私たち人間はこのストレス社会の中において、どんなに辛抱強く頑張っていても、時には、忍耐切れになってしまい、我を忘れてつい爆発してしまうこともあります。

今回は、そんな目に遭ってしまった不幸な一人の女性のお話です。

女性は、病院での乳がん検査を受けている最中に、マンモグラフィーの検査技師に対して暴力をふるったとして逮捕され、裁判にかけられてしまいました。

しかしながら、検査の最中にこの女性がどうして検査技師に向かって暴力をふるってしまったのか、裁判で、被告となった女性に対して、当時の状況説明をする機会が与えられました。

女性は自分が検査技師に対して暴力をふるったことを認めた上で、そうなってしまった理由、つまり自分の身に起きた一部始終を、裁判官に対して静かに語り始めました。

「私はあの日、マンモグラフィーの検査を受けに病院に行きました。呼ばれて検査室に行くと、そこには、満面の笑みを浮かべた検査技師が待っていました。

”こんにちわ!私の名前はベリンダ。まず、あなたがやることは、この部屋に入って上半身裸になり、このガウンを着ることです。判りましたか?” 

私は言われた通りに上半身裸になり、薄いガウンをまといました。そして、ベリンダの指示に従って、マンモグラフィーの冷たい機械の傍に立ちました。」

「まず、片方の胸をガウンから出し、ベリンダの指示どおり、機械の上に乗せました。片胸は機械の圧力がかけられ、押しつぶされて、挟まれていたので、とても痛かったです。

それが終わり、今度は向きをかけて、反対側の胸の撮影の準備に入りました。

でも、反対側の胸は、中々機械の上にうまく乗せられませんでした。ちょっと機械の高さが合わなかったのです。それで、ベリンダは、機会を調整するのではなく、私につま先立ちをするように言いました。

想像してみてください。私は片胸を晒して、その胸をマンモグラフィの機械で上下に押しつぶした状態で挟まれており、しかも私はつま先立ちの状態になっていたのです。とても無理な苦しい体制になっていました。

そんなひどい状態の時に、あろうことか、突然、停電になってしまったのです。」

「そんなひどい恰好をした状態で、私は完全な暗闇に包まれてしまいました。私は薄いガウン1枚で胸をはだけた状態だったので、寒くなってきていました。

ベリンダは、”メンテテンスの係が何かやってしまったのかもしれません。ちょっと見てきますので、そのまま待っていてくださいね。”と言って私を一人残したまま部屋を出て行こうとしました。

不安になった私は、叫んでいました。”ちょっと!まさかあなたは暗闇でこんな状態になった私を一人残してどこかに行こうというのですか?お願い!一人にしないで!”

するとベリンダは、”まぁ、なんて困った子犬ちゃんだこと!検査室のドアを開けて行くので廊下の非常用の明かりで真っ闇にはしませんから、大丈夫よ!”と。

私はそれを聞いて”NOOOOOOOOO‼(やめてぇ~~~~‼)”と思い切り大声で叫んでいました。でも、その声を発する前にベリンダは検査室のドアを全開にして”すぐに戻ってくるから心配しないで!”と言い残し、どこかに行ってしまいました。」

「しばらくして、全開となった検査室の前をメンテンスの男性が通りかかり、中を覗いて、酷い姿のまま立ち尽くしている私を発見しました。

その時の私の状態を覚えていますか?片胸を出して冷たい機械に押しつぶされ挟まれた状態でつま先立ちしていたのですよ!そんな状態をあろうことか見知らぬ男性に発見されたのです!!

それもこれも、ベリンダが私を一人にしたままいなくなり、検査室のドアを全開にして行ったからです。彼女はすぐに戻って来ると言い残したのに、いっこうに戻ってくる気配はありませんでした。

メンテンスの男性は、私に対して、”大丈夫ですか?何かできることはありますか?”と尋ねました。でも、彼が何をしてくれるというのでしょうか?彼にできることと言えば、電気を早く回復してくれることです。けれど、まだそれをしてもらっては困ります。だって、私は上半身裸で胸をさらけ出したまま、このバカな機械に挟まれていて動けないんですから。しかも、検査室のドアは全開になっていました。電気がついたら、すべて見えてしまうじゃないですか!早くベリンダに戻ってきて、なんとかこの状況をしてほしかったです。

私は完全に冷静さを失っていました。彼にドアを閉めてもらえばよかったのですが、そしたら、真っ暗な闇に包まれてしまいます。それも怖かったのです。

だから、できるだけ冷静を装って”大丈夫です。ありがとうございます。”と男性に言いました。こんな恥ずかしい姿をいつまでも見ていてほしくはありません。男性は”判りました。お大事に。”と言ってやっと立ち去ってくれました。」

「ベリンダが戻ってきたのは、それから2時間も経った後でした。彼女はウサギのような笑みを浮かべて、”あら、ごめんなさい!愚かな私はあなたのことをすっかり忘れてランチを取りに行ってました!怒っていますか?”と言いました。

それで、ベリンダによって、2時間もこんなひどい状態で放置されていた私は切れてしまいました。機械からやっと解放され、気が付いた時には、さっきまで私の胸が挟まれていた機械にベリンダの頭が挟まれていました。」

彼女の言い分をすべて聞き終わった裁判官は、笑いをこらえるのに必死でした。

そして、彼女に判決を下しました。「あなたに無罪を言い渡します!」

時として、人は怒りを抑えきれない時があります。

でも、どんなに腹立たしいことがあなたの身に起きたとしても、けして他人を傷つけるような行為はしてはいけません。

念の為…。

*上記お話は一部誇張されて表現された部分がありますことをご了承願います。

参考資料

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最後まで読んでいただきありがとうございました。
日本生まれですが、米国に30年間住んでいた米国籍のライターです。2014年に家族で日本に移住してきました。どうぞよろしくお願いします。

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