・安全ピンをつけよう!

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突然ですが、アメリカで安全ピンを付ける人が続出していることをご存知でしょうか。以前から、若者の中にはオシャレで安全ピンをファッションに取り入れる人もいましたが、どうやら今回の場合は、オシャレが理由ではないようです。

「安全ピンをつけて、みんなで一つになり支え合いましょう」

このように、安全ピンをつけるように呼びかける人も多く現れています。なぜそんなことが起こっているのでしょうか。そして、安全ピンをつけるということにはどういった意味があるのでしょうか。

「私は安全な場所よ」

どうやら、安全ピンを身につけることで「自分は安全」という意思をあわらしているようです。

・イギリスでも流行っていた

実は、この「安全ピン運動」はイギリスで始まったものでした。
国民投票でEU離脱を決めた後のイギリスは、国民投票後に移民に対する嫌がらせや差別が増加しました。差別が広がるイギリスの社会に疑問を持った人たちが、「私はあなたの味方であり、あなたは一人ではない。私はあなたにとって安全だ」という意味を込めて、安全ピンを身体に身につけるように動いたのです。

・アメリカでもやろう!

イギリスでの安全ピン運動がアメリカにも広がりを見せました。
それは、大統領選の中で差別発言をしていたドナルド・トランプ氏が大統領になったことにより、国内でマイノリティに向けての差別的なヘイトスピーチが増加してきていることが背景にありました。

・アメリカで広がる差別

「アメリカを再び白人の国に」ニューヨーク州ウェルスヴィレで見かけた落書きです。大統領選後、こういった差別がアメリカで広がっていることがわかります。

・性別、人種、宗教…全てを超えて、私はアナタにとって安全です

その結果、全ての人にとって安全な社会でありたいという想いを込めて、安全ピンを付ける人がアメリカでも増え始めました。

「あなたはありのままでいていい。私はあなたの仲間です」

アメリカ人にも様々な考えを持った人がいます。そんな中、自分は差別をしない平等で安全な人間だということを安全ピンをつけて表現しているのです。

「1つ身につけて、中傷されている人たちに『自分は安全だ。あなたが攻撃されたら助ける』と伝えよう」

この安全ピンは、もし、差別を受けている人がいたら自分自身がその人の避難場所になるのだ、という意味も持ちます。差別から人々を助けてあげられる人でありたいという想いが込められているのです。

「トランプ氏が嫌っている人たちとの連帯を表現するため」

「トランプ氏が嫌っている人たちとの連帯を表現するため、安全ピンをつけます。私は安全です。毎日少しずつ、世の中は良くなっていくと信じている」
彼女はトランプ氏の差別的な発言に反対をしていました。そして、こういった活動を続けみんなで一つになることで差別的な考えは世の中から取り除かれると信じています。

「あなたのために私はいます」

「世界中の安全を脅かされている人たちへ。私の前では安全だから!安全ピンがついているということは『あなたは私のためにいます。』ということなのよ。」

「私があなたを守る」

「私があなたを守るわ。そして、不平等なことが行われたら声を出して立ち向かうわ」

・「LGBTの市民を守る」

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ドナルド・トランプ氏も以前は同性婚は違憲だとして反対していました。しかし、選挙戦が佳境に入ると軌道修正しています。2016年7月の共和党全国大会の演説では「自分が大統領になったら、LGBTの市民を憎しみに満ちた異質なイデオロギーによる暴力や抑圧から守るために何でもする」とまで言い切ったのです。

国民声をあげ、安全ピン運動のような活動を行うことによってトップの考えも変えることが出来るのだということがわかります。1人1人の力は小さいですが、団結すれば大きな力になります。こういった活動は決して無駄ではないのです。

・日本でも

まさか安全ピンがこんな意味でつかわれるなんて、驚きましたね。この安全ピン運動の情報は日本にも届いています。
アメリカに限らず、マイノリティの方に対する差別は日本を含め世界中で問題になっています。安全ピンを付けようかな…なんて、この運動が世界中に広まっていくかもしれませんね。

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