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セントジョーンズワートって聞いたことがありますか? 聖人の名前、つまり人の名前のようですが実は植物の名前でした。

かわいらしい黄色い花を咲かせる多年草のハーブのひとつで、古代ギリシャ時代から薬草として使用されていました。和名はセイヨウオトギリソウといい漢方薬として使用されています。

様々な効果があるとされていて、特にストレスや不眠など現代社会と切り離せない症状に効果がありそうです。

今回は、セントジョーンズワートについて紹介していきます。

要チェック項目

□セントジョーンズワートの代表的効果は精神安定効果

□外傷薬としても使われる

□妊娠中の使用はしない。併用薬についても医師・薬剤師へ相談を

セントジョーンズワートの効果1:精神安定

セントジョーンズワートの代表的な効果は、精神安定効果と言われています。

古くから、その気持ちを高揚させる効果は明確だったようで、病気=悪魔とされていた時代には、「悪魔を追い払うハーブ」という呼び名もあったそうです。

ヨーロッパでは医学的効果を認めており、うつ病や不眠、更年期障害の治療薬として使用されています。うつ状態においては、セロトニンという脳内の神経伝達物質の減少が関与していると言われています。

セロトニンは、ドーパミンやノルアドレナリンといった他の脳内神経伝達物質とのバランスをとって精神を正常な状態に保っています。

セロトニンが減少することにより、このバランスが崩れ感情のコントロールが難しくなると言われていますが、セントジョーンズワートは、このセロトニンの減少を抑制する効果があるとされています。

セントジョーンズワートの効果2:過食を防止する

セントジョーンズワートには過食防止効果もあると言われており、ダイエット目的で服用する人もいます。過食の原因は多様ですが、ストレスが根本的な原因であることが少なくありません。

慢性的なストレスは徐々に脳内のセロトニンを減少させてしまうようなのです。ストレスによる過食でよく摂りがちな甘いものや、脂っこいものは摂取した直後の満足度は非常に高いのですが、糖や脂肪が多く太る原因となります。

さらに、こういった食事にはセロトニンを作るために必要なトリプトファンが不足しています。

そこで、セントジョーンズワートを摂取することによって、セロトニンが減少することを抑制し精神状態を安定させ、過食防止につながるという効果が期待されています。

セントジョーンズワートの効果3:外傷の薬にもなる

海外ではセントジョーンズワートは内服だけではなく、リウマチ、神経痛、痛風の他、神経痛の緩和、切り傷やねんざなどの外傷にも使われていました。

煎じた汁を患部に塗ったり、乾燥させて浴槽にいれることで薬湯として使用されます。焼酎に漬けこみ、その汁を患部に塗布するという方法でも使用されます。

オイルとして抽出された場合もあり、マッサージオイルとして使用することで痛みへの効果だけではなく、リラックス効果もありそうです。

日本でのセントジョーンズワートの入手方法は?

ヨーロッパでは医薬品として認められていますが、アメリカや日本では医薬品としての扱いではなく、サプリメントとして薬局などで販売されています。

大手メーカーの商品だけではなく、海外からの輸入サプリメントもあるため、自分に合ったものを探していきましょう。

海外では「薬」とされているものですから、自分だけで判断せず薬剤師さんに相談されると良いと思います。煎じ方や飲用方法は詳しく教えてもらうことが可能です。

セントジョーンズワートの副作用は?

最後に、セントジョーンズワートの副作用についてです。セントジョーンズワート単独での使用については目立った副作用はないとは言われていますが、直接塗布する場合には皮膚のかゆみがでる場合もあります。

またセントジョーンズワートの効果の一つとして精神安定効果がありましたが、心身をリラックスさせるためか眠気がでる場合もあるようです。運転前には避けた方が良いと思います。寝る前の服用が良いでしょう。

・妊娠中は使用しない
妊娠中や授乳中の使用についても控えてください。流産の危険や、胎盤や母乳を通して胎児へのリスクがある可能性があります。

・医薬品との併用は医師・薬剤師と相談
また、セントジョーンズワート単独ではなく、他の医薬品と併用する場合には注意が必要です。

強心薬、抗血栓薬、気管支拡張薬や免疫抑制薬、ピル、抗精神神経薬など、すでにリスクが報告されている組み合わせもありますので、すでに常用薬がある場合は必ず医師や薬剤師に相談しましょう。

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いかがでしたか? セントジョーンズワートについて紹介しました。現代はストレスに囲まれている人が少なくなりません。

近年はうつ病を患う方は増えています。

症状が重い場合はもちろん医療機関の受診をおすすめしますが、なかなか足が向かないという場合にセントジョーンズワートの力を借りてみるのも一つかもしれません。

(監修:Doctors Me 医師)

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