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妊娠中に起こりやすい頭痛には、ズキズキと脈を打つような片頭痛や、締め付けられるような緊張型頭痛があります。
このような妊娠中に起こる頭痛の対策などについて、医師に詳しい話を聞いてみました。

「妊娠中に頭痛が起こりやすくなる」5つの原因

妊娠中には、頭痛が起こりやすくなる原因があります。

1.ホルモンの変動
ホルモン変動により頭皮や髄膜、脳周辺の血管が拡張します。

2.つわりの症状
つわりの一症状として頭痛が出る場合もあります。つわりが終わりかけるときに頭痛が出るという人も多いようです。

3.筋肉のコリ
妊娠中は、乳房やお腹が大きくなり、体に力が入るバランスが変わってきます。それにより、肩こりや首周辺、背中や腰回りの筋肉のコリが生じ、頭痛につながります。

4.便秘の影響
ホルモン変動や偏食、水分不足により便秘になり、それに伴って頭痛が起こります。

5.妊娠高血圧症候群
妊娠高血圧症候群の症状の一つとして血圧上昇とともに頭痛が起こります。

鎮痛剤は妊娠中に服用できる?

妊娠中でも、医師に相談のうえで使用できる鎮痛剤もあります。

1.NSAIDs(非ステロイド性解熱鎮痛剤)
ロキソニン、ボルタレン、バファリン、イブプロフェンなどの鎮痛剤は、NSAIDs(非ステロイド性解熱鎮痛剤)と呼ばれ、鎮痛効果が強いため、ふだんは頼りになるものですが、妊娠期間、特に中期以降には使用できなくなります。
妊娠初期には流産の増加原因になりうるとされ、また妊娠中期には胎児の尿量現象を招き、羊水減少につながることがあります。また妊娠後期には胎児の動脈管という血管を閉じさせる危険があります。

2. アセトアミノフェン
薬を使用する場合、アセトアミノフェン(カロナール、アンヒバなどの薬品名)であれば妊娠中も安全に使用できるとされています。アセトアミノフェンのみを含有する市販の鎮痛薬も存在しますが、使用に際しては産科医師や薬剤師と相談してから使うようにしてください。

3.漢方薬
漢方薬の中には、妊娠中に使用できるとされているものもあります。
漢方薬は西洋薬とは異なり、症状に合わせて処方されるというよりも、体質や症状の原因を見極め、個人に合った薬を選択するものです。「頭痛ならこれ」という漢方薬があるわけではありません。漢方薬を希望される場合は、漢方に詳しい医師に相談されるか、漢方薬局で相談のうえ購入しましょう。
また、使用する際には、かかりつけの産科医師にも確認しましょう。

妊娠中・5つの頭痛対処方法(薬以外)

1.水分を十分取る
色が薄く濁りの少ない尿が勢いよく出るように、一日2リットルを目安に飲みましょう。カフェインや砂糖を含まない、水や麦茶、ハーブティーがおすすめです。

2.頭痛を起こりやすくするといわれる食べ物を避ける
・ポリフェノール(赤ワイン、チョコレート)
・チラミン(チーズ、タマネギなど)
・亜硝酸ナトリウム(ハムやソーセージ)
・グルタミン酸ナトリウム(うま味調味料、インスタント食品)
など

3.頭痛を起こりにくくするといわれる食べ物を取る
・マグネシウム(バナナ、豆、ナッツ、海藻、緑黄色野菜)
・オメガ3脂肪酸(青魚)
・ビタミンB(納豆、レバー、ヨーグルト)
など

4.マッサージ・温冷湿布
・頭皮、首、肩、背中、腰の筋肉をマッサージし軽くほぐす。
・頭痛に有効とされるツボがあります。首の後ろにある天柱、風池、完骨や、手にある合谷、頭頂部の百会、目の周りの太陽、印堂など。
・ズキズキする片頭痛であれば冷やし、締め付けられるような緊張型頭痛であれば温めるほうがよいとされています。
・眼精疲労がある場合は目の周りを蒸しタオルで温めるといいとされています。

5.生活改善
・安静、十分な睡眠をとり、リラックスしましょう。
・食事、水分、睡眠、運動、緩下剤使用などで便秘解消しましょう。

医師からのアドバイス

妊娠中の頭痛はよくある症状で、ほとんどの場合は心配ありませんが、妊娠後期に血圧上昇や急激なむくみを伴う場合、目がちかちかするような場合は、妊娠高血圧症候群の可能性がありますので、産科を受診してください。

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