去年放送されていた朝ドラ『あさが来た』。
玉木宏さん演じる白岡新次郎にドキドキしてしまっていた人も多いのではないでしょうか。
朝ドラ以来、初めての民放ドラマに玉木宏さんが主演します。
演じるのは京都出身の検事役。
ドラマでは、色っぽい京都弁が聞けるかもしれません。

原作は真山仁さんの『売国』

ドラマの原作となるのは、真山仁さんの『売国』という小説です。
真山仁さんと言えば、『ハゲタカ』というドラマが2007年にNHKで放送され、話題となりました。

物語は検事である冨永の視点と、宇宙航空研究センター(宇宙セン)で研究をしている遙の視点で進んでいきます。
二つの視点はいつまで経っても交わらず、全くつながらないのかと思いきや、最後の最後で重なります。
しかも、ほんの一瞬だけ。
それだけ、本来ならばかけ離れた世界であることがわかります。
政治家を追い詰めるために捜査をしている冨永と、宇宙開発がどのようにつながっていくのかが見所の一つです。
遙をはじめとするロケットの研究に関わる人々の視点を描くことで、そこには裏も表もある世界であることを感じさせます。
宇宙センで話題となるのは、「ハヤブサ」の帰還やイプシロンというロケットのことなど、最近ニュースで聞いたものも多いうえに、宇宙開発の歴史や国同士の力関係、予算の問題なども取り上げられていて、宇宙の可能性について垣間見ることができます。


国破れて山河あり

国破れて山河あり、と歌ったのは中国唐の時代を生きた詩人、杜甫です。
戦乱の後、国が滅んでしまっても、自然は変わらずにそこにある、という意味です。
原作の中では、この言葉をもじった言葉がいくつか出てくるのが印象的です。
プロローグで、橘洋平と“鎌倉の老人”との会話の中で「国破れて猛者あり」と出てきます。
日本は戦争に負けたけれど、そこには意志のある若者が残っている。
前後の文脈から考えると、そのような意味だと思われます。
そして、同じくプロローグで、特捜部副部長である羽瀬が上官から言われる言葉が「国破れて正義あり。正義ありて国甦る」。
さて、正義とはなんなのでしょう?

この“正義”と対照的な言葉が、“売国”です。
自分の欲のために、敵国に情報を渡し、国益を損ねること。
売国行為とはどんなことをさすのでしょう?


遙を演じるのは相武紗季さん。

玉木宏さんの他にも、素敵なキャストが顔を揃えるこのドラマ。
10月5日水曜日放送予定です。
どんなドラマか楽しみですね。

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