オートファジー研究でノーベル賞授賞

今回授賞した大隅良典教授は、酵母にはまだまだ未知の可能性が有る。
もっと研究を続けてもっと沢山の事を発見出来れば良いと、これからの研究にも意欲的なようです。
大隅教授がこの分野の研究をするようになったきっかけは、顕微鏡を覗くのが好きだったから。
酵母細胞を顕微鏡で見て、直感的にこの分野の研究が始まったようです。

私の場合は、今の仕事の始まりは、飢餓状態に陥った酵母細胞を顕微鏡で見て、液胞の中で激しく運動している小さい粒を見たことです。当時誰も注目していなかった液胞に、酵母が飢餓を乗り切るための工夫があるのではないかと直感しました。これが実は、細胞のオートファジー(自食作用)を肉眼で確認した世界で初めての瞬間だったのです。顕微鏡をのぞくのが好きで、よく酵母を見続けていたからこそ、直感がはたらいたのだと思います。以来私は酵母を実験材料にして、オートファジーの仕組みをずっと追い続けてきました。

出典 http://brh.co.jp

オートファジーとは?

ここで、オートファジーってなに?という人のために その仕組みについて調べてみました。

オートファジー (Autophagy) は、細胞が持っている、細胞内のタンパク質を分解するための仕組みの一つ。
自食(じしょく)とも呼ばれる。
酵母からヒトにいたるまでの真核生物に見られる機構であり、細胞内での異常なタンパク質の蓄積を防いだり、過剰にタンパク質合成したときや栄養環境が悪化したときにタンパク質のリサイクルを行ったり、細胞質内に侵入した病原微生物を排除することで生体の恒常性維持に関与している。
このほか、個体発生の過程でのプログラム細胞死や、ハンチントン病などの疾患の発生、細胞のがん化抑制にも関与することが知られている。


出典出典:Wikipedia – 『オートファジー』

オートファジー(自食)と訳されると何だか怖いイメージですが、ようは普段から体の中で繰り返されている、細胞の入れ換え作業の事を言うようです。
栄養が断たれ、飢餓状態になったときに 一部分の細胞を包む膜が出来、その膜のなかの細胞を分解して エネルギーに変える。その仕組みをオートファジーと言うんですね。

出典www.cellcycle.m.u-tokyo.ac.jp/research/

オートファジー研究で癌の特効薬も期待大❗

オートファジーの分子機構

出典 http://www.cellcycle.m.u-tokyo.ac.jp

長年にわたり論争されてきた「オートファゴソーム膜の起源」の謎。必要に応じ現れるこの膜の発生は、決定的な証拠がなく、結論の出ない状態が長く続いていました。
しかし、2008年にオートファゴソームが小胞体の近くで出来ることがわかり、その後の研究の結果、隔離膜が形成される小胞体上の箇所が、ミトコンドリアと小胞体の接触部分だと示され、小胞体起源説とミトコンドリア起源説の対立に終止符が打たれました。
この研究の結果は2つの説の両方が正しかったことを証明し、細胞生物学上の大きな発見となりました。
このオートファゴソームの発生を人の手でコントロール出来れば、ガン細胞を包んで分解出来れば、そしてガン細胞を分解するだけでなく、逆に分解を押さえる事が可能になれば アルツハイマーやパーキンソン病も治療可能になるんじゃないか?
実際はそんな単純なものでは無いのでしょうが、この分野の研究にかなり期待がもてます。


大隅良典さんの経歴

出典 http://torendosokuhou.com

大隅良典さんの受賞歴

出典 http://torendosokuhou.com

身近な所では、オートファジーの仕組みを利用して、大手化粧品メーカーで、アンチエイジング商品の開発を進めているそうです。

一見なにがすごいの?と、思われがちですが オートファジー 実はとっても奥が深い研究なんですね。

大隅教授曰く、「誰も研究しない様な地味な事を 研究するのが愉しい。」そうで今後の研究の成果にも期待がもてます。

特にアルツハイマーは進行を抑えることは出来ても、回復に向かう治療方法はないと言われています。
これからの更なる高齢化社会において、介護問題が若い世代の足枷になっている現状で、 若者達の負担やストレスが少しでも軽減されるように、この分野の研究がより多くの成果をもたらしてくれることを願います。

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