記事提供:Doctors Me

医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
飲み会の前に肝臓ドリンクを飲まれるかた、少し前からよく見かけるようになりましたね。

しかし、ただなんとなしに飲んでいるだけだと、二日酔い解消などの効果は望めません。重要なのは症状に合わせたタイミングです。

そこで今回は薬剤師の吉澤先生に「肝臓ドリンク」の正しい飲みかたを解説していただきました。

肝臓と疲労回復の関係性

肝臓は、生命維持に必要な多くの働きをしています。そのため、肝臓の機能が低下すれば、私たちの体は不調をきたします。

また、肝臓の機能が活発になれば、疲労回復、健康維持につながります。具体的な肝臓の働きは、以下の通りです。

【代謝とエネルギー貯蔵】
食事から摂った栄養分は、胃や腸などの消化器官で消化された後、肝臓で代謝され血液によって各器官に運ばれて行きます。

また、肝臓は、脳のエネルギー源であるブドウ糖を供給しています。脳は睡眠中もエネルギーを必要とするため肝臓は24時間休むことができません。

肝臓はブドウ糖をグリコーゲンの形で備蓄しいつでもブドウ糖を供給できるよう準備をしています。

【解毒】
アルコールや薬などの体にとっての異物や有害な物質を分解し、体に悪い影響が及ばないようにします。

【胆汁の生成・分泌】
肝臓では、コレステロールと胆汁酸から「胆汁」が生成・分泌されています。胆汁は、脂肪の消化吸収を助ける働きと肝臓でできた老廃物を流す働きがあります。

また、胆汁は、コレステロールを調節する働きもあります。

肝臓ドリンクに含まれる主な成分

【肝臓水解物】
肝臓水解物は、ウシやブタなどの哺乳動物の肝臓を吸収しやすいように消化酵素を加え、加水分解したものでアミノ酸や複数のアミノ酸が結合してできたペプチドを多く含み、滋養強壮効果とアルコールの解毒作用を促す効果があります。

【ビタミンB15】
水溶性ビタミンでビタミンEと同じような抗酸化作用があります。抗酸化作用により細胞の老化を防ぎます。

また、肝臓の機能を高めることで肝臓の解毒作用や免疫力を高める結果、疲労回復に繋がります。

【ビタミンB2】
水溶性ビタミンで三大栄養素の脂質・糖質・たんぱく質をエネルギーへと変換する補酵素として働きます。

また、脂質の代謝、肌の再生を促す効果があり、皮膚・粘膜・毛髪・爪の再生、老化防止などの作用があります。

【ビタミンE酢酸エステル】
脂溶性ビタミンで抗酸化ビタミンとしても知られています。脂肪の代謝、細胞膜の安定化、生殖や甲状腺などの機能にかかわり細胞を正常に保ちます。

また、血行をよくする働きもあり手足の冷えしもやけなどにも有効です。

肝臓ドリンクを飲むタイミング

アルコールが、肝臓で分解されるとアセトアルデヒドいう有害物質が発生し、最終的には炭酸ガスと水に分解され排泄されます。

このアセトアルデヒドの分解に時間がかかる人は、二日酔いから回復するのにも時間がかかるので、肝臓ドリンクを飲むことで肝臓が活発になればアセトアルデヒドが早く分解されることが期待できるでしょう。

肝臓ドリンクを飲むタイミングは、以下のように目的別で変わってきます。

【アルコール対策目的】
飲む前の30分前程度が効果的といえるでしょう。アルコールは肝臓で代謝されるため、肝臓ドリンクによって肝機能が活発になればアルコールの分解が促進されます。

【二日酔い回復目的】
アルコールを飲んだ次の日に肝臓ドリンクを飲むと良いでしょう。アルコールによってダメージを受けた肝臓の回復を促します。

【肝機能を高め健康増進目的】
錠剤タイプの肝臓水解物を説明書通りの用法用量で服用することをお勧めします。

肝臓ドリンクの副作用

肝臓ドリンク中の有効成分 肝臓水解物は、他の医薬品やサプリメント同様、体質等によっては、発疹下痢吐き気などの副作用が出る可能性もあります。

また、1部には、肝臓水解物がプリン体を含むため痛風になるなどの情報もあるようですが、用法用量を守って服用していれば痛風になる可能性は、極めて低いと言えるでしょう。

肝臓水解物600mgにプリン体は0~数mgです。肝臓ドリンクであれば1本中に含まれる肝臓水解物は200mgですのでその中のプリン体はごく微量ですので痛風になる心配もなければ、痛風の人が摂取しても影響はないといえます。

肝臓ドリンクを飲むときの注意点

どの医薬品やサプリメントにも共通することですが、決められた用法用量を守り服用して下さい。先に述べたように肝臓ドリンクでの副作用はあまりみられませんが、あくまで正しい服用をした場合です。

お酒の席の前後だからと用量用法を無視した服用は、副作用や健康被害を招く可能性がありますので絶対に避けて下さい。

肝臓の疲れを取るために普段の生活でできること

【規則正しい食事】
高タンパク、高ビタミン、高ミネラルの食事をバランスよく、且つ、カロリーオーバーにならないよう腹八分目を心がけましょう。過剰に栄養を摂ると老廃物もふえ肝臓に負担がかかります。

【過度の飲酒を避ける】
前述したようにアルコールは、肝臓で代謝されるため過度の飲酒は、肝臓に負担がかかります。

【ストレスや疲労を溜めない】
ストレスや疲労により免疫力が落ちると肝臓の働きも滞ります。

【十分な睡眠】
睡眠不足や昼夜逆転の生活は自律神経のバランスを崩す原因になり、肝蔵にも影響します。

【適度な運動】
運動不足による肥満なども避けるべきです。適度な運動は、筋肉や脂肪の代謝を促し中性脂肪を減らすには有効です。

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吉澤先生からアドバイス

肝臓ドリンクは、肝臓の働きを強化するのに効果がありますが、肝臓ドリンクを飲んだからとアルコールを飲み過ぎることがないよう注意しましょう。アルコールは、適量を守ることが大切です。

(監修:薬剤師 吉澤 恵理)

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