記事提供:Doctors Me
医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。

乳癌検診に行かないといけないと分かっていても、どんな検診をされるのか不安だったり、痛かったりするんじゃないかという固定観念で避けていませんか?

「女性の乳がん罹患率は増加している」というデータもあります。
参考:総論1:日本人女性の乳癌罹患率、乳癌死亡率の推移 (疫学.予防・総論・ID41100)


今回は、不安な気持ちを少しでも軽くできる乳癌検診の基本をご紹介します。
(監修:Doctors Me医師)

乳癌は大きく分けて2種類

乳房は、「脂肪」と「乳腺」でできています。乳癌は「脂肪」からは出来ることはなく、母乳を作る組織の小葉と母乳が通る組織の乳管で構成された「乳腺」にできる悪性腫瘍のことです。

乳癌は大きく分けて「非浸潤がん」と「浸潤がん」の2つにわけることができます。

非浸潤(ひしんじゅん)がん

乳癌全体の5~10%を占め、癌細胞が体内に侵入することがないので完全に切除すれば完治が期待できます。

浸潤(しんじゅん)がん

乳房だけにとどまらず、癌細胞がワキや胸骨傍リンパなどのリンパ節へ転移したり、血管やリンパ管を通って全身を巡ってしまいます。

乳癌検診の主な方法4つ

乳癌検診の代表的な検査方法は4つあります。

1.視診・触診

くぼみや盛り上がりがないかを目視で確認したり、乳房全体を実際に触り、しこりがないか、乳頭から血液のような分泌物が出ていないかなどをチェックします。

乳房だけでなく、脇の下のくぼみといったリンパ節にも異変がないのかをチェックします。

2.マンモグラフィ検査

乳癌検診でよく耳にする検査のひとつ「マンモグラフィ」。2枚のプラスチックの板で乳房を挟み、1方向または2方向から撮影する乳房専用のX線装置を使って、癌の影がないかをチェックします。

検査の感度は8割前後で、触診などでは発見できない石灰化のある小さな乳癌を早い段階で発見することができます。

ただ、板で挟むため痛みを伴ったり、乳腺が発達している若い女性や乳腺密度の高い人は、乳腺が白く写るため、乳癌かどうかの判別が難しいというデメリットもあります。

3.エコー検査(超音波検査)

超音波の反射波が画像として映し出される「エコー検査」。マンモグラフィと並ぶ有名な検査方法です。

乳腺は白く映り、腫瘤は黒く写ることから、視・触診で見つかったしこりを良性か悪性かを判断するために用いられたり、小さな癌も身体へのリスクが少なく発見できます。

乳腺密度の高胃人や乳腺が発達している方でも見つけやすいというメリットがあります。ただ、石灰化は見つけにくかったり、動的な画像からの判断なので、見落とされてしまう可能性があります。

4.CT・MRI検査

X線を使用した断層撮影の「CT」と磁気を利用した「MRI」によって、癌の進行度や転移の状況などのより精密な検査をしたいときに用いられます。

初診からの検査の流れ

1.問診 → 2.乳房X線検査(マンモグラフィ)・超音波検査→ 異常なし:終了/異常あり:3.精密検査 → 異常なし・良性:終了/異常あり:5.医療機関での治療

まず、現在の病気の有無や既往歴、近親者に癌を患った人がいないかなどの問診があります。その後、乳房X線検査による一次検査を行い、乳癌の可能性がないかをチェックします。

異常がなければ今後の定期健診まで特になにもありませんが、もし異常ありと判断された場合は、2次検査の精密検査を受けて、本当に乳癌なのかをより詳しく検査します。

精密検査の結果、異常なしや良性の病変と判断されれば、そこで終了となりますが、乳癌と特定されると医療機関で適切な治療を受けることになります。

乳癌の特徴を押さえてセルフチェック

乳癌を患わないことが一番ですが、痛みもなくやってくるので気付きにくい病気でもあります。ただ、乳癌の特徴を押さえてセルフチェックすることで、早期発見できる可能性があるのです。早い段階で見つけるほど、癌のリスクは低くなります。

病院が大好きなんて人はあまりいません。嫌煙する気持ちも分かりますが、自分のためや身近にいる大切な人のためにできることをやりながら、乳癌検診をうまく利用してみてくださいね。

▼乳がんのセルフチェック方法はこちら

▼いまや12人に1人はかかる乳がん、、まずはリスクチェックしてみましょう

▼少し費用をかけてもよいから広範囲に調べたい、という方に注目されているのが「がんドック」です

▼意外と知られていませんが、男性もかかります

▼これって本当・・・?

この記事を書いたユーザー

Doctors Me(ドクターズミー) このユーザーの他の記事を見る

Doctors Me(ドクターズミー)は、医師、薬剤師、歯科医、栄養士、カウンセラー、獣医に相談できる、ヘルスケアQ&Aサービスです。医師をはじめとする専門家が解説する人気コラム、病気・症状の体験談等を配信中!

権利侵害申告はこちら

Spotlightのライターなら1記事最大3000円もらえる!日本最大級メディアでライターデビューのチャンス