大きなクチバシが特徴

出典 http://www.flickr.com

ハシビロコウってどんな鳥?

世界一動かない鳥ハシビロコウをご存知ですか?
体長は約1.2mほど、体重約5kgという大型の鳥です。
身体の半分を占めそうな長い脚。広げれば2mに届く大きな翼。
なによりも特徴的なのは、体に不釣合いなほどの大きなクチバシです。

ハシビロコウの学名は「Balaeniceps rex」というのですが、この意味はラテン語で「クジラ頭の王様」というそうなんです。
大きな頭と大きなクチバシなど、その特徴的な頭部のシルエットがクジラの姿に似ていることから名づけられました。

ハシビロコウの頭の後ろのフワッとした寝ぐせみたいな部分、可愛いですよね。
ふわふわしていて触りたくなりますが、じつはあの寝ぐせみたいな部分で個体を見分けるそうで、上野動物園では園内に飼育されているハシビロコウの名前と一緒にトサカのわかる写真でガイドしています。

また、年を追うごとに目の色が金色(若者)から青(大人)へと変化していくのも特徴的です。

ハシビロコウはこんな大きな体をしているのに鳴き声が発達していない鳥なので、大きなクチバシを上下打ち付けて鳴らす音で仲間とのコミニュケーションを取ります。

縄張り意識が強い鳥なので、通常は一羽またはカップルで生活しています。

たたずむハシビロコウ

Photo:すがたもえ子

動画でも動かない

出典 ニコニコ動画

はじめの方静止画かと思っちゃいますよね。この安定感が魅力。

それじゃあ、どうして動かないのかというと・・・。
野生のハシビロコウの餌はハイギョ(肺呼吸する魚)。
ハシビロコウは水辺にたたずみ、自分のそばにエサのハイギョが呼吸のため水面へ上がってくるのを、ひたすらずーっと待ち続けているんです。
なにしろ身体が大きいので、動くと魚に察知されてしまうためだからなんだそうですが、なんとこの待ち時間は数時間にもおよぶというのですから驚きです。

日本でハシビロコウが見れる動物園

ワシントン条約によって国際取引が規制されているハシビロコウですが、日本でも動物園でその姿を見る事ができます。
動物園ではハイギョの代わりに鯉が餌として与えられているのですが、やはり餌に困らない環境のためか動物園のハシビロコウたちは案外活動的です。
「あれ、これ本当に動かない鳥・・・?」と案内板を二度見してしまうレベル。
それでもじっとしている時は作り物のような姿を見せてくれます。
じっと動かずにたたずみながらも、目はしっかりこちらを観察しているところなどは、やはり野生動物だなと思わせられます。

現在国内では6か所でハシビロコウを見る事ができます。

・上野動物園(東京都)
・千葉市動物公園(千葉県)
・伊豆シャボテン公園(静岡県)
・高知県立のいち動物公園(高知県)
・那須どうぶつ王国(栃木県)
・神戸どうぶつ王国(兵庫県)

このうち伊豆シャボテン公園(静岡県)では日本最高齢のハシビロコウ「ビル爺さん」が飼育されています。

ちなみに動かな過ぎてクチバシの上あごの内側にコケが生えてしまったのは、千葉市動物公園(千葉県)のハシビロコウなんですって。もっとも、その子だけではなく多くのハシビロコウのクチバシの内側に生えているんじゃないかというような気もしますが・・・。

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温泉ソムリエ、ライター。
旅やお祭りが大好きで、少し変わったスポットに足を運んでいます。
お化けから宇宙まで幅広く興味があり、不思議系や動物ネタも大好きです!
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