せっかち娘とのんびり母

せっかち娘は、小学生2年生の時に「自閉症スペクトラム」と診断されて通院を始めて約1年が経過しました。
のんびり母は、全てにおいて心配ばかりして行動に移すまで時間がかかります。
人と話すのが苦手な内弁慶。自分に全く自信がなく何でも自分のせいだと言うのが口癖です。

せっかち娘との毎日とのんびり母のストレスや悩み、そして時々の喜び。
そんな日々綴っていこうと思います。

うちの子は他の子とは何かが違うのではないか?

のんびり母は心配性で、せっかち娘が3歳頃には『言葉を覚えるのが遅い』と言い始めていました。
家族は初めての子だから色々心配なんだね。きっと母親に似て少しのんびり屋さんなのではないか程度に話していました。
幼稚園では落ち着きがない部分はありましたが、少し手のかかる子供程度で何とか乗り切れたこともあり、あまり気にしていませんでした。

ですが、小学校に入学して色々なことが起こるようになりました。
  ・まっすぐ学校に行かない、帰らない
   (すぐに寄り道をしようとしたりして集団登下校から外される)
  ・登下校時に他所宅にお手洗いを借りたいと声をかけたりピンポンダッシュを
   する。
  ・遊びに行ったら行方不明になる。
  ・お友達を叩く
  ・お友達の承諾なしに勝手に借りる。時にはそのまま持ち帰る。
  ・その他色々謝罪が必要なトラブル
毎日のようにトラブルが発生し、学校へ行くことになったりご迷惑を掛けたお宅に連絡したり伺ったりの日々が続きます。

少しでも通学時間を短くしよう作戦

登下校時のトラブル割合が多かったこともあり、のんびり母は通学時間を短くすることを考えるようになりました。
既に周りのお母さんからは『問題のある子』という印象が根付き始めていたのか、口下手で内弁慶ののんびり母は何となく避けられてるという無言の圧力に屈してしまった傾向にあったことも理由の一つです。

のんびり母の家族が近くにいる地域へ引っ越すことを決め、学校まで徒歩5分程度の場所にして、転校してまた1から出直そうと考えました。

転校しても変わらぬせっかち娘

学校が変わり今度こそと願ったのんびり母ですが、当然ですが期待通りにはいきません。
朝はほぼ遅刻。相変わらずの自由人のせっかち娘は「起きたくないけど学校には行きたい」とぐずる状態。
やっと学校に行けば今度は下校時間に「まだ帰らない!」と反発。
見知らぬ人に話しかけたり寄り道をするため、保護者お迎え対応を学校から指示され、5分程度の通学路を1時間かけて送り迎えの毎日。
時にはランドセルを投げ捨てて逃走してしまい、家族総出の大捜索大会の日々。
毎日が説教とケンカと追いかけっこの日々で、変わらず学校やお友達とのトラブルもあり、呼び出しや謝罪も続きました。

この頃からのんびり母もどんどんと表情が険しくなり、自分の育て方が悪いからこんな子になったんだと自分を責め続け、笑顔を見れることはほとどんどなくなりました。
そして、家族も良かれと思って色々助言しますが、のんびり母にはプレッシャーと自己嫌悪にしか繋がらない状況になっていたようです。

自閉症スペクトラムと診断されてのんびり母は?

のんびり母が完全に生気を失いながら過ごす毎日となった頃に、学校から検査を受けてみないかとの打診を受けました。

この時、のんびり母は思いました。
「病気と診断された方がよい」と。

その思いは親として問題では?と思う方もいるかもしれません。
ですが、毎日毎日「子供が言うことを聞かない問題児です。そう育てたのはあなたですよね?」と世間から冷ややかな目で見られている心境で、自分のせいで子供が不幸になっていると感じる苦痛の日々を生きているのんびり母を非難できるでしょうか?
この思いに至ったのは、世間の目や無言の圧力も多大に影響していると思います。

のんびり母は藁にも縋る思いで検査を受けてみることにしました。

最初は市の相談窓口の方との面談や簡単なテストを行い、可能性が高いから病院に行ってみた方が良いと勧められ、病院で正式な検査を行ってもらいました。

結果は『自閉症スペクトラム』

ADHDも少しあるようですが、病名としては『自閉症スペクトラム』と診断されました。
この時、のんびり母はほっとしたのか少しだけ笑顔が戻り口数が増えました。

世の中の自閉症スペクトラムの子を持つ母はスゴイ人ばかりに見える

自閉症スペクトラムと診断されてから、ADHDや自閉症スペクトラムなどの色々な本や頑張っているお母さんのホームページなどを見て勉強し始めました。
その時、のんびり母はこう言いました。

「叱らないで済むなら叱りたくない。でも迷惑かけちゃいけないでしょ?」
どの本も「子供のために理解して叱らないでゆっくりと教えていく」ことを主体に書かれていることが多いように見えました。とても立派な子育てをされているお母さんたちや専門家の方々ができることならそうしたいと思う程の素晴らしい子育て術を展開されています。
とても正しいと思うものばかりですが、そんな行動力や自信がなく実行できないのんびり母は叱ってばかりになる自分を更に責め続けました。
家族が色々提案しても「そんなこと分かってる!私なりに頑張っているのことは全部ダメなんでしょ!!」と泣き叫ぶことが増えました。
そして、せっかち娘は余裕の全くなくなったのんびり母にだけ反発をするようになりました。

毎日が暗中模索の子育て

素晴らしい親の話は沢山世の中に出回っていますが、今苦しんでいる親の話はあまり出てきません。失敗談だから参考にならないということなのでしょうか。
それとも、そんな親であることを言えない環境だからでしょうか。

交流の場があるとしても内弁慶で勇気がでずに動けない。行動できないから一人で抱えて苦労する結果になっているお母さんたちもいると思います。
そして、我が子は病気ではないと願い今も自分を責めながら子育てを見直して必死に頑張っているお母さんたちもいると思います。

のんびり母も相談とかを上手くできないので、本やホームページを参考にせっかち娘を叱らない方法を試したりと格闘していますが、我儘が悪化しすぎるため結局叱る結果になっています。
それでも褒める努力をしていない訳ではないですし、一緒に笑おうとしているわけではありません。
のんびり母は完璧にはなれないから、今日もただひたすら逃げ出さないことだけを考えながら必死で踏ん張って前を見て、少しでもせっかち娘を理解できる人になろうと努力しています。
周りからはそんな風に見られることもなく、低評価を受けているかもしれません。
報われない毎日にどんどんやる気を失い、現実から目を背けたり夫のせいにしたりと色々な嫌な自分を見て更に自己嫌悪に陥りながらも、今もまた頑張らなければと足掻いています。
そんなのんびり母を見ていて、もっと多くの人に知って頂きたいと思い記事にしました。
情報が飛び交い、完璧な子育てが正解のように表現されていくことで、より一層自分を否定されたように感じ自信をなくしてしまう存在もあることを。

私は、それが「弱い」「甘い」で片付ける世知辛い世の中ではなく、暖かい助け合える世の中がこれから先の未来にもあって欲しいと切に願います。
そんな未来に旅立つことを願って、のんびり母はせっかち娘と向き合っているのですから。

せっかち娘とのんびり母のシーソーゲームはこれからも続きます。
次回からはせっかち娘とのんびり母の毎日を書いていこうと思います。

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