待機児童の問題の原因の保育士不足。
保育士の低賃金の問題と、騒がれていますね。

私も、所謂潜在保育士です。
保育士資格は使ったことがなく、幼稚園教諭の免許で幼稚園教諭を十数年。
幼稚園は定員割れのところも多く話題にものぼりませんが、仕事内容や給与面では、さほど差はありません。

ですので、現場からの声として、発信させてください。

その前に…保育士と幼稚園教諭の違いとは?

保育士資格は、保育園・保育所、託児所、児童養護施設、子育て支援センターや児童館等々、幅広く使える資格です。
短大や専門学校で取得出来ます。
ちなみに、保育園は厚生労働省の管轄。
親が仕事や病気で子どもを充分に保育できない場合、家庭に変わって保育する場所です。

幼稚園で働く時に必要な免許が幼稚園教諭免許。
短大や専門学校では二種が、四大では一種が取得出来ます。
幼稚園は文部科学省の管轄で、教育の場、という位置付けです。
1日の保育時間は4時間程度。

とはいっても、近年は保育園でも教育に力を入れていたり、幼稚園でも預かり保育で18時くらいまで預けられたりと、通う子どもたちにとっては大きな差はないと思います。

先生のお仕事とお給料。

園によっても違いはありますが、私の勤めた幼稚園での話。

定時は8時~17時。
早番(早出のバスに乗る)は7時で退社時間は変わりません。
定時はそうなっていますが、もちろんその通りにはいきません。

子どもたちが登園する前に、保育の準備、園庭整備、室内の点検。
8時出勤だと間に合わないので、大体7時頃にはみんないました。
早番の時は、プラス職員室の掃除等々があるので、6時頃には。

子どもたちが登園したら保育。
ちなみに一般企業では、昼食時が休憩になると思いますが、子どもたちにご飯を食べさせる昼食時が1番大変です。
年少の担任だと、始まってしばらくは食べられませんでした。

子どもたちが帰ったあとは、保育室等の掃除、園庭の片付け、職員会議、保育や行事の片付けや準備。
製作の下準備等や出来上がった作品の丸つけ等々は、終わらないので持ち帰って家でやります。
その他、クラス便りを書いたり、書類、保護者の方々とのやりとりのお便りノートも、家での持ち帰り仕事なので、毎日何かしら持ち帰ります。
(保育園だとお昼寝中に書類やお便りを書くところが多いみたい)

退社時間は、早くて19時。
行事前は、準備で日付が変わる日もあるし、休日出勤もあります。

当然ながら、サービス残業、休日出勤も手当てはありません。


忘れもしない、初年度、ワクワクしながら頂いた夏のボーナスは3万円。
初任給は、きっちり覚えてはいませんが、手取りで12万円代でした。
(地方です。)   

退職理由は低賃金??

これは、NOだと思います。

保育園も幼稚園も3年以内の離職率がかなり高いと思います。
私も、沢山の後輩が先に辞めていきました。
ですが、辞めていった後輩たちに、お給料を理由に辞めていった人はいません。

保育士のお給料を上げたら、保育士が増えるのか?
保育士じゃ生活出来ない!という理由で、資格は取ったけど最初から一般企業への就職を選んだ友人がいます。
なので、多少は増えるかな、と思いますが、劇的な変化は望めないと思います。

結婚後、出産後、続けるのは難しい…

なんといっても、拘束時間が長いのと、持ち帰りの仕事が多いので、家庭を持って両立が難しい仕事だと思います。

友人の多くも、結婚や妊娠を機に退職。
子育てが一段落してから、パートとして復帰する人が多いです。
私の上司に2人、出産後も続けて定年まで勤めた先生がいますが、ご両親と同居で、助けてもらえる環境だった方々です。

3年を越えて、仕事を楽しめる余裕が出てきたところでの退職は勿体ないですが、仕方ないかもしれません。

仕事は大変だし、給料安いし!と言っちゃう先生。

毎日命を預かり、保護者からのクレームもあり、最近の保育士問題に伴って、「保育士は大変なんだからもっと給料あげるべき!」と言って頂けます。

でも、私は思うんです。
仕事なんて、どの職業もそれぞれ大変なんじゃない?
他の職業の方々に、そう言ってもらえるのは有難いと思います。
でも、先生本人が言うのはいかがなものか、と。
いやいや、愚痴はいくらでもどうぞーって思います。
私も若い頃は、「給料安すぎ!」「帰り遅すぎ!」「持ち帰りの仕事で休み潰れる!」と、愚痴ったものです。
でも、“給料安くてモチベーションが上がらない”“給料あげてくれ”と声を挙げちゃう…なら辞めたら?と思っちゃう。
確かに離職率の高い職業ですが、今までの体制で続けてきた先生も沢山いるんです。
モチベーション下がった先生に子どもは預けたくないなぁ…と、来年我が子も入園なので、思います。

やりがいは他の何にも負けません!

仕事量も少ないとは言えないし、お給料も安い。
神経も使えば体力も使う。
それでも、この仕事のやりがいって、すごいと思います。
頑張れば頑張った分、子どもたちから返ってきます。
保護者の方々に認めてもらえます。
こんなに成果が大きく返ってくる職業はないと思います。

そのやりがいを見出だせる若い先生が増えたら良いなぁ、と願っています。

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長い不妊期間を経て、治療の末、小さい頃からの夢だった『お母さん』になれました!
3歳と0歳の2児を育てています。

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