・ネットの嫌がらせで傷つく人

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インターネットは不特定多数の人に多くの情報を届けられる非常に便利なツールです。しかしそれを利用した嫌がらせがあるのも確かです。自分の意図せぬ画像や動画が拡散されてしまうことや、自分の悪口や悪いウワサを広められてしまうこともあります。

ネット上で横行する中傷、イジメは情報社会が抱える闇です。そんな中、「世界一醜い女性」と言われた女性の中傷画像がありました。

・誰ともデートできない女性

この画像に印字されている文章は以下です。
「マイケルにこの木の後ろでいいことしようって誘われたの。でも彼まだ来てないの。誰か彼をタグ付けして、私がまだ待っているって伝えてくれない?」

・容姿を中傷され続けてきた人生

今回ネット上でこの画像を拡散されたのは、リジー・ベラスケスさん(27)です。

彼女はこれまでにも自分の容姿に関するイジメを受け続けてきました。高校時代には「世界一醜い女性」というタイトルで自分が映った動画をYouTubeに投稿された経験もあります。その動画の再生回数は数百万回を超え酷い書き込みがたくさんつきました。

痩せており、失明しかかっている右目を「醜い」ととらえられ、いじめを受け続けてきた彼女。しかし、彼女の外見がこの姿であるのにはある原因がありました。

・世界に3人しかいない難病

こちらは彼女が生まれたときの写真です。可愛らしい赤ん坊ですが、彼女は先天性の難病を抱えていました。彼女の病気は新生児早老症様症候群の一種だと診断されました。

彼女の病気は、老化が早くから始まる早老症様顔貌と、皮下脂肪組織の減少がみられるのが特徴です。食事から栄養がほとんどとれないため、ベラスケスさんの場合は1日に60回食事を取る生活を送っています。

・Facebookに投稿

そんな彼女は、今回インターネットで見つけたこの画像を自身のインスタグラムへ投稿しました。そして、以下のメッセージを送ったのです。

私はこれまで、数え切れないほどのこういった嫌がらせをFacebookで目にしてきました。

今、私はこれを夜中に書いています。ネット上でイジメの被害にあっている罪のない人たちは、私と同じように夜中まで起きて「どうか酷い投稿がありませんように」と願いながらFacebookを見ています。

外見が違っても、体のサイズが決まっても、関係ない。だって私たちは皆同じ人間なのだから。そう思えば、次に誰かを中傷する投稿をみても「結局、私たちは同じ人間だ」と笑えるかもしれません。でも、それでも写真の中の人は、おそらく全く反対の気持ちになってしまいます。

人を傷つける言葉ではなく、愛をインターネットで広げましょう。

出典 https://www.instagram.com

※英語のメッセージを和訳させていただきました。

・温かい気持ちになった

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このリージーさんの投稿に心を打たれた方が、「リジーさん、愛してるわ」「素晴らしい」「その人たちがあなたにしたこと、許せません」「負けないで」「あなたは外見も中身もとても美しいわ」多くの温かいコメントを寄せる結果となりました。

リジーさんは他にもテレビに出演するなどして、「誹謗中傷に影響されるのではなく、前進しよう」「自分の価値を決めるのは自分です」とメッセージを送る活動を行っています。

・日本でも

そんなリジーさんの声は日本にも届き始めています。

ネットで人の悪口を書いたり嫌がらせをする行為に対して改めて考えさせられる方が多いようです。

・「美しい」の本当の意味とは

私たちが思う見た目の美しさの物差しはどこから来ているのでしょうか。テレビに映るモデルや女優のような外見の人たちだけを美しいわけではないのではと気づかされます。

また、リジーさんは2013年12月にテキサス州オースティンで開催された「TED X」でのスピーチが「美しい」と絶賛されました。

スピーチの中でリジーさんはこれまで誹謗中傷を受けて酷く傷ついた過去を振り返り、それでも前に前進しようと決心された決意についてお話されています。人にどういわれようと「自分はどういう人間であるかは自分で決める」のだと。

・スピーチの様子

出典 YouTube

こちらがスピーチの様子です。会場にユーモアたっぷりの話で笑顔を届けながらも、「私は本当に困難な人生を送ってきました。でも、それでもいいのです」「自分の外見ではなく、目指す目標や成功、成果によって、自分の価値を決めるつもりですから」といったメッセージを送っています。

・家族の支えがあって

こちらはリジーさんの弟と妹との3ショットです。インスタグラムに映るリジーさんはいつも笑顔で幸せそうです。何があっても頑張れ、幸せでいられるのは、愛する家族がいるからだとリジーさんはSNSでも伝えていました。

・メディアで活躍する存在に

リジーさんは今までの経験とその美しさから、今では多くのメディアで活躍される存在となりました。彼女は決してネット上で中傷されて良いような存在ではありません。そして、それは他の人たちも同じです。

・思いやりを持って

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毎日のように使用するスマホやパソコンの画面を見ていると、悪口、中傷、皮肉などネガティブな情報もたくさん目にします。自分が面白おかしく感じていたとしても、本人は深く傷ついている可能性があるということを忘れてはいけません。

本当の美しさとは何なのか、いじめを受けて良い人などいるのか、インターネットの恐ろしさ…。リジーさんの話は、様々なことを考えさせられ、改めなければならないと実感させられるメッセージが込められていました。

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考えさせられる話から面白い話まで…ジャンルにとらわれず自分の心に響いたことを伝えていければと思います。

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