最近、ビットコインってものがあって、これって「仮想通貨」ってものらしいんだけど、
何がなにやらわからないよね……。

電子マネーでもなければ、マイルでもなくって、でもこれで物が買えたりするらしいんだけど、

わけがわからないよね。

で、仮想通貨を理解するために、BLに例えてみたのです!

ちなみにBLとは、男性同士の恋愛を描いたもので、何を言ってるかわからねぇがありのままに起こったことを話すならば、この物語は、金融用語をBLで説明する超大スペクタクル一大ロマンスの最終回の前編なんだぜ……。

【これまでのお話】
#03 今更聞けない「マイナス金利」をBLで解説してみた
#02 英EU離脱がよく分からないからBLに例えてみた
#01 フィンテックが、何がすごいからわからないからBLで例えてみた

☆主要登場人物☆
金融太郎(キンユウタロウ):法経大学3年生。大学を休学して世界一周バックパック旅行をしている。攻。
布井徹(フイテツ):太郎の小学校の幼馴染。風の噂でアメリカにいると聞いていたのだが……。受。

【雑な前回までのあらすじ】
大学生の金融太郎は就活の話題作りのために大学を休学して、バックパック旅行をしていたがアメリカのシリコンバレーで小学のときの同級生・布衣徹(フイテツ)と再会して、そのインターン先についてきたのじゃった……。

仮想通貨「ビットコイン」って日本人がつくったの!?

太郎「……それでこれがお前のバイト先か」

「バイト先じゃない。インターン先だ」

徹に連れられてこられたのは、スタンフォード大学の側、パロ・アルトにある小さなオフィスビル。

太郎「えぇ~。なんかシリコンバレーのベンチャー企業っていうから、もっとこう……ガラス張りの高層ビルにどーんっとアレなのを想像してたのに……」

「お前、語彙力は大丈夫か?ここはインキュベーションセンターだよ。中にはいろんなベンチャー企業が入ってるんだ」

太郎「インキュベーションセンター?」

そのまま中に入っていく徹についていくと、オフィスの中はパーテーションで区切られ、それぞれのブースが個々の企業になっているようでした。

太郎「この狭い中に、何社あるんだ……?」

太郎は目がまわりそうになりました。

そのブースを抜けて廊下に出ると、そこにはずらっと個室が並んでいました。どうやら、ある程度大きく成長した企業は個室がもらえるようでした。

「インターン先の部屋はここだよ」

そう言って、徹は廊下の一角にある白いドアを開けました。

そこには狭めの部屋にみっちりと机が並び、みっちりとむさい男たちが詰まっていました。

太郎「何ここ、くさい」

男子校のロッカーと同じ臭いに太郎は眉をひそめました。

「勝手についてきて、何失礼なことを言ってるんだよ……。あ、ビットさん、こいつ俺の友達の太郎です。日本から来たんで、見学させていいですか?」

徹は、部屋の一番奥に居るアジア人に声をかけました。

太郎「あ、えーハローないすみーちゅー。あいあむ……」

と、太郎の英語で自己紹介しようとすると、

ビットさん「あ。テツが友達連れてくるなんて珍しいじゃん。いいよいいよ~」

と、彼は流暢な日本語で答えました。

太郎「えっ。日本語うまいっすね!」

「ビットさんは、台湾系アメリカ人で、なぜか英語、中国語のほかに5カ国語ぐらい話せる」

太郎「うぇぇぇ!? すげえじゃん。なんで!?」

「知らん。ビットさんは、20歳でスタンフォード大学を卒業して、この会社のほとんどのシステムのプログラムを組み立ててるんだ」

太郎「へー。まじ天才なんだな」

「天才なんだが……。ビットさん、今月貸した昼飯代返してくださいよ」

ビットさん「あ、ごめん! 今、お金ないや!」

そうビットさんは爽やかな笑顔でテヘっと言いました。

太郎「金にはだらしないみたいだな」

「お前が言うな」

徹は口の先をひくひくさせました。

ビットさん「ごめん、ごめん~。怒んないでよ。ビットコインならあるけどそれでいい? 多めに払うよ?」

「嫌です。ちゃんと現金で返してください」

太郎「ビットコイン?」

太郎は聞きなれない言葉に思わず聞き返しました。

「お前、ビットコイン知らないのか?」

太郎「え、何それ? ガチャ?」

「ガチャとは?」

今度は徹が聞き返す番でした。

ビットさん「なんか日本じゃビットコインってマイナーらしいね。日本人が作ったって言われてるのにおかしいね」

太郎「日本人が作った??」

太郎はますます首をかしげました。

「ビットコインっていうのは、仮想通貨のことだ」

太郎「仮想通貨……っていうとやっぱりゲームの中の通貨のことか?」

「ゲームの通貨は、そのゲームの中でしか使えないだろう?ドラクエの通貨はドラクエの中でしか使えないし、FFの通貨はFFの中でしか使えない。そして、現実の世界では使えない」

ビットさん「俺もオンラインゲームの中ではキャッシュリッチだ」

「ビットさんは黙っててください」

徹はぴしゃりと言いました。

「でもビットコインは違う。現実の世界で使えるんだ」

太郎「どうやって?」

「まず、持ってる円をビットコインに両替するんだ。ただビットコインは紙幣やコインといったものは存在せず、あくまでネット上に存在する。銀行口座にあたる『ウォレット』というところにお金を置いておいて、必要だったらこのウォレットで決済するんだ。たとえば、ビットコインで支払いオーケーな通販サイトで買い物したら、ウォレットの金額は支払った分だけ減ることになる」

太郎「うーん?でもそれだと、普通の電子マネーと変わらなくね?なんで、ビットコインにする必要があるんだ?」

ビットさん「銀行を挟まないで済むからだよ」

薄く笑いながらビットさんは言いました。

話しながらも、ビットさんがキーボードを打つ手は止まっていなかったのです……。

☆後半に続く

ずんずん
グローバルIT企業に勤める、公私ともにプロ外資系OL。 趣味はコーチング。著書に『外資系はつらいよ OLずんずんが見た資本主義帝国♪の全貌』『外資系OLは見た!世界一タフな職場を生き抜く人たちの仕事の習慣」(KADOKAWA)、大和書房『エリートに負けない仕事術』がある。

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