テクノロジー×やさしさ――思い出に触れられる素敵な企画

誰にとっても、忘れたくない大切な思い出はあるもの。ではそんな思い出を、写真を眺めるだけでなく触れられるようになったら…素敵だと思いませんか?
『Touchable Memories』は、

「3Dプリンターを使用して古い写真や思い出を物体として残すことで、いつでも再体験・記憶に触れることを目的としたプロジェクト」
だそうで、この度シンガポールの会社LOLAが実験的にスタートした未踏の企画です。

点字以上の感動と記憶の扉を開けられるひとつの手段

盲目の人がより簡単に情報を得ることを手助けした点字という手法が確立されたように、この方法では写真や絵から一度完全な3D用のデータに変換しプリンターで彫刻をつくることで、それらを視覚によってのみだけでなく触れることでも感じられるようになる、といった革新的な技術です。
このことによって、目の見えない人でも写真や画像といった言葉では表現しにくく、かつ個人の感覚によって捉え方が異なるものでも全体の詳細なディテールをつかみとることができるようになるのです。

完成度や写真との相似性にはまだまだ改善の余地があるものの、言葉だけでは伝えきれない部分をカバーしているという点ではこの上なくフレンドリーな技術といえそうです。

プロジェクトに協力した盲目の参加者らも感動するクオリティ

出典 http://www.boredpanda.com

出典 http://www.designboom.com

プロジェクトの参加者であるアメリカ在住のコンサルタント、ダニエラさんも、この企画に賛同している一人。彼女は自身の思い出の写真が3Dの立体オブジェクトとなってできあがったものに触れ、

「私の人生の中で最も幸せだった瞬間に触れられた」

とコメントしています。

「触れられる思い出」のドキュメンタリー動画

出典 YouTube

参加者らのコメントや制作の背景などがご覧いただけます。

盲目の人、目が見えなくなってしまった人への贈り物にも

いかがでしたか?
生まれつき盲目な人、また年齢を重ねて目が見えなくなってしまった人にも風景や出来事を捉えた写真をカタチにすることで、言葉では伝えきれないディテールをも伝えることができるこのプロジェクト。
テクノロジーがすべての人のためにあるものだということを証明してくれている画期的なものだといえます。
昨年秋にKickstarterで資金調達に成功して以来、多くの話題を集めているこのプリンターは、現時点ではプレオーダーのみ承っているそう。

気になった方は是非チェックしてみてはいかがでしょうか?

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ドイツとHouseが大好物なフリーライター。着付けとドイツ語を習得中。
主に海外発のニュースを配信しています。

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