免許制度の現状

これから普通免許を取ろうとしている方で、悩んでいる方はいないだろうか。

日本の法律では満18歳になると普通免許が取得できることになっている。

高校3年生の年、卒業と同時に自動車教習所に通い始める人も、少なくないだろう。

友人と一緒に通うもよし、一人でひっそり通うもよし、

将来のため、就職のためと理由はさまざまだが、たいていの場合就職するまでに

免許を取りたい人が多いように思える。

特に私の住む地域では、大学に進学する9割が市内を出ていくため、

高校を卒業してからの2か月の間に免許を取得しようとする学生が多い。

もし誕生日が遅いなどの理由で、教習所に通う時期が遅くなるのなら、

夏休みの帰省時を利用して通う人もいる。

若者の自動車離れという言葉も聞きはするが、

将来的に資格の一つとして、運転免許を取得したいという気持ちに

昔も今もそう変わりはないと思う。


今の普通免許のことをおさらいしておこう。

普通免許と聞いて、「私は普通免許じゃない」と思う人もいるだろう。

そういう人は免許証に「中型車は中型車(8t)に限る」というよくわからない文字を

見ることができるのではないだろうか。

2007年に道路交通法(以下道交法)が改正され、中型自動車免許ができた時に、

それまでに普通自動車の免許を取得した人の免許に表記されたもので、

現行の普通自動車免許とは運転できる自動車の大きさが違う。

今問題になっているのは、コンビニやの配送業者に多い、

多い最大積載量4tの貨物自動車が運転できるかできないかという点である。

が、これも来年3月には新しく道交法が改正されるので、問題クリアするであろう。


話が少しそれたが、自分の持っている普通免許に、「限定」の文字はあるか。

その「限定」は何が限定されているのかを、今一度確認してほしい。

免許の移り変わり

先ほどの「限定」の中に「AT車に限る」と書かれている、いわゆる

「オートマチック限定」の免許をお持ちの方もおられるでしょう。

「オートマ限定」という言い方もある。

この免許は1991年に施行され、それまでは教習所では

マニュアル車でしか教習をしていなかったのだが、最初から最後まで

オートマチック車のみで教習をし、免許取得後もオートマチック車のみの

運転を許された免許で、オートマチック車の普及によるものである。

今でこそこの免許、だいぶ普及はしているが、できた当初はそうでもなかった。

私もその一人で、「限定されるのが嫌」だとか「会社の車がマニュアル車」とかいう

理由であまり普及が進まなかったように思える。

しかし、難しいことが苦手な多くの女性には、次第に受け入れられるようになった。



おそらく団塊の世代の人には信じられないかもしれないが、

男性のなかでも徐々にAT車限定免許を選ぶ人が増えているのも事実である。

10年前ほどは、自家用車はAT車であっても社用車がMT車であることが多かったので

男性はとりあえずMT車というパターンが多かったが、今はもう社用車もAT車が多い。

運送業者などのMT車の普及が多い業界では、限定なしの免許が必要かもしれないが。

親の言い分

私の住む地域は田舎なので、都会のことはわからない。

18歳になっても、免許を取ろうと思う若者が減っているのかもしれない。

若者の車離れもそれが原因かもしれない。

ただ、田舎では都会と10年ほど違うような感じがする。

遅れているというか、新しいものが伝わってくるのが遅いという感覚。

なので、最近になってやっとオートマ限定の免許を取る人が多くなってきた。

教習所に申し込みに来たとき、たいていの質問はこうだ。

「オートマとミッションだったら、どっちがいいですか?」

そう聞いてくる人のほとんどは、答えは決まっている。

他の人がどうしているか気になるだけだ。

親はマニュアル車を希望している。

理由の多くは「就職したら困るから」や「家に軽トラのミッションがあるから」という。

先にも述べたが、企業の社用車もAT車の普及が増えてきた。

自家用車はほとんどAT車にもかかわらずだ。

「限定なんて」と思っている人も少なくないのも現状だ。

選ぶ基準

ではMT車とAT車どっちを選ぶのが得なのか。

「好きずき」といってしまえば終わりだが、その一言につきる。

車に興味があって、構造も理解できる人であれば、

卑下しているわけではないが、男でも女でも若くても年配でも

MT車で構わないと思う。

ただAT車に比べると操作は難しいし、うまくいかなかったときの乗り心地は

あまりいいものではない。

レーサーのように走りたい人であれば、MT車を選んでもいいと思うが、

最近の車はよく走るし、スポーツモードといってなんちゃってマニュアルで

走ることもできる車種も増えている。

あまりMT車への魅力は感じなくなった時代でもある。

今なら間違いなくAT車をおすすめする。

教習にかかる費用も時間もMT車に比べると少なくてすむし、

難しい操作で悩むことも少なくなるだろう。

ただ間違えてほしくないのは、AT車にしたから簡単に免許が取れるわけではない。

MT車に比べて操作が楽なだけで、ハンドルを回す車のコントロールや、

速度の調節、安全に運転する知識、危険予測をする能力は

どちらのコースでも同じであるからだ。

操作が楽な分、他に費やす時間に余裕ができるだけで、

運転自体が簡単になるわけではないことは、覚えておいてほしい。



それともう一つ。

初めにオートマ限定の免許をとっても、

後からMT車の免許に切り替えることができることを知らない人が多いこと。

「限定解除」という方法があるのだ。

オートマ限定の免許を取った次の日からでも、限定解除はできる。

改めて教習所に入所し、4時限の技能教習と卒業検定に合格すれば

最短3日で切り替えができる。

合格後、住所地の警察署に行き手続きをすると、その日からでもMT車を運転できる。

費用は教習所によってマチマチだが、だいたい4万円~5万円の間で取れるだろう。

教習所によっては卒業生割引というものがある場合もあるので、

とりあえずは自分が卒業した教習所に料金を聞いてみて、決めるのもいい。

まったく関係ないところでも構わないので、安いところを探すのも一つの方法である。

路上教習はなく、教習所内での練習なので、ほぼMT車の操作ができればOKだ。

なので、初めから苦労してMT車にしなくても必要が出てきたら

限定解除をする方法もあることを知っておいてほしい。

若くなればなるほど、親と一緒に申し込みに来る人が多いのは事実だが、

決めるのは自分で決めるようにしてほしい。

言い方が悪いが、どう見ても車に興味がなさそうで免許も欲しくなさそうな人に、

MT車を勧めるのは本当にこの子のためになるのかと思うことが多いからだ。

苦労するのではないか、AT車のほうが楽しんでもらえるのではないかと考える。

どうしてもMT車なら、限定解除のことも念頭に置き、

自分で決めることをおすすめします。

興味のないことは、進度も悪いと思うから。



限定解除についての注意点は、合格して警察署に行ったとき、

免許証の表記「AT車に限る」が消えるわけではない。

免許証の裏面に、「限定解除」の印字がされるだけである。

だから見かけはあオートマ限定のままなのだ。

せっかく解除しても見かけは変わらないので、

それが嫌な人は初めからMT車にした方がよい。

この印字は免許更新の時か、違う免許を新たに取って新しい免許になったときには

キレイになくなっているので時期を待ってください。




あっ、それと結婚等で氏名が変わった場合も、

裏面に印字してくれるだけなので、表向きは変わりませんので…

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元教習指導員で技能検定員。事務も経験した自称スペシャリスト。現在は主婦業が中心。いろいろ事業を開発中。気になることはなんでもやろう精神で頑張っています。

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