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医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
2016年10月16日(日)に、国内での販売が認められていない乳児用の液体ミルクを厚生労働省は解禁する方向で検討していることが報じられました。

液体ミルクは成分が母乳に近く、乳児に必要な栄養素が加えられており、解禁されれば育児にいそしむお母さんたちの強い味方となりますが、認可までには色々な試験が必要ですのですぐにというわけにはいきませんけども、期待したいですね。

今回はあまり日本になじみのない「乳児用の液体ミルク」がどのようなものなのか、医師に解説をしていただきました。

乳児用の液体ミルクとは

紙パックやペットボトルに無菌状態で密閉されている、哺乳用のミルクのことです。液状のままパックされているので、温める必要がなく、常温のまま赤ちゃんに飲ませることができます。

常温で1年近く保管が可能で、手軽に持ち運べるため、海外では広く流通しています、容器にそのまま付属の乳首を装着して、赤ちゃんにのませることができるタイプが主流です。

成分

・乳糖
・脂肪酸
・カゼイン
・ミネラル
・鉄
・ビタミンK

価格

現状は海外からの輸入品になりますが、この場合は200mlで600円~1,000円程度のようです。

海外では一般的な液体ミルク

海外、特に欧米では液体ミルクの方が衛生的であるとして、液体ミルクでの哺乳は一般的です。スーパーや薬局でも入手可能なほど流通しています。

液体ミルクのメリット

◎開封するだけですぐに使用できる

◎粉ミルクよりも衛生的である

◎持ち運びに便利である

◎きれいな水を用意する必要がない

◎災害時でもすぐに哺乳ができる

液体ミルクを使用する際の注意点

■初めて与える場合には、成分表示をしっかり確認する

アレルギーに注意する

■開封後、余った場合は毎回捨て保存しない。

■開封後は冷蔵庫でも長期保存は避ける

災害時に必要とされた液体ミルク

災害時はストレスで母乳が出なくなる

災害時は粉ミルクが使いにくいので、母乳に頼りがちでしたが、実際には母乳がでないことも少なくありません。液体ミルクがあればこういった問題も解決できます。

水がない時でも飲ませられる

粉ミルクはミルクの作成に清潔な水を必要としますが、これが必要なくなります。

ボトルの消毒が不要

粉ミルクの場合、哺乳瓶の洗浄・消毒を行わなければなりませんが、液体ミルクの場合、開封するだけで使えるものが多いのでこれが不要になります。

液体ミルクが日本に普及しないのはなぜ?

食品衛生法上の関係で日本では乳児用液体ミルクとして流通させることが難しいという事情があります。一方、輸入品を購入するのは価格が高すぎるのでなかなか普及に繋がらなかったと考えられます。

液体ミルクが解禁による日本の影響

ある程度妥当な価格での販売となれば、輸入品の価格も下がるでしょうし、乳児用ミルクの市場が大きく変化するでしょう。哺乳に関するママの負担が大きく減るので、大変役立つと思います。

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医師からのアドバイス

液体ミルクが海外のように流通するようになれば、忙しいお母さんの強い味方となります。 できるだけ早く解禁になってほしいですね。

(監修:Doctors Me 医師)

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