犬の安楽死を無くしたい!そんな気持ちに応えたホームレス

オーストラリア・キャンベラのとあるスーパーマーケットの外には大きな箱が設置されています。

『保護犬が尻尾を振って喜ぶものを!』と書かれたその箱は、飼い主に捨てられた犬や野犬を安楽死から救う為、新しい飼い主が見つかるまで保護するチャリティー団体がペットフードや毛布やオモチャの寄付を募る為に設置したものです。

箱の管理をするのはスーパーのオーナーであるマニュエル・ザイラキスさん。毎日箱をお店の外に出したりしまったりしています。

そんなマニュエルさんの元に、地域では"ホームレス・ジョー"の愛称で知られる一人のホームレスがやって来ました。

寄付できる持ち物すら無い彼が差し出したのは、なけなしの5ドル札でした。

住む場所も、着替えも、今日食べる物すら無い彼の行動にマニュエルさんは驚きました。

私が彼に「本当に(寄付して)いいのかい?」と聞くと彼は「えぇ、僕はただ犬たちの為に寄付したんです」とこたえました。

出典 http://www.canberratimes.com.au

貧しくても弱きものを思いやる気持ちに心を打たれる

マニュエルさんは受け取ったお金をただ箱に入れず、メモを書き、ジップロックにお金と共に大事にしまいました。そして、箱の中身を回収に来たボランティアの女性キャロリン・キッドさんに直接お金を渡したのです。

マニュエルさんはキャロリンさんに、「これはホームレス・ジョーからだよ」と言って袋を渡し、キャロリンさんはその時は中身を確認すらせずに他の寄付されたものと一緒に回収したそうです。

けれどその後お金とメモを改めて見た彼女は深く感銘を受け、自身の運営するDog on the run(犬の散歩代行サービス会社)のFacebookページにてこの心優しいホームレスの善行をシェアしました。

キャロリンさんはホームレス・ジョーの心遣いはもちろんのこと、この寄付金を大事に扱ったマニュエルさんにも大いに心を動かされたと話しています。

マニュエルはただお金を箱に入れておくこともできたけれど、ホームレス・ジョーの優しい気持ちに敬意を示す為にメモや袋を用意して、私が箱の中身を回収しに行くまでお店の金庫に大事に保管してくれていたの。

これだけで、彼がいかに心温かい、素晴らしい人なのかがよく分かるわ。

出典 http://www.canberratimes.com.au

出典 http://www.smh.com.au

(キャロリンさんとマニュエルさん)

貧しくとも心は豊かに

人は貧しい時心が荒みがちになり、他人を気遣う気持ちを持つのも難しくなります。

けれどホームレス・ジョーの様に、自分も弱い立場でありながら行き場の無い犬達を思いやる気持ちを失わない人というのはきっと豊かな心を持っているのでしょう。

そしてそんなホームレス・ジョーの気持ちを敬い、キャロリンさんの元に届けてくれたマニュエルさんも素敵ですよね。

寄付された5ドルはもちろん保護犬達の為に使われるそうです。

人々の優しい気持ちに、犬達だけでなく周囲の人間まで幸せにしてくれる素敵なお話でした。

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