自分の家を持ち、かっこいい車を買い、自宅のクローゼットにはブランドの服がいっぱい。これぞ勝ち組。“持っている”は成功者のステータス。だったのは過去の話になりそうです。
“シェア”「共有」してもっと効率よく暮らそうという風潮が、シリコンバレーを拠点に成長してきている「シェアリング・エコノミー」型サービスとともに日本でも広まりそうです。

そもそもシェアリング・エコノミーって何?

総務省の平成27年版情報通信白書特集テーマ「ICTの過去・現在・未来」には以下のように説明されています。

「シェアリング・エコノミー」とは、典型的には個人が保有する遊休資産(スキルのような無形のものも含む)の貸出しを仲介するサービスであり、貸主は遊休資産の活用による収入、借主は所有することなく利用ができるというメリットがある。

出典 http://www.soumu.go.jp

シェアリング・エコノミーという新しい経済社会の到来を予言した「限界費用ゼロ社会―<モノのインターネット>と共有型経済の台頭」ジェレミー・リフキン(著)も話題になっています。

いま、経済パラダイムの大転換が進行しつつある。
その原動力になっているのがIoT(モノのインターネット)だ。IoTはコミュニケーション、エネルギー、輸送の〈インテリジェント・インフラ〉を形成し、効率性や生産性を極限まで高める。それによりモノやサービスを1つ追加で生み出すコスト(限界費用)は限りなくゼロに近づき、将来モノやサービスは無料になり、企業の利益は消失して、資本主義は衰退を免れないという。
代わりに台頭してくるのが、共有型(シェアリング・)経済(エコノミー)だ。人々が協働でモノやサービスを生産し、共有し、管理する新しい社会が21世紀に実現する。世界的な文明評論家が、3Dプリンターや大規模オンライン講座MOOCなどの事例をもとにこの大変革のメカニズムを説き、確かな未来展望を描く。

出典 https://www.amazon.co.jp

日本ではどんなサービスがあるの?

駐車場をシェアするサービスAkippa株式会社

契約の埋まっていない月極駐車場や使っていない自宅の駐車スペースを持っている人と、外出先で一時的に駐車場を利用したい人とをインターネット上で仲介するサービスである。akippa株式会社が2014年4月からサービスを提供している(図表4-2-1-13図表4-2-1-14)。駐車場の利用者は、同社が提供するスマートフォンの専用アプリを利用して、どこからでも簡単に空き駐車場の検索や予約を行うことができる。

出典 http://www.soumu.go.jp

お部屋マッチングサービスRoomStay (ルームステイ)みんなのマーケット 株式会社

ホスト(部屋を貸したい人)とゲスト(借りたい人)をオンライン上でマッチングするサービス。部屋だけではなく、家、キャンピングカー、ボートも登録することができる。世界37か国、239件の部屋が登録されている。ソーシャルメディア認証、クレジットカード決済システムを導入して、安全に利用できる工夫を施している。

出典 http://www.soumu.go.jp

子育てシェアサービス株式会社AsMama

同じ園や学校に通うママ・パパ友だちや顔見知りの友だちとつながって子どもの送迎や託児を頼り合うネットの仕組み。リアルな友達を検索したり、FacebookやTwitterで友達を誘ってつながりを作るSNS。基本的には顔見知りの知り合い(実際の知り合いやこのSNSを通じて知り合った知人)に子どもを預け、その対価として500円を支払う。顔見知りと繋がりを作ること、子どもを預けることの依頼、支払いはSNS上で実施することが可能。

出典 http://www.soumu.go.jp

奈良県の生駒市は自治体初として、「AsMama」と連携し、子どもの送迎や託児の共助環境作りなどの取り組みを開始しています。

海外ではどんなサービスがあるの?

Airbnb

保有する住宅や物件を宿泊施設として登録、貸出できるプラットフォームを提供するWEBサービス。190カ 国超の34,000超の都市で100万超の宿が登録されている。

出典 http://www.soumu.go.jp

Uber

スマートフォンやGPSなどのICT技術を活用し、移動ニーズのある利用者とドライバーをマッチングさせるサービス。高級ハイヤーを配車するUber、低価格タクシーを配車するuberX、既存のタクシーを配車するUberTAXIなどのサービスを提供。

出典 http://www.soumu.go.jp

オランダでは、あらゆる日用品を無料で貸し借りするシステムが始まっています(10億ユーロ相当の実績)。

新しい価値観は実は昔ながらの“分かち合い”の心

先進国の長く続く経済停滞。グローバル企業が安い労働力や新たな市場を拡大することにも限界が見えてきたのではないかと危惧されています。
世界36億人の総資産が富裕層のトップ62人と同じという「巨大格差」が広がって、各国で人々の不満が高まっています。
そんな中、人々は新しい価値観を必要としているのではないでしょうか。人々は幸せになるために豊かさを追い求めてきました。しかし、物欲だけでは心は満たされず、却って生きづらくしていることに気付き始めたのかもしれません。
日本では昔、近所の人同士で醤油や味噌の貸し借りが普通に行われていました。それは“恥ずかしい”ことではなく、実に合理的でスマートなライフスタイルだったのではないでしょうか。本当の豊かさとは何か。昔ながらの“分かち合い”が一つのヒントになるのかもしれません。

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中学生の娘をもつ母です。以前出版社に勤めていました。ウェブマガジンなどでコラムを執筆したりしています。

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