人間らしく生きたい。ゆとりのある生活がしたい。そんな思いから、ダウンシフト(減速生活)という考え方が生まれた。

がむしゃらに走り続けていると、大切な何かを失い、忘れてしまう。そこで、一旦走るのをやめて、自分自身を見つめ直そうというものである。

本当に大切なものは、自分の生き方であり、家族であり、時間であることに気づいた人たちが、ダウンシフトを受け入れる。

これは、人間の生き方として正しいことであり、あるべき姿ではないかと思う。

だが、考え方が独り歩きしてはいないだろうか。

日本人の習性は、小魚の群れと同じ。先頭の魚が右を向くと、みんなが右を向く。ダウンシフトが広まると、みんなが同じように行動する。

一生懸命に走り続けた人が取り入れるべき考え方であるのに、のらりくらりと大したこともしてこなかった人間までが、「ゆっくり歩こうよ」と言い出してしまう。

日本中がゆっくりしてしまうと、経済は伸びない。むしろ、後退してしまう。

若い世代は、ゆっくりする必要などない。まだまだ、がむしゃらでなければいけない。

特にいまの若者は、要領が良い分、がむしゃら感がない。どんなことも“ほどほど”にこなすが、ずば抜けた才能を見せることが少ない。寝食を忘れて何かに打ち込むこともない。

これを「時代遅れの考え方だ」で、済ますことはできない。ひとつのことに汗水垂らして頑張る人間がたくさんいてこそ、経済は発展していく。

つまり、常に走っている人間が必要なのである。

なのに、次の世代は走らない。自分のペースを守ろうとする。

たとえ100%の力を出していたとしても、それでは現状維持にしかならない。120%頑張らなければ、成長しないのである。

そんな人たちに、「ゆっくり歩こう」と言ってはいけない。ただでさえ、頑張ろうとしない世代なのだから。

少なくとも、中高年になるまでは、後ろを振り向かずに走り続けて欲しい。歳を取れば、イヤでも後ろを振り返る時がやって来る。

だから、いまは……。

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佐藤きよあき このユーザーの他の記事を見る

1961年兵庫県生まれ。神戸学院大学法学部中退。1981年、広告デザイン会社にコピーライターとして勤務。93年、プランナー・コピーライターとして、フリーランスに。仕事を継続したまま、96年、木のおもちゃ制作を開始。ネット販売に着手。その後、「販売の現場」を知るために、5年間スーパーに勤務。これにより、「メーカー」「販売現場」「広告・販促」のすべてを経験。この経験を生かし、2003年より、中小企業・個人商店向けメールマガジン「繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座」を発行。関連する情報販売、コンサルティングを開始。メールマガジン他、ブログ9本「Marketing Eye」「ビジネス界隈・気づきの視線」「企画する脳細胞・ビジネスの視点」「まちづくり・村おこしの教科書」「行列のできる『MENU』の創り方」「中高年のための新規開業サポート」「独立・起業の成功法則」「販促の知恵袋」「スキルアップでビジネスぶっちぎり!」を執筆中。現在、繁盛戦略コンサルタントおよび中小企業経営研究会のビジネス・カウンセラーとして活動。著書に「0円からできる売れるお店の作り方(彩図社)」がある。

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