空に浮かぶ風船

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時々、風船が一つ空に浮かんでいるのを見ます。誰かの手からスルリと抜けて飛んでいってしまったのか、故意に誰かが飛ばしたのかわからないけれど、空に浮かぶ風船を見つけた時「どこから来たんだろう」とふと思ってしまう時があります。

海を流れて来るボトルに入ったメッセージのように、風船にも誰かのメッセージが書かれてあることがあります。

遥か彼方でそれは見つかった…

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米カリフォルニア州北部オーバーンでレストランを経営しているリサ・スィンズリーさんは、客の一人が「風船落ちていたんだけど、ゴミ箱あるかい?」と聞いてきました。店をでたすぐ外に落ちていた星形の風船。リサさんが手にしてみると何やらメッセージが書かれてあるではないですか。

客の手から受け取った星形の風船をマジマジと見てみると、そこには娘から父への心揺さぶるメッセージが綴られてありました。

「とても大切な手紙なんだと気付きました」

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リサさんは、風船に書かれたメッセージが娘から父へのものだということ、そしてその父親はこの世にはいないのだということに気付きました。その風船は、リサさんの住むオーバーンから700km以上離れたウィッティアという場所から飛ばされたものでした。

700kmもの旅をしてきた風船を飛ばしたのは…

風船に書かれたメッセージがリサさんの心を動かしたのでしょう。リサさんは、この風船を飛ばした人物を探してみたいと思いました。リサさんは「遥か彼方から飛んできたメッセージ付きの風船を自分が見つけたということは、何か意味があるに違いないと思ったんです」と後にメディアのインタビューで語っています。

「親愛なるパパへ」

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「パパはいつも私の人生にはいなかった。不公平だよ。何でもいいから、傍にいるよってサインを見せて。すごく寂しいよ。パパに戻って来てほしいよ…」

今は亡き父親の姿を恋しく思っている子供の姿がリサさんの目に浮かびました。この風船を出した人物は人生で1年間しか、父親との繋がりを持つ時間はありませんでした。

風船の送り主は16歳のアシュリンさん

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天国の父へメッセージを綴ったのはウィッティアに住む、16歳のアシュリン・マラキーノさんでした。実は、アシュリンさんのお父さんは強盗の罪で長い間服役していたのだそう。

父は娘にずっと手紙を出していた

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罪を犯して会えなくても、子供のことは可愛かったのでしょう。刑務所から、アシュリンさんのお父さんは何枚も手紙を送って来たそうです。ところがアシュリンさんは、返事をすることはありませんでした。そして、電話がかかってきても出なかったのです。

その後暫くしてお父さんが脳動脈瘤で他界したことを知り、激しい後悔に襲われたというアシュリンさん。「どうして、手紙の返事をしなかったんだろう…」そんな深い後悔が風船へのメッセージへと変わったのです。

「パパ、ごめんね」

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突然の父親の訃報に、「どうしてもっと言葉を交わさなかったんだろう。」そんな後悔の気持ちがアシュリンさんを深く苦しめました。風船には「私ね、11年間ソフトボールをやってるんだよ。信じられる?私がホームランを打てるように、天国から見守っていてね」というメッセージも書かれてあったそう。

亡くなる1日前に電話をしてきた父

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アシュリンさんは、涙ながらに語りました。

「父が亡くなる前日に、私に電話をしてきたんです。でも、私は出ませんでした。今、思うのは恨みを抱き続けるのではなく許すことが大切なのだということ。父との関係を修復出来たらどんなに良かったことか…。」

「父が、もし最後を感じていて私に『I Love You』と伝えようとしてくれていたのではないかと今は思います。この風船を飛ばして気持ちを父に伝えたかったけれど、誰かに見つけてほしいという気持ちはありませんでした。自分の心を素直に風船に書いただけですから」というアシュリンさん。

そこには、父と話すことを拒否した後悔の念と共にアシュリンさんの今の気持ちが書かれてありました。

「パパ、大好きだよ」

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10歳になるまで服役していたというアシュリンさんの父。わずか1年ほどしか共に過ごすことはなかったけれども、父親にとってはアシュリンさんはかけがえのない存在だったのでしょう。

風船を見つけたリサさんは、メディアを通してこのメッセージを多くの人に伝える決心をしました。Facebookでアカウントを作り、このニュースが拡散されてリサさんはアシュリンさんと繋がることができました。

気持ちを伝えあうことの大切さを知ろう

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私たちがアシュリンさんから学ぶことは、愛する人へ気持ちを伝えることを決して躊躇してはいけないということ。「もし、あの時~だったら」という思いは、人間誰にでもあるものでしょう。でも、大切な人に「大好き」の一言を伝えることは自分の気持ちに素直になればいいだけのこと。

アシュリンさんは、お父さんが生きている間にそれができませんでした。でも、リサさんのおかげでメディアで注目されたことにより自分の気持ちを多くの人に知ってもらうことができました。

そんなアシュリンさんの思いは、きっと天国にいるお父さんに届いていることでしょう。あなたも、あなたの大切な人に素直に自分の気持ちを伝えてみてください。そして是非、笑顔をシェアしてください。

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公式プラチナライター。イギリス在住22年目。いつも読んで下さる皆さんに感謝。Twitterアカウントは@mayonesque18です。よろしくお願いします。

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