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医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
長距離を走るとき、最初は苦痛だったけどだんだん身軽になってきて走ることが快感になる「ランナーズ・ハイ」状態になることが良く知られていますね。

このランナーズ・ハイを引き起こすのは脳内から分泌される「エンドルフィン」によるものですが、快楽による依存症には気をつけましょう。

今回はそんな謎の快楽脳内麻薬物質「エンドルフィン」について医師に解説をしていただきました。

エンドルフィンとは?

脳に存在する神経伝達物質の一種で、麻薬の一種であるモルヒネのように、痛みを感じなくさせたり、何とも言えない幸せな気持ちを感じさせたりする作用をもつといわれています。

脳内の、何らかの欲求が満たされて満足したり、欲求が満たされることが分かった時(例えば、のどがカラカラに乾いた状態で砂漠を歩いていて、泉を見つけた時)に、その人に快感を与える報酬系と呼ばれるシステムに多く分布していることが知られています。

ランナーズ・ハイとエンドルフィン

ランナーズハイは、身体にかなり負荷をかけることによって、苦痛を和らげるための防御反応として脳内麻薬といわれるβエンドルフィンが分泌されて、幸福感や高揚感が現れるようになると考えられています。

2人以上で走った時は特にランナーズハイが現れやすいといわれています。

エンドルフィンの作用

■痛みを感じにくくする

■気持ちを鎮静化する

かゆみを強くする

■とても幸せな気持ちにする

■安心感を与える

エンドルフィンが分泌されるとき

2人以上で長時間ジョギングやマラソンをしたとき、あるいはセックスをしたときなどに分泌されやすいといわれています。

エンドルフィンを分泌させる食材・栄養素

甘いものや脂っこい食べ物、チョコレート(カカオ豆)やコーヒーなどにエンドルフィンを分泌させやすくする効果があるといわれています。

喫煙やアルコールにもエンドルフィンを分泌させる効果があるといわれています。いずれも摂りすぎには注意が必要ですね。

エンドルフィンによる悪影響

エンドルフィンによる効果に慣れ、アルコールやタバコ、甘いものなどに依存してそれらなしでは片時もいられないようになってしまうのは危険です。

また、マラソンにおいてもランナーズ・ハイの快感を求めるあまり、生活上のほかのことをおざなりにして、極端に運動ばかりしてしまうようになるのは健康を考えるうえでも好ましくないと思います。

他にも前述のようにかゆみを強くする、といった意外な作用もありますので、かゆがりの方はこの点にも注意が必要ではないでしょうか。

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医師からのアドバイス

エンドルフィンは脳内の快楽に関連する物質としてずいぶん知られるようになってきましたね。昨今のランニングブームで、実際にランナーズハイを経験されて病みつきになっている方もいらっしゃるかと思います。

運動習慣を持つことは大切ですが、何事も適度に行うことが大切です。食事のバランスや休息などにも十分配慮しながら無理のない範囲でランニングを楽しむようにされるとよいですね。

(監修:Doctors Me 医師)

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