2011年3月11日。マグニチュード9.0。忘れもしない東日本大震災の日です。この日、東日本の多くの人が恐怖に襲われ、たくさんの人が家族や友人を失いました。人間だけではありません。犬や猫たちも飼い主さんたちを失ったのです。

1. まだ震災は終わっていない

2011年から5年。少しずつ復興の兆しが見えている地域もある中で、帰還困難地域に取り残された犬や猫の問題にはまだ終わりがみえていません。福島県いわき市の動物愛護団体「LYSTA」では帰還困難区域で保護した子と、いわき市内で保護した子を保護しています。129頭の世話に加え、野良猫の不妊去勢手術、犬猫の新しい家族になってくれる里親お見合い会なども実施しています。

2. 心に傷を負ったのは人間だけではない

里親のTさんが家族になろうと決意したのは、「攻撃性が強い」ということで保健所に収容され、殺処分の対象になっていたチワワの「チーズとココ」。Tさんは言います。

攻撃性が高いと言われていた性格ですが、震災の恐怖と捨てられたことによるショックからだったようで、家に来てからは本当に優しく、笑顔が多いわんぱくで可愛い子たちでした。

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急に飼い主さんがいなくなってしまった不安、揺れ続ける地面、飢餓と寒さで混乱していたのでしょう。

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その後、Tさんは僧房弁閉鎖不全症で闘病しているLYSTAのかすみちゃんを引き取りました。

3. たった一人で黙々と世話をし続けた代表・鈴木理絵さん

震災から1年後、LYSTAのブログを見てボランティアに現地を訪れた醍醐健太郎さんは驚いたといいます。

ところが到着してびっくり。実際の作業は女性がたった一人で行っていたのです。その人がLYSTA代表の鈴木さんなのですが、この頃の鈴木さんは心身疲れきって感情表現もあまりなく、淡々と一人で犬達のお世話を続けていました。しかし妥協する事ないとても清潔な環境と、我が身を惜しまず一頭一頭の視点にたった丁寧なケアに更に驚かされました。

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現在は、各地からのボランティアや事務局員などで犬猫の保護に対応しています。

3. 手のひらの中で消えてしまった小さな命

LYSTAスタッフの佐々木ともこさんは保護子猫の「アロハ」と「モアナ」の担当をしていました。生まれてまだ2週間だった「アロハ」。保護当時からミルクを吸うことができず、口に含ませても鼻から出てしまう子だったといいます。それがある日、少しずつミルクを飲めるようになり、佐々木さんをはじめとするスタッフ一同は「これで大丈夫かもしれない」と喜んだそうです。

そして……。いつものようにミルクをあげようとアロハを抱き上げると、まだ温かいアロハは息をしていませんでした。必死にケアをしていた佐々木さんは「ごめんね。名前を呼んであげることもできなかった」と記しています。

4. 野良猫の不妊去勢手術の重要さ

猫の繁殖能力は凄まじく、多頭飼育になってしまうのもあっという間です。7匹の猫に「かわいそうだから」と餌をあげていたらある日20匹以上の仔猫を産んでいて途方にくれたという人も。発情期ごとに出産をするママ猫の負担も大変なものです。

あるケースでは、福島第一原発事故のあと、避難先近くの公園でお腹をすかせた猫に餌をあげていたところ、出産を繰り返し、40数匹の猫が集まるようになってしまったそうです。餌をやっていたBさんは言います。「もう自分たちでは増えていく猫たちをどうすることもできなかった」。

ある日、このたくさんの猫が集まる場所で、猫の撲殺事件が起こりました。この子たちが危ない!そう思ったBさんはLYSTAの鈴木さんに連絡。鈴木さんは話を聞きつけたその日中に捕獲器を持って駆けつけ、全ての猫を保護。全頭をそのままLYSTAに連れて帰ったのです。

5. LYSTAでの不妊去勢手術

LYSTAでは現在、6畳ほどのスペースで獣医師2名、助手2名が一斉不妊去勢手術を行っています。人がやっとすれ違うことができるほどのスペースに手術台2つがあり、器具や薬品を置く場所や猫を待機させる場所も必要です。6畳のスペースに入りきらないため、雨の日は外で助手が濡れながら作業をしている状態。より迅速で安全な手術のためには広くて清潔な部屋がなければいけません。

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狭くてもいつも室内を清潔にすることを第一に考えています。

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母子感染による猫エイズ陽性のまことちゃん。

LYSTAでは現在、クラウドファンディングサービスREADYFORを使って、野良猫の不妊去勢手術室と保護猫のお見合いサロンを作りたいというプロジェクトを実行しています。

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手術室と里親お見合いサロンの建設のためスタッフ自らリフォームを行っている様子。

もうこれ以上、辛い思いをする犬や猫を増やしてはならない。献身的に犬や猫のケアを続ける鈴木さんの応援はこちらから!!

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日本最初・最大のクラウドファンディングサービスです。いろいろな想いのあふれるプロジェクトがたくさんあります。感動体験、お得情報をお知らせできればと思っています。

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