横浜美術館で盛況のうちに幕となったメアリー・カサット展が、9月27日(火)から
国立京都近代美術館で始まりました。

カサットの油彩画やパステル画、版画の代表作に加え、エドガー・ドガ、ベルト・モリゾなど交流のあった画家たちの作品が展示されます。また、カサットが愛した日本の浮世絵版画や屏風絵など、初期から晩年にいたる画業の全貌を合計100点の作品を見ることができる貴重な展覧会です。

印象派を代表する米国人女性画家・メアリー・カサット

出典1914年 ©Granger/PPS通信社

メアリー・カサット(1844-1926)は、印象派を代表する米国人女性画家で、父の反対を押し切り画家を志して21歳のときにパリに渡りました。
そこでエドガー・ドガと出会い、印象派展に参加するようになります。
子どもを持つことがなかったカサットでしたが、多くの母子の姿を描き、「母子像の画家」と呼ばれるようになりました。
女性の職業画家がまだ少なかった時代に、カサットは「エドガー・ドガの弟子のひとり」としか認知されていませんでした。しかし、後に印象派の立役者として認められ、アメリカでは国民的な画家となりました。

原田マハさん著『エトワール』で描かれるドガとの関係

出典 https://www.amazon.co.jp

マチィス、ピカソ、ドガ、セザンヌら印象派たち4人の芸術家たちの芸術を極める姿を描いた原田マハの短編集『ジヴェルニー食卓』(2015年、集英社)
ここに収められている一遍『エトワール』には、メアリー・カサットの目線を通したドガの姿が描かれています。
ドガの狂気的とも感じられる芸術に対する熱意や二人の関係性など、画家の知られざる素顔を知ることのできるこの作品を読めば、ただの画家としてではなく、人間カサットに対する興味が一層、深まるでしょう。

見どころの一つをご紹介します

出典Photography © 2015 Museum of Fine Arts, Boston

この作品『桟敷席にて』(1878年)は、桟敷席からオペラグラスでステージを眺める女性が描かれています。と同時に、キャンバス後方奥の男性が、この女性をオペラグラスで見つめている様子が描かれています。
美しい人物や風景を表現するだけにとどまらず、その一枚に物語があるのがカサットの魅力です。

そして、この作品にちなんで19世紀の黒いドレスが展示されています。当時流行の女性のファッションを感じることが出来ます。

メアリー・カサット展は、
京都国立近代美術館(岡崎公園内)にて、
2016年12月4日(日)まで開催中
ただし、月曜・10/11(月・祝)は休館です。
入場料は当日・一般1,500円です。

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大学工学部を卒業後、メーカーの研究所に研究開発員として勤務。24年の研究員生活の中、臨床検査分野での特許登録10以上(国際特許を含めると20以上)を保持。特に獣医療へ注力する。その間に1人息子を出産、そして離婚を経て、現在シングルマザーに。メーカー員として世の中の役に立つことがしたかったが、社歴を増すにつれて、研究の現場から離れ管理職としての比重が大きくなりすぎた今年4月を機に、医療系の学会運営をメインに行うイベント会社にディレクターとして転職。23歳下の同期入社(女子)と毎日、仕事や先輩のことを愚痴りながらも、全く新しい職種に奮闘中。
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