引っ越しに於いて周辺の環境というのは重大な判断基準です。治安も然り、スーパーから近くないと辛いです。お米や野菜って重い。近所にコンビニもあった方が良いしドラッグストアもあれば嬉しいです。そういったことを改めて考えるきっかけになりました。

お会いした4社のメーカーさん全てから推薦されていた共通の土地が二ヵ所あり、わたし共の住む隣の駅だったことから見に行くことになりました。さあ、自宅警備員の出番です。
駅から15分というご案内に基づき駅を出発してから時間を測ることにしました。
この日は雨降り。不便さに気付くのには好条件です。
歩くのは比較的速いのですが、いかんせん病的な方向音痴。地図を見ていようが道に迷うのは当たり前ですし昨日行けた場所に今日も辿り着けるとは限りません。その迷った時間を差し引きながら歩き始めます。

一ヵ所目 旗竿敷地

駅前から続く大通りを一本内側に入ると、信号もなく車道と歩道が区切られているわけでもなく、狭い割に車の往来とスピードの激しさに怯みました。傘をさしているせいもあって歩きづらい道だと感じます。街灯が無いのも気になりました。 
道中 大きめのスーパーが一軒あり、他には駅の近くにスーパーが1軒とコンビニが2軒。今まで姉夫婦が住んでいた環境を考えると少し便利さは落ちるかもしれません。
観察しながらチンタラ歩を進め三十分近くかけて目的地へ到着。 
道に面していないのは夫婦の希望通りなのですが、奥まっている為に出入りする際にはどうしても道に面している家の横を通らせてもらわなければなりません。もちろん想定内でしたが、通路部分が狭い上に手前の家は出窓です。嫌な予感しかしません。

出典ひさ

ここで面積の問題も出てきます。
狭い、それならば三階建てで解決!というわけにも行きません。
ここまで無知だったのですが土地によっては法規制で「二階建てまで」と定められている場所もあるのです。二階建て相当の敷地に100階建てのビルを建てると考えていただくと解りやすいかもしれません。不安定です。
この土地がまさにそれでした。更には三方を五階建て以上はあろうかという集合住宅に囲まれています。これだけは容易に何とかなるだろうと思われていた、義両親の出した唯一の条件≪陽当たり≫を満たすのも難しいような気がしました。立ち入り禁止の札があった為わたしは立ち入ることができず、しばらく周りを歩いて様子を伺っていました。完全に不審者です。

すると姉から会社を出て電車に乗るという連絡が入りました。もう一つの土地もついでに見て来てやらんでもないということを申し出てみると、少し考えた後で「頼む」と返事がありました。次の目的地は駅から二十五分。距離的に今いる場所はその土地までの半分くらいに位置する筈です。

二ヵ所目 駅からの距離と立地

次の土地
ここへ来るまで小学校を二つ分歩きました。スーパーとコンビニはゼロですが神社を幾つか発見。個人商店がチラホラという長閑な風景が続き、これなら義両親には気に入ってもらえるかもしれません。そして土地に到着です。
駅を出てから小学校を少なくとも三つ越えて、もう街の裏側まで歩いた気分です。
大通りに面していてバス停がすぐ近くでした。もはや当時住んでいた隣の駅の方が近かったということに気が付くのは少し後の話。

出典ひさ

目的の土地は段差の上にあり、地盤とバリアフリーに少しだけ不安が過ぎります。三軒分の敷地のようですが全て売地なのだそうです。近隣にも家は少なく、バス停がある以外の長閑さを考えると釈然としなくもないです。そして堤防の端に位置しているため川の流れる音が聞こえてくるほどでした。
東日本の地震以来、近所の電柱に「川が氾濫した場合、ここは水深3m」という警告が水面地点の赤いテープと共に貼られているのを見るようになりました。この辺りは4mになるようです。

写真を撮ったりしている間に「不審者を見かけたら即通報!」なる看板が多数立っているのに気が付きました。わたしのことだな!と察し そそくさと立ち去りました。
そこら中に看板があるということは不審者が多いのでしょうか。人里離れた感じはありましたので不思議でもありません。地域一丸となって警戒心を持つことは素晴らしいことです。
ここまでがモデルハウスを見る前の第三者わたしの単独行動です。結局その二軒は見送ることになりました。

出典ひさ

その翌週モデルハウスを見た義兄もようやく火が付き、その帰りに三人で土地を見に行こうということになりました。 
各メーカーさんが見つけてくれた中から徒歩圏内の三カ所を回ります。この三軒は当時住んでいたよりも一駅下った市にあり、金額の割に土地が広めです。
後に第一希望になるインターネットで見つけた都内の土地がありましたが此処では保留。

一ヵ所目 建物付きの家

所謂上物付きの土地というのは安いと聞いたことがあったので金額を聞いても驚きませんでした。取り壊すのにお金がかかることが関係しているかと思います。 
その一戸建てを見た限り辞退した方が良い気がしました。根拠は不穏を感じたとだけ。
人が住んでないので当たり前なのですが、窓から見える家の中が真っ暗。それなのに洗剤などの生活用品が薄っすら見える。公道に面しているのに塀と建物の距離も近すぎます。

天気のせいもあり全体的に曇った町並みという印象を受けました。はっきり言って寂れていて、歩を進めるにつれて陰りが深まってきます。(そんなバカな)
二ヵ所目 
十分も歩かずに着いた二軒目の土地を見て三人揃って無言になり、そのまま踵を返しました。土地の手前に流れる川と荒れた神社の存在感も無視できない薄暗い場所でした。
その土地を離れて少し歩くと姉が「此処を渡った途端に急に気持ち悪くなった」と気持ち悪いことを言い出します。

そのまま第三の目的地へ。この土地は駅から約30分かかる為か値段から想定していた以上に広い!
夕方という時間からか近所も閑静でした。さっき見た二つよりは環境も良さそうで、歩いた甲斐があったという感じ。

出典ひさ

「此処は良いんじゃない?」と満場一致で高評価です。晴れ間が見えて来たのも大きく、義兄に至っては興奮気味。
「治安も良さそうだし、」と今歩いて来た方角を振り返りました。正面を通り過ぎてきたお隣さんはとても大きなお屋敷でした。が

出典ひさ

出典ひさ

側面から見るとどう見てもホラーハウスです。逃げるようにその場を離れました。土地の広さに大喜びしていて見落としましたが当該土地もお隣も大草原。
「昼間っから一升瓶でお酒飲んでる人が住んでそう」「夜中に叫びだしそう」「まっくろくろすけ出そう」
地鎮祭ではどうにもならなそうな雰囲気でした。どれもイメージでしかありませんが周囲の環境を看過するわけには参りません。こちらの土地も見送ることとなりました。

出典ひさ

カンタ、ヤメロ…

以上を持ちまして土地巡り県内編は全滅となります。
全ての条件を満たす物件が見つけるのは不可能であることも理解の上で、妥協もしているのだからと考えると正直に申し上げてもっとサクッと決まるものだと思っていました。

ここで参考までに

引っ越しを考えた時は近所のコンビニの御手洗いを確認すると良いと何かで拝見したことがあります。 
貸さない→治安悪 
声かけて→普通 
自由にどうぞ→治安良

ということでした。治安の良し悪しで解放レベルが違うようですね。

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ルポライターを経て自宅警備員をしています。

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