記事提供:Doctors Me

医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
2016年09月01日(木)メキシコにて17歳の少年が、24歳のガールフレンドにつけられたキスマークが原因で脳梗塞を起こして亡くなったというニュースが報道されました。

キスマークと脳梗塞、一見無関係にも見える今回の悲惨な事故について、医師に解説をしていただきました。

キスマークから脳梗塞にいたるメカニズム

今回の事件は、少年の皮膚を強く吸引してキスマークを付けた際に、その部分の皮膚の血管の内部に何らかの傷が付き、動脈に血栓を生じたものと考えられます。

その血栓が血流にのって脳の血管を詰まらせたものと考えられます。

他にも血栓がでる可能性がある原因

・長い間狭い場所で同じ姿勢をとる(エコノミークラス症候群など)
・アルコールの多飲
・脱水状態
・骨折などによる血管の損傷
・長時間の点滴、輸血など
高脂血症
・喫煙
高血圧
糖尿病

脳梗塞の原因

【血栓性】
主として動脈硬化によって、脳の動脈の内腔がだんだん狭くなってしまい、そこに血栓ができて詰まってしまうものです。

【塞栓性】
ほかの部分にできた血栓などが脳の血管まで流れてきて、そこで詰まるものです。心臓で血栓ができて脳の血管が詰まるものなどが代表的です。

【血行力学性】
突然の血圧の低下や脱水などによって、もともと狭くなっていた血管の血流が落ちてしまうことによって起こるものです。

脳梗塞の症状

・片側性の麻痺やしびれ(四肢に多い)
・片方だけ口角が下がる
・ろれつが回らなくなる
・転倒やふらつき
・失語症など

【脳梗塞の後遺症】
・言語障害
・感覚障害
・視覚障害
嚥下障害
・片麻痺
・半身麻痺
・認知障害

脳梗塞の種類

【アテローム血栓性脳梗塞】
動脈硬化によって狭くなった血管内腔が血栓で詰まるケースと、他から脳に血栓が運ばれてくる場合があります。

【心原性脳塞栓】
心房細動心筋梗塞などによって心臓でできた血栓が脳に飛んできて脳梗塞を起こします。

【ラクナ梗塞】
脳の中心に近い穿通枝領域という部分に細かい梗塞ができるものです。

その他にも、動脈解離による脳梗塞など別の機序によってできるものがあります。

脳梗塞の治療

脳梗塞急性期においては薬剤を用いた治療が中心となり、発症からの時間を含めた様々な条件により血栓溶解療法や脳を保護する治療、抗血栓療法や脳浮腫を防ぐ治療などが行われることが多いと思います。

【脳梗塞のリハビリ方法】
脳の損傷の程度や部位などによって必要とするリハビリは異なりますが、理学療法や作業療法、言語聴覚療法など様々なリハビリを行います。

【脳梗塞の最新研究】
脳梗塞に関しては、体性幹細胞再生医薬品が本年度から臨床試験に入るなど、様々な研究が進められています。

脳梗塞になりやすいタイプ

肥満がある方

糖尿病をお持ちの方

・高血圧の方

・脂質代謝異常症のある方

・お酒を多量に飲んだり、タバコを吸う習慣のある方

脳梗塞の予防法

禁煙

・アルコールを飲む場合は適量を守る

・血圧を適正に保つ

・糖尿病のコントロール

・脂質代謝異常症のコントロール

・肥満の解消

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医師からのアドバイス

脳梗塞は、様々な後遺症を残し死に至ることもある非常に恐ろしい病気です。血圧のコントロールなど、できる予防は行っていきたいですね。

(監修:Doctors Me 医師)

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