ショッピングセンターのフードコートを見ていた時のこと。大勢の客でにぎわっていたのだが、どこよりも長い行列ができている店に目がいった。

よく知られている店で、目新しさがあるわけではない。他にも人気店ばかりが出店しているので、なぜこの店だけが、突出して行列になっているのかが不思議だった。

だが、商品の特徴を考えれば、答えはすぐにわかる。

いま、野菜の高騰が続いているので、家庭でいろんな種類の野菜を買うことはできない。なので、「せめて外食する時は、野菜を食べよう!」となるのである。

行列ができているのは、長崎ちゃんぽんの「リンガーハット」。

この店のメニューには、「野菜たっぷりちゃんぽん」「野菜たっぷり皿うどん」「野菜たっぷり食べるスープ」などがあり、それが“売り”となっている。

つまり、行列しているのは、“野菜大盛り”を食べたいと思っている人たちである。野菜が高騰している時には、よく見られる現象で、野菜大盛りの店に客が殺到するのである。

だが、この現象だけで、野菜大盛りの店が繁盛するとは言えない。繁盛すると断言する理由は、他にもある。

男性が心の奥底で意識している、「野菜が不足している」という思い。どうしても、「肉食」や「炭水化物」に走りがちな食生活で、野菜不足であることは自覚している。だからといって、野菜料理を自分で作ることは少ない。やはり、外食に頼ることになる。

そんな時に、「好きな料理+野菜」の店を探すのである。「あの店のあの野菜なら、美味しく食べられる」という店を選ぶのである。

キャベツ大盛りの豚カツ屋や野菜マシマシのラーメン店などである。好きなものと一緒になら、大盛りの野菜も食べられる。そんな店で、野菜の美味しさに目覚める男性も多い。

そして、繁盛する理由の最後は、女性の“野菜好き”。美容のためなのか、本能なのかはわからないが、とにかく女性は野菜が好きである。異常なほどに野菜を欲する。

野菜の充実した食べ放題の店には、女性客が多い。「モスバーガー」や「サブウェイ」は、野菜へのこだわりを前面に出して、女性に人気がある。女性に来て欲しい洋風居酒屋などは、野菜料理の種類を多くしている。

あらゆる客層が、さまざまな理由で野菜を欲している。新鮮で美味しい野菜を“大盛り”で提供すれば、間違いなく客はやって来る。

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1961年兵庫県生まれ。神戸学院大学法学部中退。1981年、広告デザイン会社にコピーライターとして勤務。93年、プランナー・コピーライターとして、フリーランスに。仕事を継続したまま、96年、木のおもちゃ制作を開始。ネット販売に着手。その後、「販売の現場」を知るために、5年間スーパーに勤務。これにより、「メーカー」「販売現場」「広告・販促」のすべてを経験。この経験を生かし、2003年より、中小企業・個人商店向けメールマガジン「繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座」を発行。関連する情報販売、コンサルティングを開始。メールマガジン他、ブログ9本「Marketing Eye」「ビジネス界隈・気づきの視線」「企画する脳細胞・ビジネスの視点」「まちづくり・村おこしの教科書」「行列のできる『MENU』の創り方」「中高年のための新規開業サポート」「独立・起業の成功法則」「販促の知恵袋」「スキルアップでビジネスぶっちぎり!」を執筆中。現在、繁盛戦略コンサルタントおよび中小企業経営研究会のビジネス・カウンセラーとして活動。著書に「0円からできる売れるお店の作り方(彩図社)」がある。

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