インターネットで保険を販売してきた会社がどうして対面販売に乗り出すの?

従来の生命保険にはなかった新しいジャンルの保険商品である、「就業不能保険」の販売を強化するためです。

病気やケガの治療のため、長期間働けなくなる。しかし治療に専念すると収入の道が断たれてしまう。「就業不能保険」は、生活費の心配をせずに治療に専念できる環境を手助けする保険商品ですが、広く一般に知られてるとは言えません。

就業不能保険って何?

生命保険会社では「就業不能保険」、損害保険会社では「所得補償保険」と呼ばれていますが、同じリスクに対応した商品です。

ケガや病気の治療のため、長期間にわたって働けなくなる。そうした「就業不能状態」になってしまった場合に、給付金が下りる保険です。

実際の所得よりたくさんの保険金を受け取ることはできない

保険金を長期にわたって受け取れるものと、2年など短期に設定した2つのタイプがある

減った収入をおぎなうための保険なので、実収入の60%など、受け取れる保険金には上限があります。

今回ニュースとなったライフネット生命の就業不能保険は、長期にわたって働けなくなるリスクに対応した商品です。

就業不能保険は誰でも入れるの?

年間を通じて安定した収入のある、会社員や個人事業主が対象となります。

ただし、対象となる方すべてが加入を約束されたものでもありません。他の保険でもそうですが、告知内容によって加入が見送られることもあります。

逆選択のリスクを防ぐには、対面販売がベター

逆選択とは、契約者が保険事故の発生する確率が高いことを知りながら、保険を契約しようとすることを意味する。

例えば、生命保険の場合には、健康に不安を有する者や危険な職業に就いている者ほど加入する傾向があるが、保険会社にとってはあまり好ましい状態とはいえない。

出典 https://www.hokende.com

保険には常に「逆選択」のリスクが存在します。日本ではまだなじみの薄い、新しいジャンルの商品であれば、そのリスクはさらに高まります。

長期にわたる就業不能に対応した保険商品が、大手企業の福利厚生の一環として、団体保険にて提供されることが多かったのはこのためです。比較的低リスクと思われる団体を、ターゲットにすることが多かったのです。

しかし、病気やケガの治療のため長期間働けなくなるリスクは、誰にでも存在します。

働く人すべてが抱えるリスクを、広くうすく民間の共助によってカバーすることができれば、公的補助を過剰に頼りにすることもありません。

インターネットの利用は、パソコンからスマホにシフトしている

まだ新しく馴染みのないジャンルの保険商品を、スマホの小さな画面でくわしく説明するのは困難です。

新しく馴染みのない商品を一般の人に正しく伝えるためには、販売時に対面で説明を尽くす方が、契約者の理解も深まり長い目で見ればプラスになります。

今回の「ほけんの窓口」と「ライフネット生命」の提携は、まだ新しい商品を正しく理解し、市場に普及させるために、遠回りだけど確実に浸透させる方法を取った。そう見ることもできます。

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とある地方都市在住の暇な人です。おかたいところとばっかり縁があった反動で、すっかりゆるふわ好きになりました。リラックスして楽しめる、そんな情報をお届けしたいと思ってます。

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