あなたは転勤族ですか?
日本テレビ『NEWS ZERO』で転勤族協会TKT48が取りあげられ、今、転勤族の妻が話題になっています。

会社の人事で夫の転勤が決まり、妻の人生までもが大きく左右される日本社会の仕組み。
妻たちはどうやって人生を組み立て直しているのでしょうか。

転勤族の妻は孤独

新しい任地への転勤が決まった時に、家族も一緒に行くか、夫だけが単身赴任するか、多くの家庭では話し合いが持たれます。

妻も一緒に引越しをする場合、妻はそれまでの仕事、友達、地域への愛着をすべてリセットしなければなりません。夫には会社があり、メンバーは変わっても会社というグループの中で生活ができます。

妻の立場で考えると新しい地域社会に入り、そこに自分を合わせていくというのは、大変なストレスを伴います。環境に慣れることができず、地域社会に自分の居場所を見つけることができないために、うつになる妻が多いのです。

出典 https://careerpark.jp

孤独が引き金となり、自分の価値を見失ってしまいます。いわゆる「転勤うつ」です。
酷くなると、外出することさえ億劫に。そのため、ますます塞ぎこんでしまいます。

交遊関係をゼロからスタート

新しい土地には多くの場合、親類縁者もいません。友達作りのキッカケを探すのも大変。
そんな転勤族妻=転妻をサポートするため、ネットや各地でイベント等が設けられています。

その一つが、TKT48です。

TKT48というグループをご存じだろうか。「TKT」とは、「転妻(てんつま)広報大使」の略。「47都道府県+海外」で暮らす転勤族の妻(以下、転妻)による、全国規模のイベント企画集団だ。

出典 http://toyokeizai.net

各地で転妻の交流の場を用意し、引越しにまつわる情報も発信。
『NEWS ZERO』では、そば打ち交流イベントの様子を桐谷美玲さんが取材、楽しそうな様子が放送されました。

転勤うつは孤独が引き起こします。まずは友達を作ることが快方への近道。転勤族同士の交流は、気持ちも分かり合え、大いに助けとなります。

自治体のイベントも

「転勤奥さまの会」と称して、イベントを開催する自治体も。

横浜市都筑区は15年4月から、「転勤妻のおしゃべりサロン」を毎月第3金曜に開いている。
 長男(1)を連れて参加した主婦(37)は昨年4月、知り合いがいない同区に、大阪府から引っ越してきた。長男と部屋で2人きりという時間が多く、残業が多い夫ともゆっくり話す時間が取れない。「サロンは昼間に外出するきっかけになるし、子育てのことを忘れて、転勤族の妻ならではの苦労話や情報交換もできる。新鮮で楽しい」と喜ぶ。

出典 http://www.yomiuri.co.jp

 秋田市でも「転勤奥様教室」を開催し、方言や郷土料理などを教えている。教室で街を案内してくれた観光ガイドのボランティアに参加する女性もいるなど、交流の輪が広がっている。

出典 http://www.yomiuri.co.jp

私事ながら筆者も転妻で、転勤うつの経験があります。
秋田市では引用した転勤奥様教室に参加して友人が出来ました。転勤生活に楽しみが生まれ、6年経った今でも各地に転居した仲間と交流が続いています。

ただ、こういう自治体はまだ少ないのが現状。自治体広報誌や趣味、ボランティアなどの情報を見つけて参加するのも、地域に溶け込む一助となります。

社会復帰をするために

まず仕事を探したい!と思う転妻も多くいます。
やりがいのある仕事を辞めて転勤を選んだ妻たちの喪失感は、相当なものです。

転勤族の妻の中には、夫の転勤のために仕事を辞めざるを得なかった女性もいる。女性の働き方に詳しい、日本女子大学准教授の永井暁子さん(家族社会学)は「働く女性の増加に伴い、夫の転勤が理由で退職した妻の間に、やりがいやキャリアの喪失感を抱いたり、自分の将来に不安を感じたりする人が目立つ」と指摘する。

出典 http://www.yomiuri.co.jp

「知らない土地で職探しは大変。スキルがあっても転勤族だと断られる」「働きたくても働けない専業主婦がいるのを知って」

出典 http://headlines.yahoo.co.jp

転勤制度で失うもの

そんな中、転勤制度そのものに疑問の声も上がり始めました。


だが今は少子高齢化による労働人口の減少で、女性も「活躍」が求められる時代になった。共働き世帯は専業主婦のいる世帯の1・6倍に。残業、転勤、なんでもありの夫を妻が家庭で支えるかつての「当たり前」は今や少数派となった。

出典 http://headlines.yahoo.co.jp

平成27年、女性の職業生活における活躍の推進に関する法律(女性活躍推進法)が国会で成立しました。しかし、不意の転勤もあり得る転勤族の妻にとっては再就職の壁は大きく、活躍の場は多くありません。

働き続けたい女性だけでなく、子育てを担いたいという男性も増えている。長時間労働に加え、勤務場所すら選べない「働き方」は、この先まだ維持されるべきなのだろうか。

子育て支援団体代表の川島高之さん(52)=東京都=は「キャリアアップは転勤でなくても可能。家庭や地域活動での経験を仕事の付加価値にできる社会になってほしいと思う」と会場で語り掛けた。

出典 http://headlines.yahoo.co.jp

楽しみを見つけたい

そもそも転勤とは、企業が経営状況に応じて人材活用し、社員に広域で多種の仕事を経験させることでキャリアアップさせる制度です。

人事院の2014年調査によれば、従業員50人以上の民間企業の8割に転勤があり、500人以上の企業では94%に上るそう。

会社や社会の考え方や仕組みが変わるには、時間がかかります。今はまだ、転勤制度は当たり前という捉え方が一般的。

となれば、前向きに転勤生活を楽しむのみ。そのための一助となる方法は、ご紹介した以外にもあります。筆者はスポーツのボランティアで地域の友人が多く出来ました。

今はインターネットで交流や情報収集が可能!どうぞ孤独に陥らずに。もしかしたら目線を変えることで、有意義な生活が待っているかもしれません。

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キタコ このユーザーの他の記事を見る

映画感想ブログ『世界映画博』やってます。第28回東京国際映画祭WOWOW賞選考委員。主に食べてます。

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