赤ちゃんの夜泣きで眠れない。思う存分寝たい。ぐっすり寝たい!

我が子が今より少し小さかった頃、夜、なかなか寝てくれなくて困っていました。やっと寝てくれても夜中に目を覚まし、ミルクを飲んだ後はまた寝てくれない。

入院中は、泣く→おむつ替え→ミルク→おむつ替え→寝る、といった感じですぐに寝てくれていました。退院した後に、こんなに寝てくれないとは思わなかったのです。
今から思えば、入院中は母子別室でしたので、助産師さんが色々やっていて下さったのを知らなかっただけで、きっとよく泣いていたのでしょう。
兎に角、寝てくれない我が子を前に、「私はこのまま満足に連続した睡眠をとることができないのではないか?寝たい。思いっきり寝たい。」と思っていました。

どうしたら寝てくれるのか…。知り合いから聞いた睡眠トレーニングを試してみた。

ネットで検索したり、人に相談したり、色々試してみましたが、何をやっても効果がなく、次第に夜が来るのが少し怖くなっていきました。
そんな時、知り合いから睡眠トレーニングの話を聞いたのです。

「睡眠トレーニング」とは赤ちゃんが泣いていても授乳や添い寝をしないで放っておき、1人で眠れるように訓練する方法だ。アメリカでは「クライ・イット・アウト(寝かせっ放し)」と呼ばれ、盛んに行われている。

出典0歳からの教育(ニューズウィーク SPECIAL EDITION)(一部改変)

「ねんねトレーニング」、「ねんトレ」とも呼ばれているこの「睡眠トレーニング」のやり方はネットで検索すると色々と出てきます。
藁にも縋る思いで私はこの「睡眠トレーニング」を試してみたのでした。

「睡眠トレーニング」の結果は?

色んなサイトを調べて試した「睡眠トレーニング」でしたが、残念ながら、うまくいきませんでした。
「睡眠トレーニング」を始めると、早い場合は3日くらいで夜泣きしなくなるそうですが、我が子は3日以上経っても物凄い大きな声で泣きました。いつかは泣き止むんじゃないか、疲れてそのまま寝てしまうのではないか、と思ったのですが、そんなことは全くなく、ずっと同じ大きな声で泣き続けたのです。

むせる程泣く我が子を見て、私は「睡眠トレーニング」を諦めました。

結局、私は頑張って寝かせようとするのを止めました。我が子も一生夜泣きを続けるわけではないのです。それまでは何とかして寝かせようと思っていましたが、「泣いてるんだったら仕方がない。とことん付き合おう。」と考えるようにしました。夜眠れないのは変わりませんが、我が子に対する向き合い方が変えただけで随分、気が楽になったと思います。

あの時よりも少し大きくなった我が子は昼夜の区別がつくようになったためか、今では夜に目を覚ますこともほとんどなくなりました。私も夜間に連続した睡眠が取れるようになりました。

そんな時、私はある有名な子育てに関する本を読み、あの頃の我が子の気持ちを考え泣きました。

その本とは児童精神科医の佐々木正美先生の著書、『子どもへのまなざし』です。

『子どもへのまなざし』は1998年に初版が発売され、その後、何度も増刷されています。私の手元にあるのは第59刷です。有名な本なので読まれた方は沢山おられると思います。

『子どもへのまなざし』を読んで私が泣いたわけ。

この本に、乳児院で行われた授乳に関する実験について記載されていたのです。それは規則正しく授乳を行い、夜間の授乳を行わないグループと赤ちゃんが望む度に授乳を行うグループの違いを検討した実験でした。

この実験について佐々木先生はこのように書かれています。

「三日ぐらい泣いて翌日まで(授乳を)待てるようになった子どもは、いち早く忍耐づよい子になったのではなくて、むしろ困難に対して早くギブアップする子だということがわかったのです。いつまでも泣き続ける赤ちゃんのほうが、本当は忍耐づよい、簡単にはギブアップをしない子どもだったのです。」

「乳児は自分の要求をなにひとつ、自分でかなえることはできないのです。」

「乳児が自分でできる努力というのは、泣くことだけだということがわかります。」

出典子どもへのまなざし 佐々木 正美(著)

これを読んで私は自分が見よう見まねで行った「睡眠トレーニング」を思い出しました。詳細が書かれていないので分かりませんが、この実験で行われた手法は現在行われている「睡眠トレーニング」とは異なると思いますし、

「睡眠トレーニング」についてこんなことも言われているので、それを否定するつもりもありません。

情緒の安定と論理的思考をつかさどる脳の発達に、安定した睡眠は必須。母親が産後鬱に陥るリスクを軽減するとした研究もある。

出典0歳からの教育(ニューズウィーク SPECIAL EDITION)

私は自己流の「睡眠トレーニング」を行った結果、いつまでも泣き続ける我が子を見て、がっかりしたこと、3日で泣かないようになる子もいるのに我が子はダメだ、と考えてしまったことを思い出したのです。

あの時の我が子は、どんな気持ちだったろう?

お腹が空いて泣いているのに、ママは来てくれない。こんなに大きな声で泣いてるのに!ずっとずっと泣いてるのに!

赤ちゃんは、自分で自分の望みを叶えられない、泣くというのは、赤ちゃんが努力している結果なのだ…。そんなことを考える余裕は当時の私には全くなく、ひたすら泣かないでくれ、寝てくれ、と願っていました。一生懸命泣いても誰も来てくれなかった我が子の気持ちを考えると胸が締め付けられるような思いがして涙が出ます。

きっと、今も赤ちゃんの夜泣きで眠れなくて困っているママがどこかにいるでしょう。疲れて疲れてヘトヘトになっているかもしれません。あの時の私の様に早く寝てくれ~っと思ってるかもしれません。
でも、赤ちゃんが泣くのは赤ちゃんができる唯一の努力なのです。あの頃の私のように思っている新米ママがいたら、ちょっと肩の力を抜いて赤ちゃんの努力に付き合ってもらえたらいいな、と思います。
新米ママからの新米ママへのメッセージでした。

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仕事と子育てに奮闘中です。臆病者で閉じこもりがちですが、子どもには色んなことを経験させてあげたいので、勇気をもって色んなことにチャレンジしていきたいと思ってます。

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