珍味好きにはたまらないホヤ。イボ状の突起を持つ姿形から「海のパイナップル」とも呼ばれているホヤは見た目や味だけでなく、生態も非常にユニークです。

幼生期はオタマジャクシのような姿

『ホヤ』の成体は、海底の岩などに固着し、植物の一種とさえ誤認されるような外観を持っています。しかし、幼生期にはオタマジャクシのような形をしていて、泳ぎ回ります。

出典 http://motto-mieru.seesaa.net

ホヤは成長過程で形態を変える「変態」をする生物。幼生の時は動物のような姿をしていますが、成体になると植物のような姿になります。

余計なものはいらない、超シンプル志向

ホヤは最初は自分で海を泳ぐので、脳の原型らしき神経回路を形成するそうです。ところが、一度岩場に定着してしまうと、一生を流れにゆらゆらと身をまかせて生きていくので、使わない脳を自分で消化してしまうのだそうです。

出典 http://www.otoasobi-school.com

いらなくなったからといって自分の体の一部を食べてしまうなんて、人間からするとちょっと悪趣味に感じますよね。別な意味の「変態」を想像してしまいそうです。

「進化が進む」とよく言われますが、この言葉はしばしば、聞く側に『進化は複雑な動物を生み出す方向にのみ進む』という誤ったイメージを与えがちです。

出典 http://www.brain.riken.jp

生物の遺伝子情報は絶えず揺らいでおり、さまざまな変異(多様性)が生み出されますが、「進化」とはある環境で生き延びるのに適した体の構造や生活様式に必要な遺伝子情報を持った生き物が選ばれていく過程であると考えられています。

出典 http://www.brain.riken.jp

つまり、ホヤは自分たちのライフスタイルに合わせて自ら脳を捨てたのです。この潔さ、欲張りな人類にはちょっと真似できそうにありません。

そもそも動物にはなぜ脳が必要なの?

「その場から動かない生物は脳が必要ない。でも、場所を移動する動物は脳を必要とする」

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植物と動物の違いは、場所を移動する運動をするかしないか。脳を必要とするかしないかということですね

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組織のぶらさがり人間も、何もしないことが肥え太る条件ならば、ホヤのようにぼや~っとするわけです。

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何とも耳の痛い話。筆者もネットばかりやって脳が退化してしまわないように気をつけたいところです。

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華蓮 このユーザーの他の記事を見る

子供の頃から不思議なものを見つけたら調べずにはいられない性格。ちょっと恥ずかしがり屋なのはご愛嬌。一般の人が知らない「面白い」を探すのが私の喜びです。

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