記事提供:日刊SPA!

加齢とともに思考は凝り固まり、発言に無頓着になっていくアラフォー世代。20~49歳の男女300人のアンケートでは、約7割が少なからず上司や同僚を「痛い」と感じているという。

そこで、アンケートを基に「中年の痛い発言」ランキングを作成。職場での自分の発言を顧みながら、身を引き締めてご覧あれ!

◆若い世代を敵対視するおじさん発言

「年齢が20代というだけで『若いヤツは物事に対していつも消極的だな』と文句を言う上司に辟易しています。人間はそんな単純じゃないし、自分の物差しだけで勝手に決めつけるなと言いたくなる」(26歳・♂・専門商社)

若者から痛いと思われる発言の多くが、こうした「レッテル貼り」である。ランキングでも「草食とか意味わからない」(165人)や「ゆとりだね」(144人)といった発言が上位にくる。

「今の20~30代は長く続く不況を過ごしたせいか、何事にも慎重な世代。そんな背景を理解せず“草食系”や“ゆとり”といった言葉を使って、根拠に乏しい薄っぺらい批判をすれば、痛いと思われてしまうのも仕方ありません」と精神科医の片田珠美氏は語る。

また相手が若者の場合、何げない発言が嫌がられることも。

「夢とか家族、友人関係についても聞かれたくありません。会社では個人的な話は一切したくない」(29歳・♀・電機メーカー)

心理カウンセラーの根本裕幸氏は「若者と中年には当然、世代間ギャップがあるので、普通の発言であっても痛いと認識されやすい」と注意を促す。

「転職経験が一度もなく、他の世界を知らない会社員が若者ディスに陥りやすい」と言うのは落語家でコミュニケーション講師も務める金原亭世之介氏。

「若者には若者なりの価値観があります。しかし、一つの会社に安定して長く勤める人ほど『自分の価値観が正しい』と視野狭窄になって、他人の価値観を認められなくなってしまう傾向がある」

さらに、「プライドが高く、自分の考えに固執して人の意見を聞かない男性ほど若者に攻撃的」と、痛すぎる「妖怪男」たちの生態を分析するブロガーのぱぷりこ氏は指摘する。

「若者をディスる中年は、『自分が認めたもの以外は許せない』という気持ちが人一倍強い。だから、特に自分の常識とかけ離れた価値観で行動する若者を敵対視しがちなんですね。その態度が『いい女とやりたいとか欲はないの?』(147人)や『若いヤツらは、やりもしないのに権利だけは主張する』(125人)といった不快かつステレオタイプな発言や、若者の意見に耳を貸さない尊大な態度に結びつく」

若者ディスの発言を繰り返してしまう中年の未来は暗い。

「ディスをした相手からは避けられ、偏った意見を是正するチャンスを失ってしまう。結果、さらに若者に対する嫌悪感を高めるという“負の連鎖”にハマりがち。これが続けば、社内でも孤立無援になって、やがて仕事も立ち行かなくなるのでしょう」(ぱぷりこ氏)

口は災いのもと。無遠慮に発言するくらいなら黙っているべきだ。

・中年メンタル診断

転職経験がない人は要注意!プライドが高く、他人の価値観を許せないタイプは知らぬ間に、社内で孤立している可能性大。

<若者ディスが痛いランキング>

痛い指数…中年の不快な発言を取材・収集し、それらに対してアンケートで「痛い」と回答した人数を「痛い指数」として計上した

1位 草食とか意味わからない。俺らはまだまだ超肉食だから…165

2位 若さが武器(若さだけが取りえ)なんだから、それ使わなきゃ…153

3位 「○○離れ」っていうけど、いい女とやりたいとか高級車に乗りたいとか、そういう欲ないの?…147

4位 最近の若いコって、本当にゆとりだよね…144

5位 「円周率は3」って教わったんでしょ…136

6位以下は調査結果へ!

【調査結果の詳細】

【片田珠美氏】

精神科医。精神科医として臨床に携わる。うつ、犯罪心理、社会問題が得意分野。著書に『他人を攻撃せずにはいられない人』(PHP新書)など多数。

【金原亭世之介氏】

落語家。10代目金原亭馬生に入門し落語家に。大正大学客員教授としても活躍中。近著に『1週間であなたは伝説になる 挨拶のバカ力!』(三五館)。

【パプリコ氏】

ブロガー。外資系OLのかたわら、恋愛魔窟にはびこるタチの悪い男を分類・解説するブログ「妖怪男ウォッチ」が話題に。同名の書籍(宝島社)が発売中。

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