昨日は、『今も続ける災害対策』ということで記事を書きましたが、まだまだ書きたいこと、伝えたいことがありましたので、引き続き書きたいと思います。

情報が錯綜で混乱する住民

当時のブログを読み返していました。
国や行政からの情報に対する不満、間違った指示や情報が遅かったことで、避難しなくてもよかった住民が避難してしまったという事実。

原発事故が発生し、「原発から半径30km圏内の住民は避難するように」という最初の避難指示により避難を開始する住民。
しかしその後の調査で、その指示は間違っていたとわかったのです。安全な場所に避難したつもりが、本当は放射線量の高い場所に避難してしまった住民もいたのです。

私が住む場所は30km圏内ではなかったが、風向きなどでこっちにも来るかもしれないという不安もあり、いわきから内陸の中通りに向かった。
しかしこれも後でわかったことですが、向かった先の白河の方がいわきより放射線量が高かったのです。滞在したのは一晩で、すぐにいわきに戻りましたが、間違った情報によりしなくてもいい行動をしてしまったわけです。

この頃の東電は、自分たちが責められるのを恐れてか、なかなか真実を話さなかったので、国も正しい判断ができなかったというのもあるでしょう。
それに振り回された私たち住民の気持ちをどう考えているのでしょうか?

情報については、これだけではありません。
テレビ・ラジオからの情報、SNSからの情報・・・
どの情報が正しくてどの情報がガセなのか、判断が非常に難しかったのです。
私もわかる範囲での情報をTwitterで流したり、地元の仲間からの情報を頼りにしたりしてましたが、デマも多かったのです。
ラジオについては地元FM局からの情報なので、間違った情報は少なかったと記憶してますが、Twitterからの情報が一番早く、拡散力もかなりのものでした。
拡散力があるからデマも広まりやすかったのです。

私自身、震災前からTwitterをやっていましたが、それほどフォロワー数も多くなく、本当にただ独り言のようにつぶやいていただけでした。
しかし震災後、フォローやフォロワーがどんどん増え、その中で『がんばっぺ!いわき』という言葉が生まれ、それが次第にいわき全体の合言葉のようになっていった背景もあります。

混乱しているときだからこそ、情報収集には慎重になり、すぐ鵜呑みせず、正しい情報かどうかを判断しなければならないのです。メディアが流す情報は、必ずしも100%正しいものではないということを頭においてもらいたいのです。

自分の身は自分で守れ!

小さな子どもを抱えていた家族の多くが、いわきから一時避難しました。
原発事故による放射能の影響を考えて・・・という理由だけではありません。
確かに子どもの体に与える影響を考えて、他県へ避難した家族もいましたが・・・

震災直後の水道管損傷により断水、風教被害による物流が止まったことも大きな原因でした。水もない食料も不足する中、生きていくためにほかの場所で一時避難をする、
むしろこういった家族の方が多かったのではないでしょうか?

私たち家族もそうです。
水道は復旧の目途が立たないし、スーパーなどは住民が殺到し買いたいものが買えないこともありました。学校も3学期の終業式を行えないまま春休みに。
少しでもガソリンがあるうちにと、新潟へ一時避難しました。
あのままでは栄養不足で、体をおかしくしていたかもしれません。お風呂にもずっと入れないままでした。

私たちはなんのあてもなく、新潟へ向かい温泉旅館に1週間ほど滞在。
白河へ避難した時には連れて行った飼い猫3匹は、自宅に置いたまま。
その時に使った7人乗りのストリームにはガソリンがほとんど残っておらず、もう一台の軽自動車で行かなくてはならなかったからです。
豪雪地帯の新潟に寒がりな猫たちを連れていくより、温暖ないわきの、住み慣れた家にいた方が安心だろうと考えたからです。

1週間が経ち、いわきへ戻りました。その頃には避難していた人が次々と戻ってきてました。避難先で差別を受けたという話もありましたね。
それが事実なのかどうか、自分がされたことではないので何とも言えませんが、もし本当なら非常に悲しい話です。

「福島から来たからといって何故そんなことを言われなくてはいけないのか?」
「福島県民は原発事故の一番の被害者だというのに・・・」
「関東に電気を供給するために作られた原発なのに・・・」

やりきれない想いがたくさんありました。
これも正しい情報が、他県にまで届いていなかったということなんでしょうね。
情報が流れていても耳に入らない、所詮、他人事としか思っていないのでしょう。

しかし原発の問題は、福島だけではないはず。
よく考えて欲しいです。

「もし自分が住んでいるところで地震が起きたら・・・」
「近くの原発が事故を起こしたら・・・」

自分の身は自分で守る

そのために何をすべきか?何を準備しておくか?
起きてからでは間に合わないこともあります。

自分や家族の命を守りたいなら、メディアなどの情報を待たず、自らが動くこと!
これが大事です。
私が地震を予測したいと思ったのも、家族を守りたいからです。

残念ながら天気予報のように、地震を予測することは現時点では不可能です。
そういった研究は進められているのでしょうが、実現するのはいつになるかわかりません。
ただ私のように震災後、なんとか予測したいと思って頑張っている一般人がたくさんいます。さまざまなデータを見て、実際の地震を経験して、予測通り地震が発生した事例もたくさんあります。
私の予測はまだまだですが、「そろそろ動くかも?」というのがわかる時もあります。外れる時もあります。自分だけ知っていて誰にも伝えなかった、それによって犠牲者が出てしまった、そうなって欲しくなくてブログで公開するようになったのです。

『備えされば憂いなし』

昔の人の言葉、先人からの言い伝え・・・
今の時代、そんなことあり得ない!と思うことでも、それが正しかったりすることもあります。
他人事とは思わず、いろいろな声に耳を傾けて欲しいと思います。

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福島県いわき市でニュースサイトのライター経験後、2016年6月よりフリーライターとして主に美容系・健康系の勉強しながら、キュレーション記事を書いている。自身のブログでは、地震・気象に関する情報や地元イベント情報などを掲載。4匹の猫と暮らし、シンガーソングライターとしても活動する主婦ライターです。

東日本大震災で甚大な被害を受けたいわき市、そして原発事故のより大きな影響を受けてしまった福島県。あの日から私たちがどんな想いで過ごしてきたのか?今のいわき市はどうなっているのか?伝えていきたいと思っています。

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  • 音楽
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