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医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
2016年9月20日(火)に更新された乳がんで闘病中のフリーアナウンサー小林麻央さんのブログでは、がん告知の日について語られておりました。

まだ脇のリンパ節転移のみであったが、現在肺や骨などに転移があると告白した小林麻央さん。この日、各メディアでも「転移」についの話題が挙げられておりました。

今回は小林麻央さんにふりかかった「がんの転移」について、医師に解説をしていただきました。

がんの転移とは

がんが最初に起こった場所から血液やリンパの流れに乗って、身体の他の部分にも移動してしまい、そこでまたがんを作ることをいいます。

乳がんの進行ステージ

0期

非浸潤性のがん

I期

しこりが2㎝以下で、リンパ節に転移が見られない

Ⅱ期

(Ⅱa期):しこりが2㎝以下でわきの下のリンパ節転移があるもの

(Ⅱb期):しこりが2~5㎝でわきの下のリンパ節転移があるもの

III期

局所進行乳がんとも呼ばれる。遠隔転移はないが、Ⅱ期よりは進行している状態で、状態によってⅢa期から、Ⅲc期までに分けられます

IV期

遠隔転移があるもの

再発乳がん

初期治療後再び、乳がんが出てくることを再発乳がんと呼びます

乳がんが転移しやすい部位

乳がんが転移しやすい部位は、骨や肺、脳や肝臓などに転移しやすいといわれています。

乳がんの転移に伴う症状

わきのリンパ節

わきのリンパ節の腫れを自覚することがあります



や息をしにくい感じが出ることがあるとされています



転移が発生した場所に痛みがある場合が多いといわれます。骨折などが起こることもあります



めまいが起きたり吐き気や失語などが起きることもあります

肝臓

あまりはっきりした症状が出にくいことが多いといわれています

がんの転移の検査方法

腫瘍マーカー

それぞれのがんによってがん患者さんにみられる血液や尿内の特定の物質を検出して数値を測定するものをいいます

骨シンチ

骨折及び骨の炎症などを知ることができます

PET(陽電子放出断層撮影)

体内に特殊なお薬を入れることでがんの状態を調べるものです

MRI

磁場の力を利用して、身体の各部の断面図を得ることが出来ます

乳がんの「遠隔転移」とは

がん細胞が最初にできたがんの部位から、遠隔の臓器やリンパ節に転移することをいいます。

乳がんが遠隔転移してしまうと、完治するのは現在のところ難しいといわれています。生活の質を上げるような治療が主になります。

乳がんの転移が発覚したときの治療

ホルモン療法

ホルモン感受性のあるがんの場合は、エストロゲンを抑えるお薬、選択的アロマターゼ阻害剤などが使用されることもあります

放射線療法

がん細胞を殺す働きがあります。手術後の再発予防や、転移部位(特に骨など)の痛みを緩和させるために行うことがあります

点滴

抗がん剤などを点滴で投与することがあります

鎮痛剤

転移した個所などに痛みがある場合は、鎮痛剤を我慢せず使用することが多いと思います

医師からのアドバイス

乳がんの転移は、起こってしまうと治療がどんどん大掛かりに、大変になっていきます。

検診やセルフチェックなどを行うことで、少しでも早いうちにがんを見つけましょう。

(監修:Doctors Me 医師)

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