記事提供:Doctors Me

医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
自己顕示欲の高い人は厄介者の代表として扱われがちです。確かにそういう人は何かと気を遣わされたりと問題が付き物な印象です。

しかし、全く前に出ようとしない人もそれはそれで問題であると言わざるを得ません。今回は自己顕示欲について、その功罪両面に迫りたいと思います。

要チェック項目

□自己顕示欲が強い人は嫌われがちな状況にある
□自己顕示欲が弱い人はどうしても日陰に追いやられがちである
□自己顕示欲と上手く付き合っていくことが大切

自己顕示欲はどこから来る? その本質を解説します

人間には3大欲求というものがあると言われています。食欲に睡眠欲、そして性欲が該当しますが、これらは生命や種の存続の根幹に関わるため動物として本能的な欲求とも言えるでしょう。

それに反して、自己顕示欲という欲求は生命や種とは関係の薄い、人間以外の動物においてはあまり注目を集めない欲求です。もちろん、例えば縄張り争いや雌の奪い合いで自己顕示欲に近いものを発揮する動物も存在します。

しかし、人間ほどに自己顕示欲が高まる動物は他には居ないでしょう。その理由は人間が「社会」を形成する動物だからです。社会においては他の人間の評価がその個体の優劣を決定付けます。

同じく「社会」を形成する蜂のように、周りから「女王」など優れた存在として扱われることが個体にとっての価値なのです。そのため、社会に生きる人間は自分の評価を高めようと自己の存在をアピールしようとします。これが俗に言う自己顕示欲の正体です。

自己顕示欲が高い人の特徴

人間の中にも自己顕示欲が強い、弱いの違いが発生します。生来のものから育った環境まで要因はそれぞれでしょうが、自己顕示欲が強い人には特徴があると言われています。

昨今、自己顕示欲が強いことは厄介者の代名詞となりがちです。以下の特徴に当てはまる人は気を付けるようにしましょう。また、周りに当てはまる人が居る場合にはよくよく付き合い方を考えて接する必要があるかも知れません。

自分のことばかり話したがる

『自分が、自分が』と自己アピールに躍起なのは典型的な例です。

空気を読めない場面が多い

自分のことを考えすぎる余り、他者の内心を慮るということが頭から抜け落ちやすくなります。

向上心が高い

これ自体は良いことですが、己のステータスを高めることばかりに気を取られるてしまうのは自己顕示欲が強過ぎると言わざるを得ません。

アドバイスを聞き入れることが嫌い

アドバイスを聞いて得た結果は自分でなくそのアドバイスをした人の手柄とみなしてしまい、聞く耳を持たなくなってしまうことが原因です。

SNSなどインターネットに自分の写真を掲載する

もちろん友達の間で写真をやり取りするのは悪いことではありませんが、必要もないのに移り込んでいたりするのは自己顕示欲が強いと言わざるを得ません。

自己顕示欲が乏しい人の特徴

自己顕示欲にも個人差があるため、欲求が乏し過ぎる人も中には居ます。前に出てきて欲しい場面で出てきてくれない、そういった「汚名」を背負わずに済むように以下の特徴に当てはまる人は性格を矯正する必要があるかも知れません。

引っ込み思案である

『人前に出て注目を集めるのは嫌だ』という考えが自己顕示欲を抑え込むと、いざという時にも前に出られない性格になってしまいます。

己評価が低い

自分自身が自分自身を評価していなければ、自分をアピールしようなどと考えられるはずもありません。必然的に自己顕示欲は乏しくなります。

周囲に気を遣い過ぎる

ある意味では自己顕示欲の対極にある考え方ですが、こういった人は自分が目立つことで不快になる人が居るかも知れないなどと考え、自身の自己顕示欲より他者の気持ちを優先します。

自己顕示欲の良い面と悪い面

とかく煙たがられる傾向にある自己顕示欲の強さも、場面によっては長所となることもあります。そんな自己顕示欲の功罪に迫ります。

自己顕示欲が強過ぎる人は何でも自分の話にしてしまいがちです。そのために、話題の進展が滞ったり誰かが発言の機会を奪われたりすることもあります。これは社会生活上の致命的な弱点と言えるでしょう。なぜなら当人と周りの間にコミュニケーションが成立していないからです。

社会に生きる動物だからこそ高まるはずの自己顕示欲が社会生活の弊害になるというのは本末転倒です。そのため、ここまで自己顕示欲が強い人は意識的に自分を抑え込むようにする必要があります。

そうしないと、周りの人を不快にし、いずれは孤立を招くでしょう。反面、ある程度の自己顕示欲の強さは本来の目的である社会的評価の向上に役立つこともあります。出る杭は打たれるとも言われますが、評価されるという結果には注目されるという過程が必要不可欠だからです。

また、自己顕示欲が強い人は人気者でありたいという願望から時に綱紀粛正に努めたり、ある種の分け隔ての無さによって孤立している人に手を差し伸べたりもします。つまり、そういった自己顕示欲の表し方であれば辛い人、困っている人を救う力にもなり得る訳です。

自己顕示欲と上手く付き合っていくためには

両上手く付き合っていくことが大事な自己顕示欲。近年、特に問題となるのは自己顕示欲が強過ぎる場合ですが、やはり乏し過ぎるのもよくありません。

では、中庸を行くにはどうすれば良いのでしょうか? 大切なのは自己分析であると言われています。強過ぎる、乏し過ぎる、いずれにせよ往々にして原因は誤った自己評価にあることが多いです。

自分を凄い存在だと考え過ぎて強くなり、自分が魅力の無い人間だと考え過ぎると乏しくなります。本当の自分はどんな人間なのか、真摯に向き合うことが重要です。

自己顕示欲は社会を生き抜く力にも

自己顕示欲は日本人の大人しい国民性もあってか、抑圧するべきものであるという風潮があります。

しかし、自己顕示欲は功罪どちらも持ち合わせる諸刃の剣というのが正確なところでしょう。社会から孤立する要因にも、社会で活躍する原動力にもなり得る自己顕示欲。

適切にコントロールしながら付き合っていくことが肝要です。

(監修:Doctors Me 医師)

この記事を書いたユーザー

Doctors Me(ドクターズミー) このユーザーの他の記事を見る

Doctors Me(ドクターズミー)は、医師、薬剤師、歯科医、栄養士、カウンセラー、獣医に相談できる、ヘルスケアQ&Aサービスです。医師をはじめとする専門家が解説する人気コラム、病気・症状の体験談等を配信中!

権利侵害申告はこちら