札幌の外れに、三角山という山があります。
山と言っても、300メートル程で地元民には丘と言われています。

前日までの雨もあがり、あまりにも清々しい朝なので、ジイさんに付き合って登ってみることにしました。

早速、半袖、半パン、スニーカーという軽装に着替えると、「え!?そのかっこう」
と言われ、長袖のシャツ、長ズボン、帽子を渡されました。
大袈裟だな…

スキーのストック!?

山の麓で、ちょっとこっちと、横道に連れていかれました。
「これがあると、疲れ方が全然違う。自分の身長にあった軽めのものを選ぶように。」と指示を受けました。「荷物になるのにな」と思いながらも、お気に入りの一本を選び出しました。

道中

思ったよりも、山は鬱蒼としていました。

休日のためか、マイナーな山なのに老夫婦、若い恋人同士、親子連れなどなど、沢山の人と出会います。すれ違いざまに、みなさん「こんにちは」と声をかけてくれます。山の掟みたいです。

たまに上から降りて来た人が、今日は足元が悪いから気を付けて、などと教えてくれたりもします。熊から身を守るため、鈴を鳴らしてる人もいます。

足元は、昨日の雨のせいか、油断してると滑りますが、
普段から、ジムで走ったりしているせいもあり、楽しく半分まで登ってきました。
マイナスイオンが心地よいです。

魔の6合目

途中休憩したりして、楽勝、楽勝と思っていたら、6合目で急にガクッと来ました。息が苦しい。隣でジイさんが楽しそうに喋っているのに、私は息が絶え絶えで…
先程のストックに頼りながら、足を滑らす状態になりました。
こういうことか…

その時、サイクリングの服を着たお兄さんが、真横を全速力で駆け上がりました。よく見たら鼻水を垂らしている。
あれは何?「ここは、スポーツ選手がトレーニングに使ってるんだよ。」
「いろんな使い方があるんだな。」と薄れゆく記憶の中で思いました。

雀蜂がでた!

上から降りて来たおじさんが、「あっちの道へ抜けてはいけない。今、雀蜂に尻を刺された人が出た。」
じゃあ、抜けてた方が楽しいけど、蜂に刺されると厄介だから、違う方から降りるか。
あれ、でも、さっきのお兄さん、普通に行くと奥道を抜けてしまう。

「危ない、伝えなければ。」ジイさんが走った。私は、ヨチヨチ後から私なりの全速力で追いかけました。やっと追いつくと、お兄さんは、立ち止まっていて、ジイさんが一部始終を話していました。「ありがとうございます。」お兄さんは会釈をして、我々を後にしました。

8合目を過ぎると

少し楽になってきました。
途中の休憩所で、おにぎりを食べている家族がいます。
山と言えばおにぎりです。持ってくれば良かったです。

地面には、ナメクジが張り付いていました。ナメクジなんて久々に見ました。
しかも、ご丁寧に塩がかけてありました。なんか、残酷なような懐かしいような風景でした。

山頂到着

やっと着きました。ものすごい達成感です。
ジイさんが持ってきた、水と塩味のクッキーがとても美味しいです。
デトックスというか、邪悪なものが削がれた気がします。

ところで、このジャンプ台は、スキーの試合のジャンプでよく使われるので、見覚えがある人もいると思います。

また、絶対に来ると山に一礼しました。

次の日…

翌朝、足がカチカチでした。足の裏まで痛いです。普段走っててもこんなにはなりません。
山に登ると、普段使わない筋肉を使うからこうなるそうです。
ちなみにジイさんは、ピンピンしてて、いつもの様に朝の散歩に出掛けていました。
完敗です。

あれ?なんか、身体が痒いです。よく見ると数箇所赤くなっています。
どうやら虫に刺されたようです。

長袖はこういう意味があったのですね。次は虫よけも必要です。

でも、なんか気持ちいい。

人は何故山に登るのか?それは、そこに山があるからです。次は畏敬の念をもって、色々準備して行きます。

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