「PETA」とはPeople for the Ethical Treatment of Animalsは、アメリカを始めとする動物の倫理的扱いを求める動物擁護団体で、現在は世界中にその支部を持っています。PETAの活動は世界的にも有名ですが、時に過激なパフォーマンスにより批判の対象になることもしばしば。

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「私たち動物を食べないで!愛して!」

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「死んでも毛をはぎ取られたくない」

PETAは動物の権利を主張する団体であり、種差別と動物を財産と見なすことを拒絶している。そしていかなる形態でも動物を使用することに反対している。例えば、食物、衣類、娯楽、研究の対象などである。ニューカーク(創立者)のよく引用される発言として「空腹や痛み、渇きを感じるのは、ネズミでもブタでも犬でも少年でも同じです」がある。

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今回、そんなPETAがまた過激なキャンペーンを行いました。ロンドンでこの実験は行われたのですが、非常に興味深いものとなっています。では、人々の反応に注目してみましょう。

一杯のミルクを差し出し「新商品」と薦める

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PETAのメンバーは、街行く人、また「キャンペーン商品」と称してオフィスに集めた人に一杯のミルクを飲むように薦めます。小さなカップに入ったミルクは、一見私たちが飲む普通の牛乳のよう。

「こちらが今度出回る新商品です」

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「今回新しく開発した新商品がこちらです」とパッケージを見せるPETAのメンバー。

じわりと飲んでみる…

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そして、飲んだところでスタッフが感想を聞きます。「普通の牛乳よりなんか甘いわ」「スムージーみたいな食感」「結構イケるんじゃない?」と意見を交わす人々。ところが、スタッフが「実はこれ、犬のミルクなんです」と言うと試飲した人たちは…

「え!?」

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一瞬聞き間違えたのかしらというような反応で凝固する人、思わず口に含んだミルクを吐きだす人、「犬ってどういう意味?」と聞き返す人などなど様々。

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思わず罵りの言葉を投げかける女性も…。

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こちらの男性、「犬」と聞いた瞬間ミルクを吐き出しました。

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まるで毒を飲んだかのような苦し気な表情に。

信じられないとばかりに確認する人たち

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「え?これ、犬のミルクなの?犬から取ったの?」

「これから大きなキャンペーンをしていく予定ですよ」

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PETAスタッフはショックを隠せない人たちに、更に畳みかけるように「犬のミルクも牛と同じように抽出したものです。これからどんどん広まっていくと思いますよ」と発言しました。

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この犬の写真を見せると「そんな写真見せないでよ」と言う人も。

「最低だよ」

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路上では、試飲した人が怒ってカップを投げ捨てるというシーンも見られました。

「思い込み」に問われるPETAの倫理観

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本当はただのソヤミルクなのですが、「なぜ、牛や山羊のミルクなら良くて、犬ならそんな拒絶反応をするのか?」というPETAの倫理を問うキャンペーンは、普段思い込みを「安心」「安全」「普通」として生活している私たちを痛烈に批判しています。

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人間という生き物だけが、この地球上で他の動物のミルクを飲んでいるのです。それってちょっと気持ち悪くないですか?」

今回のキャンペーンでPETAは「牛だって、犬だって、猫だって同じ動物。それに気付くべき」というメッセージを伝えています。

動物の倫理を求めるPETAは、私たちは動物から生産される全てのものを使用するべきではないという主張をしています。毛皮もミルクも、牛も犬も同じ。私たち人間がリスペクトされたいなら、動物だってリスペクトしましょう、と。

長年、家畜から命を繋いできた私たち人間にとっては、PETAのこうした過激な活動は少し行き過ぎのような感も否めないでしょう。しかし、時代は変わり動物を頼りにしなくても、また犠牲にしなくても私たち人間の生活は成り立っていけるのだとPETAは訴えています。

ワニや蛇の皮が高級バッグに使われると、私たちはそのバッグをブランドとしての価値しか目にしなくなります。食べ物だって同じこと。私たちが日常口にしているミルクやチーズ、卵も家畜がどのような環境で飼育されているかということを思いながら、毎回食べている人はほとんどいないでしょう。

PETAはそうした人間の倫理感を痛烈に批判し、追求し、改善を求める活動を行っています。表現や見た目が過激すぎて批判も多い彼らのキャンペーンですが、一歩離れて見つめてみると、PETAの問いかけがあながち理不尽だとは思えないと気付く人もいるのではないでしょうか。

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ネット上では、この動画に対し「ベジタリアン」と「アンチベジタリアン」の意見が分かれて寄せられていましたが、PETAはベジタリアンを推奨している団体ではなく、私たちの動物を扱う倫理観を問う団体です。

筆者がこちらで今回、ご紹介したのもベジタリアンになることを薦めているのではなく、過酷な環境で飼育されている家畜と可愛がっているペットの差を少し考えてみてほしかったからです。同じ動物に、その「差」は生まれるべきなのでしょうか?あなたはどう思いますか?

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公式プラチナライター。イギリス在住22年目。いつも読んで下さる皆さんに感謝。Twitterアカウントは@mayonesque18です。よろしくお願いします。

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