わたしの夫は発達障害を持っています。発達障害は見た目ではわかりませんが、生活に様々な困難を持っています。

社会性がなくコミュニケーションが困難だったり、一般教養などごく普通に生活していたら身につくようなことが身につかなかったり、自分の意思で自分のコントロールができなかったり、いっしょに生活して初めて気づいたこともたくさんあります。

自分のことをスーパーマンか何かだと思っています!

実際は口だけで全くできてないのに、本人は「できている!(やった!)」気分になっているため、できていない(やっていなかった)ことに気づくとものすごくショックを受けます。

100パーセント無理なことでも、きっとできると信じてしまいます。

夫(夫の両親も)は明らかにあり得ないことにも希望を捨てません。こう書くとすごくポジティブでよい考えに聞こえますが、そうではなく夫や夫の両親は現実逃避プラスアルファで希望を持っているため少々厄介なのです。

例えば、わたしたちは明らかに鏡で見て虫歯になっているのを見たら歯医者に行きますよね?ですが、彼らは「虫歯に見えるだけで、虫歯じゃなかったらいいなあ」と歯医者に行くのを先延ばしにします。そして、いよいよ、痛くてしかたなくなってから歯医者に行くのです。そして、虫歯を宣告されると、この世の終わりのような落ち込み方をするのです。
人の言動に対してもその特性は出て、「誰々はこういう人だから○○というに違いない」とイメージで実際言われたと思い込んで行動を起こしてしまいます。

上記のような行動や言動は、夫の障害の特性で自分が「こうあるべき」と思ったら、「こうなるに違いない」→「こうだった(現実は違っていても)」と変換されます。
なのでつい最近まで、わたしが言っていなくても「しほほがこう言ったからやった!」と言い張り、それが間違いだとは絶対にみとめませんでした。
最近明らかにわたしの言ってることが正しいと、本人も認めざるを得ない状況を体験し、夫は自分の記憶が曖昧であること、書き換えてしまっているかもしれないことに気づきました。

気づいてもなかなか間違いは認められないのが厄介

夫自身も自分の記憶の書き換えや理不尽な言い訳には、困っていて治したいと毎回落ち込んでいますが、障害の特性で失敗や間違いを尋常じゃないくらい恐れているため、間違いや失敗に気づいた瞬間パニックになり、理性がきかないためなかなか認めることはできません。
認めてもらうためには、言い訳んひとつひとつ訂正していかなくてはならず、言い訳に言い訳をどんどん重ねてくるため、認めてもらうまでにものすごく時間がかかります。
そして、ひどく落ち込む夫がリカバーできるようフォローするのもとても骨が折れるんです。

どうフォローするのがいいのか手探りで探しています。

この特性は一歩間違ったら犯罪に手を染めてしまう可能性があります。
もし、女性に好意を抱かれていると感じていた場合、ある日その女の子が家に遊びに来たとします。すると、「これは親密になりたいっていうことだよね」→「本人がそうなりたいと言った」に変換されると大変なことになります。
うちの夫はとてつもなく内気なのでこれはないと思いますが、、

うちの夫の場合は仕事でのトラブルや失敗につながりそうで不安です。
取引先などで「言った!言わない!」の話にならないかいつもビクビクしています。
また、自分をすごくできる人だと過大評価しているため、知らず知らずに偉そうな態度や言動をしてしまい、そこを指摘され、自分ができていないのを目の当たりにすると、パニックになります。

夫は「できていない。失敗した。間違えた。」ということにすごく恐怖を感じます。
それが本当に些細なことでも認められず、いちいち言い訳をしたり人のせいにしようとしたりします。

言い訳は独り言?!

「別にわたし怒ってないよ?」と言ってもだめ。
そもそも、わたしに言い訳してるわけではなくて、彼の言い訳は自分に言い聞かせるためなのです。
言い訳する方が印象を悪くすると頭ではわかっていても、言い訳をせずにはいられないようです。

わたしと夫は何度も喧嘩をして話し合いをし、本人の意見を聞いた結果、「態度や言動は無意識だし、期待しすぎて失敗するのも特性上しょうがない」、でもそれで相手を不快にさせたり、落ち込んでパニックになり周りに迷惑をかけないよう、「指摘を受けたことは、言い訳せずに認めるよう努力する」ということにしました。

頑張ると決めたものの、障害の特性上改善は難航しています。

ほんの些細なことで(本人もこんな些細なことなんで気にしてるんだろうと言っている)、日常生活が上手くいかず、毎日のようにトラブルが絶えません。
ため息をつきながら、「治らないから障害、生活に支障があるから障害」なのだと、あらためて実感します。

ただ一言自分から「ごめんなさい」が言えなくて。。

今回、夫の例をメインにしましたが、自閉症スペクトラムの方の多くにこのことが当てはまるような気がします。
口では自分を過小評価(自信がない)と見せかけて、本当は過大評価しています。
そのため、すごく偉そうだったり、失敗しても人のせいや言い訳をして絶対に自分の非を認めません。
心のどこかで認めていないため、謝っても「(はいはい、ごめんって言っておけばいいんだね)ごめんなさい」という雰囲気が見え見えで逆に相手を不快にさせたりします。

とても治したいのに、脳が無意識に拒否をする

夫は自分の嫌な部分をちゃんとわかっていて、心底治したいと思っているのは見ていてすごくわかります。
謝らなきゃ、謝らなきゃって思うのに、パニックになると無意識に自分を守る(結果的には守れていないどころかマイナスになる)行動をとります。
自分が辛い場面になると、必ず眠くなり一瞬で怒られている記憶を消します。
わたしや周りの人からすると「いやいや、自分だけリセットしても、こっちはリセットできないし」となりますが、本人は無意識、無自覚でやっています。

できないことはわかっていても、いいとこ取りがしたい!

夫は発達障害の診断を受けていますが、未だに自分の中では発達障害ではないと信じているところがあります。
ここでも、タイトルにあげた理想と現実があって、彼の理想は「僕は発達障害があるんだから、できないのは当たり前だから、謝ったり悪いとは思わなくていい。発達障害でここまでできるのはすごいから褒めて欲しい。でも、発達障害がある人って扱いはしないでね!」というなんとも都合のいい考え。

さらに彼は自分のことは棚に上げて、人の失敗はこれでもかってくらい指摘します。自分がされたくないことを、無意識に人にはするんです。

正直毎回匙を投げたくなりますが、夫の変わりたいという気持ちを信じて試行錯誤していこうと思っています。

発達障害を持つ人は全体の4〜5パーセントはいると言われています。あなたの周りの都合がいい人の中にも、夫と同じように悩んで努力しようとしてもできない方がいるかもしれません。

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大学で障害児教育を学び、児童デイサービスに勤めていました。結婚後夫が発達障害を持つとわかり、「よっしゃ!学んだこといかせる♪」と思ったのもつかの間、思いもよらなかった、知らなかったことのオンパレード、てんやわんやの毎日(笑)
娘が生まれてさらにてんやわんや!
てんやわんやしながらも、不思議な夫と楽しく暮らせる方法を模索中です。
夫の発達障害のことを中心に、関西のグルメ情報などを載せられたらと思っています。

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