自分の最期を考える

病院で働いていた経験もあるので「よく他人に迷惑をかけずに死にたい」こんなワードを耳にします。これって誰もが漠然と考える自分の死について本当の最期を考えるのはあまりにもつらいからはっする本音と嘘の絶妙なコンビネーションで出来上がった台詞だと感じるのです。本当に死が近づいたら「何としても生きたい!」「生きていてほしい」そう願うことは人間の、いや生物としての本能であると思います。決して恥ずかしくもないことなのです。

どこまで生きる?誰が決める?

病気で倒れた時に医療人は懸命に目の前の患者を助けます。当たり前のことを書きましたがこれが助けた人から麻痺や後遺症が残り「助けてほしくなかった」なんて言われることもあります。また家族からも心無い言葉を突き付けられることもあります。
それとは正反対に「助けてくれてありがとう」「目が覚めなくても息をしていてほしい」そう望む人や家族もいます。
この問題は個人もしくは各家庭によって世界中の宗教などの考え方も違うので正解はないと考えます。
ここで「尊厳死」という言葉が出てきます。
尊厳死とは過剰な延命治療はしないで人間の尊厳を保ちながら命を終えることを意味します。
では、「安楽死」とは何でしょう?
安楽死とは末期の病気や耐え難い苦痛の場合、患者の申し出により積極的な治療を避けることや薬により死を誘発することを指します。
ただ、安楽死はできる国と地域が限られています。
最近はこのテーマを扱う映画が世界中で増えてきています。おそらく医療技術が発展した結果として長寿になったことで死をみつめる時間が長くなったからではないでしょうか。
自分の死の前に両親やパートナー、友人と周りの人がいつかはいなくなる。そんな時にどんな最期を選択するのかを映画を通してシュミレーションし考える機会になれば良いと思います。

世界一キライなあなたに

今年、世界中で最大のヒットとなったラブストーリーが、ついに日本公開!舞台はイギリスの田舎町。ルイーザ・クラーク(エミリア・クラーク)は、お洒落をすることが大好きな26歳。ある日、働いていたカフェが閉店することになったルーが新たに得た職は、バイクの事故で車椅子生活を余儀なくされ、生きる希望を失ってしまった超ハンサムな大富豪ウィル・トレイナー(サム・クラフリン)のお世話係をする期間6ヶ月の仕事だった。最初はルーに冷たく当たるウィルだったがルーの明るさが、ウィルの頑な心を溶かしていき、やがて2人は恋に落ちていく。しかしある日ルーは知ってしまう。ウィルが決めた「生きる時間」があとわずかだということを・・・。

出典 https://warnerbros.co.jp

若くてイケイケ生活だったウィルにとっては車椅子生活でこの先50年…もしくはそれ以上かと考えると耐え難いことだったのだろう。個人的にはもっと大変な人もいる。ポジティブな気持ちで生きてほしいという願いよ届けと思いながらの苦しい鑑賞になりました。

ウィルから「スイスへ行く」という台詞が告げられた時、すごく胸が張り裂けそうな思いでいっぱいになり、鑑賞中は泣いてる人がすごく多かったです。
この手の作品でスイスというワードが良くでてくるのですがスイスというのは安楽死を承認している国だからです。
恋人や家族の気持ちにたってみられる素晴らしい作品です。

世界一キライなあなたに
試写会で鑑賞してきました。
この原作読んでなかったので早速読みました。原作はかなり分厚いです。
そして映画では描かれない女性のドロドロが書かれていますがそこをばっさりカットして映画はとてもわかりやすく尊厳死と安楽死についてスポットをしぼり混んでいます。
仕事を突然失業してしまい職探しをする主人公の女性ルー。

私のブログです。

映画ソムリエ東紗友美さんとの写真がお気に入りです。

92歳のパリジェンヌ

出典 YouTube

フランス映画祭2016エールフランス観客賞受賞
平和な誕生日会になるはずだったのにその誕生日会のスピーチで語った言葉は家族を混乱させ悩ませることになる。「2カ月後の10月17日に私は逝きます…」

「自分がもしも老いて家族に迷惑をかけることになるとしたらいったいどうするのだろうか?」という誰もがいつか直面するであろうテーマについてとてもユーモラスに描いている作品です。頭はしっかりしているのに思ったように動けない。どんどん出来ないことが増えていく。もう十分生きたのだから自分の人生は自分で終わらせると決めた母親に自分が一緒に生活して面倒をみるという娘。頑なに拒み家の片づけをする姿にはなんとも言えない感情がこみ上げてきます。舞台はフランスですがとても日本にもあてはまるライフスタイルなのでとても鑑賞しやすい作品になっていました。

安楽死を許されない国での最期の迎え方を想像するだけで悲しい気持ちになりますがこの作品は「死=悲しく、つらい」ではないと感じさせてくれる作品です。

感動の実話が10年越しの、念願の映画化

92歳のパリジェンヌ 
フランス映画祭観客賞受賞
大好きな家族が人生に疲れた時あなたはどうしますか?
安楽死や尊厳死をテーマにした作品が今年は多いですがまた一味違った切り口の実話です。
頑なに一人暮らしをする母。

私のブログでも紹介しています。

良かったら読んでみてください。

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