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眠たいときや退屈なときに出る「あくび」。どうしてあくびが出るか、知っていますか? 心配がないあくびと心配なあくびの違い、気を付けなければいけない病気などについてご紹介します。

「心配がないあくび」と「心配なあくび」の違い

夜に眠たくなったときや朝に目が覚めたときなど、睡眠と覚醒のはざまに起こるあくび。

退屈な会議のときや、やることがなくてボ~ッとしている時にも、あくびがよく出ます。これは普通のあくびで、「心配がないあくび」です。このあくびは眠気によって意識のレベルが下がったり、注意力が散漫になったりしたときに出て、目を覚ましてくれたり注意力を高めたりしてくれます。


一方、脳の血流が減ったり、血液中の酸素やブドウ糖の濃度が下がったりしても、あくびが出ます。
こちらは眠くなくても出るので、「生あくび」といわれます。生あくびは脳の病気や低血圧・低血糖などのサインなので、「心配なあくび」です。心配なあくびが出たら、すぐに周りの人に助けを求めて医療機関を受診しましょう。

「心配なあくび」が出たときに疑うべき病気

睡眠不足がかなりたまっているのに、自分ではそれを自覚していない状態を、「睡眠不足症候群といいます。この状態になるとあまり眠気を感じなくなり、あくびばかりが出る人がいます。睡眠時間が短めで、感情のコントロールが難しかったりミスや事故が多い人は、睡眠不足症候群の可能性があります。できれば10~20分の仮眠をとり、夜の睡眠時間を見直してみましょう。


脳梗塞や脳出血、脳腫瘍、脳炎などの脳の病気や、心筋梗塞などの心臓の病気、胃潰瘍などからの大出血などでは、脳の血流量が減ります。酸素は血液によって運ばれるので、血流量が減ると脳が酸欠状態になります。脳は大量の酸素を消費するので、酸欠になったら大変です。そこで、大きく息を吸って意識レベルを保つために、あくびが起こります。意識のレベルが下がってあくびをしている人を見たら、脳や心臓などの急病の可能性がありますから、すぐに救急車を呼んでください。

また乗り物酔い(動揺病)や片頭痛(偏頭痛)の前兆としても、あくびが出ることがあります。これらの病気を持っていて、あまり眠くないのにあくびが出だしたら、酔い止めの薬や痛み止めの薬を早めに飲みましょう。

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たかがあくび、されど!

普段何気なくしているあくびにも、実は病気のサインが隠れている場合もあります。

心配のないあくびだとしても、それは身体が休息を必要としている立派なSOSという場合も。“たかがあくび”と侮らずに、身体からのサインに早めに気づけるように心がけておきたいものですね。

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