・ショッキングなニュース

世界で起こっている出来事、中には驚くべき内容のものもあります。上のニュースはマラウイに住む男性が、HIV感染者であるにもかかわらず、成年者や処女を含む104人の女性とコンドームを装着することなく性的関係を持った疑いで逮捕されたというものでした。

このニュースはBBCでも11月に報道され、世界中がショックを受けました。

・お金を握ってやってくる少女たち

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逮捕されたマラウイ南部州ヌサンジェ出身の男性は、“ハイエナ”の異名をとる男娼で、名前はエリック・アニヴァ(45)氏です。

世界中が彼に驚いた理由は、HIV感染者の彼がどうやって104人もの女性と寝たかという方法にありました。

彼は無理やり少女たちを襲ったりしたわけではなく同意のうえで性行為を行っていました。少女たちは「早く処女を捨てたい」「抱かれるならあなたがいい」「セックスが上手だと聞く」という理由でお金を握って彼に会いに来ていたのです。

・中には12歳の少女も

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その中にはわずか12歳の少女もいました。マラウイの少女は平均12歳で初潮を迎え15歳から結婚が許されますが、12歳という年齢は客観的に見てもこういった体験をするには幼すぎます。

また、彼は夫に先立たれた女性や不妊の女性の「悪霊ばらい」としても性交を仕事としていました。

この事実が国に発覚し、マラウイの大統領であるアーサー・ピーター・ムタリカ(Arthur Peter Mutharika)氏の命令により彼は2016年7月に逮捕、8月に裁判が行われることとなったのです。

・村に伝わる「浄化の儀式」

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なぜ少女たちが自分から彼に性行為をお願いしに来たのか。それはこの村に伝わる儀式と関係がありました。

村では初めての月経があった3日後に「浄化の儀式」として村の長老に処女を捧げ、将来良い妻になるための教育を受けることが慣習となっていたのです。儀式で長老がコンドームを使用することは許されていないため、HIV感染のリスクがあるにもかかわらず黙認されていたのです。

・軽い刑

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古くから伝わる儀式を信じている少女たちを責める訳にはいきませんでした。

また、アニヴァ氏の逮捕後、捜査は思うように進みませんでした。儀式の目撃証言はなく、少女たちも証言を拒否したからです。そのため、検察側はを未亡人との性行為および悪しき慣行に従事したとして起訴するよりほかなく、裁判所がアニヴァ氏に命じたのは懲役2年執行猶予なしの実刑判決のみでした。

・HIVはどうやって感染するのか

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ここでHIVは人から人へどのようにして感染するのか簡単に調べましたのでご紹介します。

・性行為による感染が最も多い

HIVに感染すると、HIVは血液、精液、膣分泌液、母乳などに多く分泌されます。唾液、涙、尿などの体液では他のヒトに感染させるだけのウイルス量は分泌されていません。主な感染経路は「性的感染」、「血液感染」、「母子感染」となっています。

※ 性的感染
HIV感染は、性行為による感染が最も多いです。主として、女性は膣粘膜から、男性は性交によって生じる亀頭部分(粘膜)の細かい傷から、精液、膣分泌液に含まれるHIVが侵入することで感染します。

出典 http://www.hivkensa.com

・コンドームを使用しなかったら100回に1回の確率

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HIVの感染確率は、感染経路やコンドームの使用の有無等により変わりますが、コンドームを使わないで挿入による性行為(膣性交、アナルセックス)を行った場合、感染の確率は0.1〜1%(100回に1回)くらいと考えられています。

しかし、1回のコンドームなしのセックスでも感染した人はいるため、感染の確率はあくまでも目安となります。また、他の性感染症(梅毒、淋病、クラミジアなど)に感染していると、粘膜に炎症を起こしやすくなり、感染の確率がさらに数倍増加します。

出典 http://www.hivkensa.com

HIVに感染する確率はものすごく高いというわけではないということがわかります。しかし回数を重ねるとそれだけ感染する可能性も高くなることも確かです。

コンドームを装着しないことで感染の確率がグンと上がってしまうことから、今回のニュースの被害者女性たちの体調に心配が集まりました。

・世界中から驚きの声が

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このニュースを聞いて世界中からSNSに多くの驚きの声が寄せられています。その多くが、今の時代になってもこういった慣習があることが信じられない、女性を軽視する性差別ではないかといったものでした。

日本でもこのニュースは広まりを見せており、議論となっています。

・思考が止まる内容

・おぞましい慣習

内容が本当に現実で起こっている事なのか理解できないくらい驚いてしまう方も多いようです。

・酷い話、しかも

未成年の少女に手を出すことにも驚きですが、未亡人や不妊の方との性交も「仕事」に出来てしまうというところにさらに驚いてしまいます。

・HIV感染者だから注目されたけど

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ここでもう一つ疑問に思うことは、HIV感染者だったから彼は逮捕されたのかというところです。HIV感染者が感染を広めようと思って性行為をしていたのか、彼の本心が知りたいところですが、仮に彼がHIV感染者ではなかった場合は、この慣習は許されるものだったのでしょうか。

国が取り締まったタイミングが「HIV感染者」だとわかったから、ということでしたらもしHIVに感染していなかった場合はこのまま見過ごされていた可能性も高いのではないかと感じる方もいらっしゃいました。

・女性の性が軽んじられている?

判決が軽いのも気になるところです。女性への性差別が残っている国だと感じてしまうのも理解できます。もし同じことが日本や欧米で起こったら大事件として報道されそうですね。

・何を思うか

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アフリカの全ての地域にこういった風習があるわけではありませんし、私たちと変わらない考えを持った方も多くいらっしゃいます。しかし、地域によってはまだまだ閉鎖的な場所もあることは確かです。

SNSの登場により世界中の様々な人の考えを確認することができるようになった時代です。私たちがSNSで声を出すことによって、世界が平等で正しい社会に近づいていけるかもしれません。

私たちが普段常識だと思っていることが、海を越えたら違うという事があるということを改めて実感させられるニュースでした。

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