今から40年前の1966年9月27日、当時アリゾナ州ノースフェニックスに在住していたベティ・クルグさんは、夫の誕生日に手紙を書きました。ベティさんはその時33歳でした。

彼女はその手紙に家族写真を入れて、自分たち家族へのタイムカプセルとして、家の壁の隙間に隠しました。そして、この手紙と写真のことは、誰にも話していませんでした。

しかし、べティさんは自分で隠したタイムカプセルを二度と取り出すことはありませんでした。

何故なら、ベティさんは、手紙と写真を壁の隙間に隠した10年後に、交通事故に遭い亡くなってしまったからです。

その後の1980年、家族はこの家を引っ越してしまいました。こうして、ベティさんの手紙と同封された家族写真は誰にも気づかれることもなく、壁の中に完全に封印されてしまいました。

それから38年後の2014年、その家の大規模な改装工事が始まりました。古い壁を壊すような本格的なリノベーションでした。

ある日、壁を壊していた建築業者の男性が、古い手紙を発見しました。それは、ベディさんがタイムカプセルとして隠していたあの手紙でした。

手紙を読んだ改装業者は、これはこの家族にとってとても大事な思い出の品だと感じ、この家に住んでいたクルグ家を探すことにしました。

その作業は、かなり難航を極めるものとなりました。でも、ついにベティさんの夫のブルースさんが同州のスコッツデールに住んでいることを突き止めることができたのです。

ブルースさんはこの時79歳になっていました。

建築業者は、ブルースさんに連絡を取り、アポをとって実際に会ってベティさんの手紙と写真を手渡しました。

写真は亡き妻の手紙を渡されたブルースさん

手紙には、”ベトナム戦争のこと、ビートルズのこと、そして若い男性たちの間で長髪が流行っていること”など、その当時を反映するような言葉がたくさん書かれていました。

更に38年前の懐かしい家族写真も同封されていました。それは、セピア色に染まった思い出の写真でした。

当時のクルグさん一家
このリンク先のニュースに、ブルースさんに実際に手紙を渡した時の映像があります。

この素晴らしい奇跡のような出来事は、全米のメディアが取り上げました。

ブルースさんは「私たち夫婦は、最高の結婚生活を送っていました。一度も喧嘩したこともありませんでした。」とこの手紙を書いた当時の妻との結婚生活を偲んで、涙をこらえながら報道インタビューに答えました。

全米のメディアがこの出来事を取り上げました。

こうして、ベティさんが仕組んだタイムカプセルは、38年間の時を経て、夫のブルースさんの元へ無事届けられました。

本来であれば、ベティさんも一緒にこの懐かしいタイムカプセルを開けるはずだったのかもしれません。ですが、これは天国のベティさんからの贈り物となってしまいました。

それでも、ブルースさんにとっては、そしてベティさんの子供たち(2人)にとっても、このうえもなく亡き妻、亡き母を感じる彼らの人生最高の贈り物になったのではないでしょうか。

そして最後に、ブルースさんを探しあて、無事ベティさんの思いを届けたこの建設業者に称賛ですね。

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