わずか5%の生存率

生後15か月のティリーは、2階で兄姉たちと一緒に遊んでいました。そのうちの1人が間違ってお湯の蛇口をひねってしまい、溜まった熱湯の中にティリーが誤って落ちてしまいました。

2009年3月、全身大やけどを負ったティリーはわずか5%の生存率しかありませんでした。

壊れていたサーモスタット

家族はノッティンガムのこの家に引っ越してきたばかりで、ボイラーのサーモスタット(温度調節装置)が壊れていたことを知りませんでした。

ティリーは、バスタブの傍に置かれていたビーンズバッグ(下記の写真のような椅子)によじ登り、そこから熱湯で満たされたバスタブの中に落ちてしまいました。

叫び声

「私はティリーの叫び声を聞き、それが痛みを訴える声だとすぐに判ったので、急いで2階に駆け上がり、ティリーをバスタブの中で見つけました。」と母親のエマさんは当時を振り返ります。

体の86%の火傷

母親がティリーをバスタブから救いあげた時、ティリーは気絶しました。

すぐに救急病院に担ぎ込まれました。彼女は体の86%を火傷しており、集中治療室で6か月も過ごしました。彼女の両親は、何度もティリーがもうもたないだろうと思ったそうです。

500回以上の手術

8歳のティリーは、右足の切断も含めて、これまで500回以上の手術を受けてきました。

「ティリーはとても痛みを伴う手術にも、恐れることなく、病院に行く時も嫌がらず泣くこともありません。入院した時も、自分ことよりも、他の子供たちの心配までしていました。ティリーはとても強くて、本当に素晴らしい子です。」とエマさんは言いました。

出典 http://www.mirror.co.uk

母親のエマさんとティリーちゃん

英国賞を受賞

ティリーはTSBとのパートナーシップで、英国の陰の英雄を称える英国賞のデイリーミラープライドに選ばれました。

英国賞の受賞者は、信じられないほどの障害を克服してきたティリーのような人々、そして他の人を救うために命を危険にさらしていた人の中から選ばれます。

授賞式には、英国の大統領やチャールズ皇太子の他に各界の著名人たちが参列します。ティリーもその授賞式に招待されています。

出典 http://www.mirror.co.uk

英国賞を受賞したティリーちゃん

娘の前向きな姿と笑顔に救われる毎日

母エマさん(30歳)は、ティリーの事故を防げなかったことで自分自身を責め続けてきました。

でも、ティリーの前向きな姿に勇気を与えられていると語りました。

「ティリーの笑顔に毎日救われています。」

出典 http://www.mirror.co.uk

いつも笑顔のティリーちゃん

ティリーにできないことはない

「ティリーは歩行器でウサギのステップとチャレンジしたり、ロボットの足について冗談を言ったり、いつも明るくふるまっています。

あの時、医者はティリーが生き残れないと言いました。でも、彼女は生きています。あのように深く広い範囲で火傷を負った子供がこれまで生き残った例はありませんでした。

医者はあらゆることに対して彼女はできないと否定してきます。でも、ティリーはすべてをやり遂げます。彼女はとても強い子なんです。」とエマさん。

私は大丈夫

ティリーは21歳になるまで、体の成長に合わせて何度かの手術が必要となります。

「私は、友人や兄、姉、そして犬たちと一緒にいれるだけで幸せです。」とティリー。将来は看護師か歌手になりたいと語ります。

「私は兄や姉たちといる限り、私は笑えるし、大丈夫です。」

「病院に行くのはそれほど好きではないけど、病棟の子供たちが大丈夫か確認し、彼らに自分が思っているほど事態はそんなに悪くないからと声をかけています。」

ティリーの口からはこのように前向きな言葉がポンポン飛び出してきます。

究極の子供

英国賞の審査員の1人、ジェレミー・フィリップス氏はティリーのことを「ティリーは信じられない苦難を乗り越えてきたからこそ、その向こう側にある前向きな素晴らしい道にたどり着いた究極の子供なのです。」と語りました。

出典元

英国賞を受賞した他の子供のお話

最後に

家の中にはたくさんの危険が潜んでいます。特に小さな子供たちは、何をするかわからないので、目が離せません。子供に何か起きた場合、両親は、どうしても自分を責めてしまいます。子供から四六時中、目を離さないということは至難の業なのです。どんなにしっかり見ていたとしても、一瞬の隙で、子供が大怪我をしてしまうというこもありますし。

ティリーちゃんの強さには、本当に驚かされます。子供は予防注射1本打つだけでも大泣きをして、病院は怖がります。手術というのは、大人でも怖いし、切った後は何日も痛みが続きます。それを500回以上も繰り返しているのに、病院を恐れないというのは、凄い事だと思います。

たぶん、ティリーちゃんは、全身大やけどをしているので、成長に合わせて皮膚を伸ばさなければならないのだと思います。今は、そのための手術を繰り返されているのでしょう。体の成長が止まるであろう21歳までそれが続くのですね…

ティリーちゃんのその前向きな性格と素敵な笑顔に拍手です。

この記事を書いたユーザー

さくらまい このユーザーの他の記事を見る

最後まで読んでいただきありがとうございました。
日本生まれですが、米国に30年間住んでいた米国籍のライターです。2014年に家族で日本に移住してきました。どうぞよろしくお願いします。

得意ジャンル
  • 話題
  • 社会問題
  • 動物
  • 美容、健康
  • 感動
  • コラム
  • ニュース

権利侵害申告はこちら

Spotlightのライターなら1記事最大3000円もらえる!日本最大級メディアでライターデビューのチャンス