知り合いの留学生の女の子から「女子寮で安全だけれど家賃が高い」と相談を受けたことがあり、この時は「安心を買っているんだよ」と諭しました。お金で安心を買えるのであれば安いものです。寮や賃貸住宅であれば引っ越せば済む話ですが、注文住宅ともなれば長く住むのが大前提です。そしてメーカーさんは一社しか選べません。

不安なこと 着工後の事案

親戚が自宅を改築した際の話
お食事のゴミをコンクリートに埋め立てられそうになっていて、それに気が付いてからは毎日見張りを付けざる得なかったという話も耳にしたことがあります。
建築途中のご近所への配慮 
あるいはわたしの住む部屋の近所の話。建設途中のことなんですが作業員さんが毎日お祭り騒ぎ。早朝から笑い声や大音響の懐メロで起こされること屡、近隣のおばちゃんが注意している声が聞こえてきたり、煙草を吸いながら作業していることもありました。ある朝にはゴミ捨て場の前に作業員さんたちがしゃがみ込んで占拠していることも。結局何度か工事業者さんは入れ替わったようで無事?に建築終了。もう雨を願わずに眠れるのだ。
のびのび楽しくお仕事をするのは良いことですが自分がこれから住むことになる家でそれをやられてたらどうでしょうか?近隣の方はどんな気持ちで新しいご近所さんを迎えることになるでしょうか。わたしは執念深いので「その家建てる時に迷惑かけられたんですよねえ」と口には出しませんが根に持ってしまうかもしれません。幸いマンションだったようで依頼主がそこへ住むようなことはありませんでした。建設前には大元の、テレビでもCМを流されているような大手メーカーさんからご挨拶として製品が郵便受けに配られていましたが、それでも補えきれないほどの騒々しさ。

求めるのは粗品ではなく管理能力です。

契約が取れたから後は知らない では困ります。 
先述にもありましたがアフターサービスも考え、上記を踏まえつつモデルハウスでの説明を聞くことに。ここからは義兄も参加することになりました。

モデルハウス1社目 地域密着メーカーさん

カウンターでも最初にお会いした方です。なかなかフレンドリーで「どなたですか?」とわたしに聞いて来た唯一の方。 
到着してすぐに案内開始です。玄関脇の納戸に姉が早速感動。ワインセラーを置いたりできると説明され「野菜ジュースが置ける・・・!!」と早くも夢が拡がっている模様。いかんせんバカバカ買ってしまう姉です。ビックリするくらいのまとめ買いもします。通販でペットボトルのお茶が各種百単位で届いた際には運送業者さんの手伝いを買って出ようかと思うほど。玄関脇に納戸があれば運び込む労力も削減できます。
それに荷物で部屋が狭くなるのって勿体ないことです。

モデルハウスを案内してくれる中、そのところどころで実演して見せてくださいました。
まず換気扇周辺のホーローに義兄とわたし大感激。汚れの落ち方を目の当たりにして大歓喜。
それから防音効果が凄かったです。窓を開けた途端に凄まじい雨音。雨が降っているのを忘れていたくらいでした。場所によっては防音はかなり重要になってくるかもしれません。また防寒としても強いそうで、わざわざ雪の日に見学し直して決めた先人もいらっしゃるそうな。

出典ひさ

ホームセンターで手に入るそう。

ここで断熱材となる発泡ウレタンの実演が入りました。
大はしゃぎの末、半地下や半二階みたいな部屋にも案内してもらい義兄とわたしテンションMax。こちらのハウスは収納に力が入っているのが魅力的でした。更には汚れにくい御手洗いだとか乾燥機能を搭載したお風呂とか心躍る仕掛けがたくさん。目から鱗です。そして義兄は「掃除しやすいのは良い・・!」と利点を見つけた模様。 
まだ一軒目なのにモデルハウスは本当に夢が拡がりました。

出典新華ニュース

発泡ウレタンは髪に付くとこうなるので注意

しかし、幾らモデルハウスを気に入ったとしても言っても全く同じものを建てるとなると何億円もかかります。メーカーさんの全力なのですから当然ですね。その中から気に入った設備を予算内で再現してゆくのが理想なのだそうです。

家を建てるならモデルハウスは絶対に見るべき

複数社回れるなら尚良しです。
視野が広がることと比較対象ができることで気付きに繋がるのではないでしょうか。
一か所に集合している場合が多いようですので一日に何軒か回るのは不可能ではなさそうです。

「田舎に行くほど可能」という魔法の言葉が夫婦を惑わせる

都内からは更に遠ざかってしまいますが、こちらの営業さんの持っている土地でならかなり理想に近い広さの家を建てることができそうです。しかも義兄のご両親の住む地域に近いということもあって検討することになります。
実はわたしの中で心配事がもう一つありました。儀実家のご両親は都内から急行で三十分ほど離れた長閑な土地にあります。庭付きの広い一戸建てで大型犬も飼われていたそう。 それに慣れてしまっているご両親から見ればどう頑張っても今回予定している家は狭くなります。 家を建てるということは何かしらの妥協は必ずしなければなりません。今回は都心から離れるところで折り合いを付けるのでしょうか。
同じ金額で考えたとき都心に近づくほど土地は狭くなってしまいます。北区赤羽から一駅隣の埼玉県川口市で同じ家賃のところに引っ越したことがあるのですが、一部屋増えましたもの。あの赤羽のお部屋にいたお侍さんは今でもいるのかなあ。

出典ひさ

あれは良いお侍さん。

敏腕です
「妹さんもどうですか?」と声をかけられました。さすが営業部長さん。 
正直ちょっと良いかもと思いました。どうせ自宅から出ないし、田舎の方が性に合っているし。
一人暮らしならそんなに高くないですよ
おっちゃん地雷踏むなあ。ひとまず現実的に考えられるようになったらお願いしますということにした。別にカチンときたわけではございません。
その日の内に仮の間取を作って送ってくださいました。

一方、仕事でやりとりしたことのある地方大手メーカーさん

モデルハウスに到着してすぐに二階に通されて次のアポの話。この瞬間に「無いなあ」と思いました。件の土地の相談をしても諦めるのを勧めてくる一方でこちらの要望を聞き入れてくれる様子は終始ありません。確かに担当地域で建てることになれば心強いと思える説明は頂けました。
結局「今日はこれで終わり」と言われてからわたしが切り出すまで二時間半ほど部屋の案内は無かった。予定もしていなかったようです。だったらモデルハウスまで足を運んだ意味が感じられません。
「お見せしてもあんまり参考にならないかと思って」とのことでしたけれど、仰る通り。家具が充実しているわけではなく、なんなら壁紙が貼られていなかったり施工途中という印象。イメージが湧いたり夢が拡がるということはありませんでした。わたしが推したメーカーさんでしたので当事者達に申し訳ない気分になります。
通されたのは「商談するには良いかもね」といった感じ雰囲気のあるお部屋。案内してくださった部分に関しても機能的で「こういうこともできるのね」という意味で参考にはなりました。しかし残念ながらこのメーカーさんとは此処でお別れ。そういったお断りもしてくれるのも相談カウンターさんのお仕事ということでお言葉に甘えることに・・・と提案したのですが、姉が妙な律義さを発揮して自分で断っていました。

大手メーカーさん1社目

こちらの営業担当さんは顔合わせの時から、他のメーカーさんのように世間話を一切盛り込まないスタイル。自分の取引先だったら手強いという印象を受けました。
姉「あの人はちょっと苦手」元営業わたし「味方に付ければ強いと思う」
きっと我儘にも対応してくれるであろう、自分の顧客にはなってほしくない鋭さを持っている。丁寧さの中に光る押しの強さというか嫌な凄みを感じました。恐らく無双を見せてくれる、二度目に会った時には印象がガラッと変わるに違いないと睨んでいました。

今回は仕事してくれさえすれば人柄は最低限の誠実さと、こちらから頼んだら応じてくれる親切さがあれば良いと(部外者のわたしは)考えていたのでそういう面で見ればこの人はかなり信用できるのではないかと考えていました。
案の定、次にお会いした時は趣味のゴルフの話なんかを交えつつ想定していなかったような地域にも良条件の土地を探して来てくださったり「此処ならば少し駅からは遠いけれどバス停は近いし商店街もある」「同じ価格でエレベーターも作れます」と言ったような多彩な提案を出してくれました。
このギャップに姉は落ちました。

しかしわたしにはまだ懸念する材料があります。この方は営業担当さんであって直接の作業をしてくれるわけではありません。  
入居までのプランを見せてもらった際に「この予定ですと何処までご担当していただけますか?」という旨を質問してみました。(口を挟むとも言います)
実は先のお断りしてしまったメーカーさんはお話を伺った限り、営業担当と言い切っていた節と契約さえ決まれば別の人に引き継ぐようなスタンスであるらしいことを仰っていたのです。
それはそれで宜しいかと思います。うまく連携を取って個々の担当さんが誠意を持って対応してくださるのであれば問題は無いのでしょう。しかしながら疑り深く一貫性の無い話が苦手なわたしは先述の不安が大きくなっていました。姉が断ってくれて安心したというのが正直なところ。
それを踏まえてこの担当さん、一気に姉の大本命へ。
着工からの具体的な不安などにも対応してくださるとのことを約束してくれました。入居後も何かあれば言ってくださいとのこと。それに大手だけあってセキュリティもアフターサービスも整っています。セキュリティも建築工事も自社と言われて不安も一掃されました。

当たり前

この方の説明で何度も「当たり前」という言葉が出てきました。
オプションではなく当たり前に付いている機能、追加ではなく当たり前についているサービスというのがこのメーカーさんの売りだそうです。
実家を建てた時は確か、震災の当時はまだ基盤を作っている頃で云百万で免震仕様を追加したと記憶しています。ここのメーカーさんでは免震を当たり前に付けてくれるらしいです。他社さんではオプションだった空気清浄機能も然り。
材料も安く入荷できるというのも大手の強みだとか。それも当たり前かもしれません。大量発注できますもんね。大手さんは高いという先入観も無知であったと知らしめられました。

大手メーカーさん2

もう一つのメーカーさんとはご担当者様と日にちの折り合いが付かずモデルハウスは拝見できず終いに。 
カウンターでお会いした際には自社の系列の製品をお土産で持たせてくれました。姉の会社の近くにお住まいとのことで親近感からか二人は話が盛り上がっていたのですが再会できませんでした。お土産もらいっぱなしな上に、わたしの正体を誰よりも気になさっていたようなので明かせず無念です。
こうしてモデルハウスを見て回りメーカーさんは二つに絞られました。

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