精神病の悪夢

「リアルでも派手でもないからこそ、より鮮烈に感じられる」ってこと、ありますよね。

昔のRPGの、ドット画ドラゴンが強大に見えたり。
大がかりなセットがない、マイムだけの芝居に魅せられたり。

今回はそんな「リアルでも派手でもないからこそ、より恐ろしい」鉛筆線画のホラーゲーム『Neverending Nightmares』の噂を聞き、調べてみることにしました。

『Neverending Nightmares』は海外産のホラーゲームで、作者が強迫性障害・鬱病に苦しんでいた時に感じていたことをゲーム化したものだそうです。
PC、PS4、PSVitaでプレイ可能。

横スクロールアクション式のホラーというのも珍しいのですが、本作の最大の特徴が鉛筆線画の薄気味悪いグラフィック。
「終わらない悪夢」のタイトルに相応しいモノクロの歪な世界が、ジワジワと恐怖を掻き立てます。
こいつらが動き回るの……? という、とてもゲームのキャラデザには見えない主人公を操作して、作者が見ていた悪夢を追体験。

実際にプレイの様子を見てみましょう。
動画は「FRESH! by AbemaTV」で検索、人気実況主ワタさんのチャンネルからピックアップしています。

オープニングから

ワタ「最初からコレですか?」

音量などの設定を終えオープニングムービーが始まると、いきなり女の子を刺す映像。
本人視点なので、主人公が何かやらかしたのか、という疑惑からスタートします。

モノトーンに血の赤だけカラーというのはホラーの定番ですが、やっぱり怖い。

立ち絵ユラユラ

ムービーが終わると、ベッドの上で主人公が目覚めます。

画像が主人公の立ち絵なのですが、この絵のまま左右上下に歩くことができるのです。
うーん、つくづくゲームらしくないグラフィック。
猫背気味で丸顔、辛気臭い表情なのも、ゲーム全体の陰鬱さを助長しています。

また、操作せずに立っていると体がユラユラするのですが、とにかく気持ち悪いのです。
立ってるだけで気持ち悪い。
これはぜひ動画でご確認ください。

探索

ベッドのある部屋を出て、長い廊下を歩きます。

コメ「エドワード・ゴーリーみたいな絵」
ワタ「もはや映像が病んでる」

細かい線で影が表現されていいて、ところどころ不明瞭になっているのが夢っぽいですね。
廊下を進み、入れる扉を探したり、鍵になりそうなアイテムをチェックしていきます。

主人公トーマスは喘息持ちなので、長時間走ることができません。
常に「ハァ……ハァ……」という苦しげな呼吸音が聞こえててきて、ギリギリと胸が圧迫されている気分に。

見えますか?

見えますか? 
画面右、奥へ続く廊下のほうに、黒い人影が立っています。
近付くと、ふっと消えてしまいました。

ワタ「見えた? 見えた見えた、オッケー。俺しか見えなかったら……」

人影が見えたかどうか視聴者に確認するワタさん。
これでみんな見えてなかったら、本当にヤバイやつです。

何の部屋?

鍋やコンロがあるのでキッチンでしょうか。
しかし壁に吊るされた物騒な獲物を見ると屠殺小屋のような気もします。

本作ではどうやら、赤い血や黄色のドアノブなど、色が付いたところがストーリーを進める鍵となっているようです。
テーブルの上におかれた、いかにも怪しげな機材を調べてみると……。

ミンチだぜ

すごく……赤いです……

ミンチ製造マシンですね。
もう明らかにアレですよ、人を挽いてます。
吐き出されたミンチが、ブツブツかつジューシーなのが微妙にリアルで気持ち悪い。
そこはハンバーグのタネみたいな感じでいいじゃないか……。

でも小さい器具ですよね。
人のパーツなんて、子どもの手くらいしか入らないような気がするのですが。
子どもか……。

泣き声

家から出られないのかと思いきや、外に出ることができました。

が、外は一本道。
進んだ先は……墓場です。
同じ白黒絵の墓場でも、『ナイトメアビフォアクリスマス』の墓場はあんなにファンタジー感溢れているのに、こちらはひたすらおどろおどろしい。

しばらく墓場を歩いていると、どこからともなく女の子の泣き声が……! 
天使像の前、意味深に置かれたリースをどけて屈みこむと、主人公は顔を覆って倒れてしまいました。

ワタ「何これ真っ暗じゃん!」

墓場で気絶とかマジ勘弁です。
あ、いや、やっぱり何かされるのなら気を失っている間に、さっさとやってほしい……。

ふりだしに戻る?

ブラックアウトした後、再びベッドの上。

「無限ループって怖くね?」と思ったら、目の前に女の子が立っていました。
ループじゃなかった! 
オープニングで刺された子でしょうか……? 

ワタさんが日本語字幕設定に気付かず英語音声だけだったため、詳細はわかりませんが、
「兄さん」「朝食」というような単語が聞き取れました。
妹さんのようです。
寝坊した兄を、朝食に呼びにきたのでしょうか。

彼女は先に部屋から出てしまい、取り残された主人公。
再び部屋を出て、探索を始めます。

ろうそくを頼りに

目覚めて現実世界になったのか、それともまだ夢の中なのか。
それすら定かではありません。

暗がりの中を、ろうそくの灯りだけを頼りに進みます。
照らせるのは進行方向、主人公3人分程度の範囲なのですが……。

雷鳴が鳴り響き、一瞬だけ画面全体が明るくなると、主人公の背後に人影が写ります。
ワタさんが「何かいた!」と戻ってみても、ろうそくで照らすと何もいません。

しかし再び雷で室内が明るくなると、背後に何かついてきて……。
このジリジリした感じ、日本人に刺さるのでは。

洋モノなんてゾンビとか悪魔とかクリーチャーが出てマシンガンでドガガガガガだろー全然怖くねぇよ情緒ってもんを知れ! 
……今までそんなこと考えてました、本当に申し訳ありませんでした。

バスルーム比較

しかし2回目に目覚めてから、風景がより狂った感じになっている気がします。
バスルームを比べてみました。

こちらが最初に入った時のバスルーム。

こちらが2回目に目覚めた後のバスルーム。
明らかにおかしい。

蜘蛛の巣が張り巡らされ、タイルにはヒビが入り、妙な人形が鎮座。
さらに画面全体的に、黒っぽいモヤが増えています。

……右側のお人形さん、目ん玉片方えぐれてるし。

よりいっそう狂気的になってきた悪夢探索、ベッドに戻されるたびに、風景が歪んでいくのでしょうか。

ベッドも……

何度目になるかわからないベッドルーム。

ここまで人形に浸食されてしまったら、気の休まるところがないじゃないですか! 
この悪夢から抜け出すためには、悪夢の中を探索しないといけないという恐怖。

谷山浩子さんだったかな? 
「夢から覚めればまた夢だ」みたいな曲がありましたよね。

とりあえず強制ベッドインがあったり、人影があったりはしますが、外敵はいないので大丈夫。

赤ちゃん

大丈夫じゃなかった。
捕まると抱きしめるように拘束され、即死になる敵が出現しました。
クローゼット(?)の中に隠れてやりすごします。

老婆のように背骨が折れ曲がり前に突き出した顔、首がなく青筋が浮き出た胴体。
何が恐ろしいかって、このエネミーの名称が「Baby」だというところです。

赤ちゃん。
たしかに顔のパーツが極端に中央よりで毛がない。
ふんどし風の衣装もおしめだと言われれば納得できます。
巨大な赤ちゃんといえば『〇と千尋のなんちゃら』ですが、あんな可愛いもんじゃないですよね。

このエネミーに関してネットでは、
「近親相姦による奇形児」というような考察がされています。
オープニングムービーの女の子(=妹?)との子どもなのでしょうか……。

また別の考察では、「主人公トーマス自身の生まれてきたことに罪悪感を表している」という見方もあります。

プレイヤーによって解釈が大きく異なる部分ですね。

精神病院

作者の病の記憶と直結しているであろうエリア、精神病院です。

牢獄のように、窓に鉄格子がはめられた狭苦しい個室。
ドアはもちろん外鍵になっていて、世話をする人が覗ける穴や、食事を差し入れるための小窓が設置されています。

病院はどんなゲームでも、「わかりやすい恐怖」を与えてくる場所ですが、本作の独特の閉塞感は、作者の実体験が元になっているからこその表現なのかもしれません。

拘束された患者?

このエリアのエネミー「patient」は、そのまま「患者」の意味です。
現在日本では、医療従事者であっても患者を身体拘束には、大きな制限がありますが、このゲームの世界観においては……? 

両目が潰れて血を流しており、視覚は機能していないようです。
つまり足音を立てずに近付けば、やられずに通り抜けることができます。
 
実況主ワタさんもそれを理解し、走らず静かに近付いてみますが……。
彼はなぜ襲われてしまったのか、動画を見て一緒に考えてみましょう。

悪夢の分岐

エンディングを見た後、表示されたチャプターメニュー。

左から4番目のサムネイルの右側、赤線の上に小さく青線が出ています。
赤線が今回見たエンディングで、ほかにも違う結末が待っているのです。

どこが分岐になっていたのか、動画を見返して考察してみましょう。

「Baby」や妹の謎など、解釈に違いがあるのは、このマルチエンディングに辿り着いたかで、思い描くストーリーが違うからでしょう。

よりショッキングな映像

ストーリーを進めていくと、分岐によって、よりグロテスクでショッキングな光景を目撃することになります。

画像は妹らしき人物の死体が吊るされていたり、縛られていたりする部屋の中。
妹はまだ幼いように見えましたし、人形を持っているような年齢だったはずですが、死体の女性は……? 

どのルートを通るとそうなるのか、どんな映像が待っているのかは、見てからのお楽しみです。

実況動画

いかがでしたか? 
この気味の悪いイラストを見て「今日夢に見てしまいそう」と思ったら、実際にプレイするか、実況動画を視聴して謎を解いてみましょう。

自分なりに納得できるストーリーが見えてきたら、悪夢から抜け出すことができるかもしれません。
もしかすると、より深い悪夢にハマってしまうかもしれませんが……。

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