2016年はVR元年と言われています。VRとは「バーチャル・リアリティ」のこと。VRの技術を使えば、まるでその場にいるかのような臨場感のある映像を見ることができます。

1. VRは普通の映像とどう違うの?

VRの映像を見るには、通常、専用のヘッドセットを装着します。そのヘッドセットをつけた状態では、上下前後左右、どの方角も見ることができます。ヘッドセットを装着した人が右を向けば右側の映像が、下を向けば道や草原が、上を向けば空が見えます。通常の映像であれば、カメラマンが撮影した方向以外は見ることができませんよね。VRでは、自分の頭の向いた方向の映像を見ることができます。

画面左上の丸をタップしてみてください

出典 YouTube

ニューヨーク・タイムズが作成したVR映像

この動画をご覧ください。画面左上の丸いマークを押すと、上下左右の景色を見ることができます。本来は専用のヘッドセットを着用するので、頭を動かすだけでこのようなまるでそこにいるかのような体験をすることができるのです。

VR専用ヘッドセット

出典 https://readyfor.jp

レンズが2つ付いていますね。本体の後ろにヘアバンドのようなゴムが付いていて、それを頭にはめて、両目でのぞきます。

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2. なぜVR映像なのか?

私たちは毎日寿司を食べているわけではない

私たち日本人が暮らしているところを、外国人の人が写真撮影するとします。おそらく、京都の舞妓さんであったり、寿司が職人によって握られているところであったり、渋谷のスクランブル交差点の写真が多いはずです。でも、私たちは毎日舞妓さんに会っているわけでも、寿司を食べているわけでもないですよね。

同じことが、開発途上国の写真にも言えるのではないでしょうか。安全な日本とは違うところ、激しい紛争や、がれきの山、負傷した人々、涙をためた子どもたちの姿。

もちろん、これらも現地の真実です。しかし、現地の人々の毎日は本当にそのようなことばかりなのでしょうか。

360度立体的に「感じる」ことができるVR

セカイ・メディアラボが撮影したイラクの映像を見たロバート・ハリスさんはこう語ります。

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ナスの花畑。©Natsuki Yasuda

そこには難民キャンプがあり、貧しい人々の厳しい現実がありましたが、それと同時に美しい花畑があり、子供たちの遊ぶ姿があり、若者達の日常や、老人たちの笑顔もありました。

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ヤジッド教徒の国内避難民。©Natsuki Yasuda

写真や文章で伝えることも可能ですが、それはあくまで「切り取られた現実」。360度立体的に「感じる」ことができるVR映像ならば、誰かの見た景色ではなく自分の目でその景色を見ることができます。

3. 開発途上国の人々を「特別」だと思わないで

セカイ・メディアラボの古田亜以子さんは言います。

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©aiko

途上国で出会う人たちは決して「特別」ではなく、同じ時代を生きる「仲間」だと感じるようになりました。

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「開発途上国」や「イラク」と言った瞬間、私たちはどこか遠い世界の話だと思い込んでしまいがちです。「かわいそう」や「助ける」といった言葉も合わせて浮かんできます。

外国の人がよく酔った日本人サラリーマンの写真を投稿し、その写真に「日本人は働きすぎだ」というコメントがついているのを見たことがありますよね。でも、そのサラリーマンは本当に「働きすぎてかわいそう」な人なのでしょうか。

4. それでも開発途上国のことを知ってほしい

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イラク北部のクルド人自治区、難民キャンプでの結婚式の様子

日本人と同じように、開発途上国の人々も恋をしたり、失恋をして落ち込んだり、結婚したり、子どもを産んだり、笑ったり、誕生日を祝ったりしています。VR映像では、今まで切り取られてこなかった「日常」も体験することができます。「遠い」国のことではない。ちょっと離れたところに住む友人のことをもっと知ってほしい、というのがセカイ・メディアラボのメンバーの願いです。

5. VR映像を制作する資金を集めています

セカイ・メディアラボの安田菜津紀さん

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セカイ・メディアラボのメンバーは、現在、VR映像を制作するための機材の購入費用・イラクへの渡航費をクラウドファンディングサービスREADYFORを使って募集しています。

6. お隣さんのように。クラスメイトのように。

「開発途上国の人々」としてではなく、今朝回覧板を回しに来たご近所さんのように、同じ教室で勉強したり遊んだりしているクラスメイトのように思ってほしい。それには、まず「知る」ことだとセカイ・メディアラボのメンバーは考えています。

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子どもたちに現地の情報を伝える安田さん

「友だちが死んでいく戦争なんていやだよね?」

セカイ・メディアラボの取り組み、ぜひ応援したいですね。

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