解離性障害とは、自分であるという感覚が失われている状態

まず、「解離性障害」という病名。
あまり日常の中でよく耳にする障害では無いかと思います。

「解離性障害」の症状の代表的なものとしては、ある出来事の記憶を忘れてしまい、
現実感がない状態が現れたり、いつの間にか、自分の知らない場所にいるなど
人によって様々な症状があります。

自分の中にいくつかの人格が現れるものを多重人格障害(解離性同一性障害)ともいいます。ある人格が現れているときには、別の人格の時の記憶がないことが多く、生活面での様々な支障が出てきます。

これらの症状は、過去に起きたつらい記憶や、体験を自分から切り離そうとするために
起こる自己防衛反応と考えられています。

「悪魔のささやき」と、「天使のささやき」の話を1度くらいは耳にした事のある人が
多いのではないでしょうか?

例えば、やってはいけない事について。

片方では、「やっちゃえよ!」
片方では「ダメ!そんな悪い事を考えてはダメよ!」

解離性障害(多重人格障害)とは、声が聴こえる事も人によってはあります。
その為、統合失調症という病気と間違われやすいという誤診もあります。
誰かに見られているような気がする、意識が飛ぶ。
このような症状もこの2つの病気の特徴と似ている事から、医師でも判断がつきにくいと
言われています。

解離性障害と天使と悪魔のささやきの話の次元は違うと思いますが、
分かりやすく言うと自分の頭の中でそんな事が何度も起きていたら生きづらいとは思いませんか??

どれが、本当の自分の気持ちなのか?

どこで本来の自分自身の行動をしていたのか?

例えば、自分が会社で仕事をしていました。
その時、本当は、自分は「A案」が正しいと思っていたとします。
でも、上司にB案を強く勧められたとします。

本当の自分自身の気持ちとは違うけれど逆らう事はせず、笑顔に変えて、
B案は、素晴らしいと思います!それで頑張ります!」と言う人はこの日常社会では
かなり多いのではないでしょうか?

では、この場合の人を「多重人格」と呼ぶかどうか?? この場合は違います。
「二重人格」という単語は日常生活の中でも冗談ぽくであったり、皮肉ぽくであったりと
よく使われている事を耳にする人は多いのではないでしょうか。

二重人格と(多重人格障害)解離性障害は全く違う病で意味を持ちます。
「解離性障害」「多重人格障害」
と、呼ぶわけですが、つまり、二枚舌的な人の事をあの人って
二重人格なところがあるよね。
などの陰口とは、全くもって次元の違う「病」だと思って下さい。

体のどこかにスイッチがあって、Aという人格からBという人格に自分の意思で
変わる事は出来ません。

体は周囲から見て普通に行動していても、脳の中でどっちの自分が行動をしているのか?
ある一定の期間の記憶がすっぽりと抜け落ちている事があるのです。

幼い頃に、性虐待を受けていた事のある人や、
長期にわたっての監禁、支配、暴力を受けていた人、戦争での辛い経験、災害などの記憶などで、この症状が出る人も中にはいます。

何らかのきっかけで、自己防衛機能のスイッチが入って
辛い記憶から無意識に緊急避難の場所へ行く。
と、いうのが1番わかりやすいのでは無いでしょうか。

この障害を理解する事は、周囲の人にとって本当に難しいかもしれません。
PTSDを含む病で、完治するかどうか? いつ違う人格となって行動をするのか?
本人にも周囲の人にもわからないからです。

私の場合で言うと、物心がついた時から両親の喧嘩の大声での罵倒、
殴られ蹴られする母親を見て、子供心にショックが大きかったように鮮明に
思い出してしまう事が今もあります。
無力な自分を責めた時期もありました。
笑顔を必死で作ろうとしていた頃もありました。
その後、両親は離婚しました。
12歳から数年間、母の再婚相手である養父から
性虐待、暴言、支配の生活が始まりました。

残念ながらその後、私自身が結婚した相手からの暴力と、支配、自由に外出の出来ない
監禁生活の状況が始まる暮らしが始まりました。
何十回も子供を連れて逃げ出す事に失敗し、次第に暴力はひどくなっていきました。

ただ、これらが病を発症した原因なのか?正直、私自身ではわかりません。
何らかのきっかけで記憶がすっぽりと抜けている状況を前後を考えると
共通して言えるのが、「男性」の大きな怒鳴り声や支配的な言動です。
とても焦る状況に陥ったりした時も同様です。
時には、男性に限らず、
女性の罵倒する話し方や、怒鳴り声でも記憶が飛ぶ事があります。

私の場合は、虐待を受けていた子供の頃に実母に助けてというSOSのサインを何度か
出した事がありました。でも、母は、助けようとはしてくれませんでした。
「我慢しなさい、育ててもらっているという事に、感謝しなさい」
その言葉の意味を理解するには時間がとてもかかりました。
そして、認める事は出来ませんでした。

子供は無力な場合が殆どです。
一人で生きていけるようになるまで、逃げ出す事が出来るまでは我慢する子供が殆どです。最悪なのは、私が子供だった頃のように大人が誰も手を貸してくれない子供の立場である環境です。

子供の前で喧嘩をする両親は多いかもしれません。
でも、夫婦の間では口喧嘩のつもりが暴力に感じる子供は沢山います。
間に入って自分がピエロのように振る舞う子供もいれば、ただ見ないようにする子供もいるでしょう。
幼いからわからないと思っている家庭もあるかもしれません。

でも、これだけは言えます。
その時には、わからなかった事が、数年先に理解出来た時の子供の気持ちは、
どれ程傷つき、また自分の苦しみを両親に言えなくなる場合もあるという事です。

子供への性虐待、暴言、暴力は、実の両親からよりも明らかに、両親の離婚後の
再婚相手や、内縁関係にある人からが圧倒的に多いというデータもあると聞いた事が
あります。

子供の立場になれば、実の親に助けてもらいたい。と思う事でしょう。
でも、再婚相手だから言えない親がいかに多いかの現実に愕然とした事があります。
私自身がそうであったように、
自分の人生が大事であるのあれば、自分の責任で生まれてきてくれた子供を
1番大事に考え守る事であるという認識を持って下さい。

再婚相手や内縁関係にある人は、子供からみれば突然現れた他人です。
どんなにお金があろうと、どんなに愛情が生まれたとしても、子供の立場から言えば
他人です。 自分が知らない場所や時間に、虐待や暴言を吐かれて苦しんでいたとしても
子供はなかなかすぐには、「助けて」と言いません。
性虐待の場合は、もっとデリケートな問題です。
子供の様子を観る時間、精神的な余裕がなくても、子供のサインを見逃さない事が

子供がいつかは自立し、親が老いた時に結果として現れる事があると思います。
その時に、謝って終わる内容であるかどうか?

人(子供)の人生、脳の中身までが関わるとても重要な事である事を再確認してもらえるのであれば、私も、自身の経験をここに残して良かったと思えます。
子供の成長は待ってはくれません。
先延ばしにしない事をどうか思い出してもらえますように。

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シングルペアレンツとして、子育ても終わり自分の時間をたっぷり持てるようになりました。
世界や世の中、社会で起きている事に敏感に反応するのは、DV生活から海外へ逃げた勇気が持てたからかもしれません。

ここには、私の幼少期から今に至るまでに経験したり観たり聴いたりした事を、
社会へのメッセージとして書き綴っていきたいと考えています。

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