筆者の住んでいるカナダ、バンクーバーはよくハリウッド映画の撮影に使われます。今日はやけに渋滞が多いなーと思っていると、大掛かりな撮影のためにハイウェイがクローズしていますという話なんかはよくある。撮影で滞在している俳優にホテルのロビーや散歩中でばったり、とかもよくある。そいでもって、奥様達との井戸端会議の時に、うちの主人は映画関係の会社に働いていますっていうのも多々ある。この辺りじゃここしばらく栄えてる業種です。

為替の影響もあって、カナダで撮影する方が経費的に安く済むというのもアメリカの会社がカナダを撮影に使う大きい理由の一つだけれど、なんせこの広大な敷地・自然に対しての人口密度の低さ、人々の大らかさなど、アメリカに比べたら撮影クルーにとっては美味しいことばかりだからでしょう。

カナダの広大な自然を使った案外最近の映画と言えば、レオナルド・ディカプリオの "Revenant" (邦題:『レヴェナント 蘇えりし者』)ですが、実は筆者のご近所さんの旦那さんが、この映画のSpecial Effect (特殊効果)の担当者だった方で、レオさんとはカルガリーの撮影で(そう、全てアメリカを舞台にした映画ですが実はほぼ、撮影は、カナダのカルガリーだったそうな。トリビア〜。)密にお仕事をしたらしく、先日ご一緒にディナーした時に色々裏話が聞けました。

余談ですが、恥ずかしながら筆者は「特殊効果ーSpecial Effect」と「視覚効果ーVisual Effect」の違いや具体的なお仕事内容がよく分かっていなかったのですが、特殊効果担当の方たちは、役者さんたちに青いパツパツタイツを着せて特別なコードを巻き付けて吊るし上げたり、爆発のタイミングを設定したりするお仕事で、一方の視覚効果担当さんはそれで撮影されたものを、後からコンピューターで色々と操作して本物っぽく見せるという、、役割だそうで。なのでSpecial Effectの人たちは常に役者さんたちとの強い信頼関係のもとお仕事をされているようで、このお話をしてくれたご主人なんぞは一番最新のミッションインポッシブルシリーズで、主役のトム・クルーズさんから直々にご指名がかかったそうな。「俺を吊るし上げるのは彼しかいない!」といったところでしょうか。

さて、話はレヴェナント撮影に戻りますが、真冬のカルガリーは相当寒く、撮影クルーはレオさんの体調を気遣ってヒーターが内蔵された特別なウェットスーツを衣装の下に着るように進めたそうなのですが、彼はなんとそれを断って撮影を続けたそうな。

「君たちだって長時間の撮影の中、何も特別なものは着ていないのに、僕だけが着るわけにはいかない」とおっしゃられていたそうです。まあ男前。

筆者、正直言ってレオさんは "What's Eating Gilbert Grape" (邦題:『ギルバートグレイプ』の時はすごい俳優が出たとは思ってたけど、その後はゴシップ俳優としてしか(失礼!)傍観(ま、基本的にそんなにハリウッドスター詳しくはないですが)していませんでしたが、そのエピソードを聞いて彼の人間性に感動致しました。

他にもマット・デイモンと撮影中にみんなでポーカーをして、「この大金持ちの俺がこんな、はした金ごときに無理してポーカーフェイスするはずがないだろう」とふっかけられ、みんな大負けしたけど後ですごいご馳走をしてくれたというオチャメな話だったり。

いつも思うけど、トップにいる人たちにはトップにいる理由があるんですね。みんな人々の心を掴む力を持っている。

そんな話を聞かせてもらった後だったのでレオナルドがレヴェナントでアカデミー賞を受賞した時はなんだか心が芯から温かくなったのでした。

本当にすんごい寒そうな映画だったけどね。

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カナダバンクーバー在住。2児と1匹の子育ての傍ら、ヨガを教えながらイラストのお仕事も少々。バイリンガルならではの観点から、子育てや結婚観、英語学習法から話題のニュースまで、実にランダムに綴ります。

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