上野東北ラインの恩恵で誕生した臨時特急

上野東京ラインの開通で、一部の電車が品川まで行くことになった常磐線ですが、不便になった反面、伊豆方面に行く臨時特急が設定されることになりました。今回はその「踊り子」161号に北千住から乗車してみました。

全指定なのに…来たのは…

常磐線直通の踊り子号は最初から指定席しか設定されていない全指定の仕様です。踊り子号のなかには電車リゾート仕様の特急もあり、その仕様であれば、売店やラウンジもあるという。一体どんな電車が来るのでしょう。楽しみです。

北千住駅に到着した踊り子号

出典筆者撮影

えっ…!

来たのは臨時夜行列車「ムーンライトながら」にも使用される185系という電車です。この電車は東北新幹線が大宮~盛岡間に開業した際、上野~大宮間を繋いだリレー号として使われた車輛でもあります。つまり、製造は昭和ということです。

車内に入ってみる

では、さっそく中に入ってみましょう。うん、昔の昭和な電車ですね。昔、「新特急」と命名された特殊なままです。

185系の窓

出典筆者撮影

この185系の特徴はこの窓です。なんと、特急なのに窓が開くのです。

現在開けられる窓の限界はこの高さ

出典筆者撮影

昔はもっと開いたと思いますが、諸事情で腕が出る程度に開きます。意外にメンテが良いのか、簡単に開きました。

185系の座席

出典筆者撮影

座席はちょっと前に走っていた特急の座席に置き換わっております。昔はもう少し薄かったと思います。でも、リクライニングは気持ち程度です。一応グリーン車も連結されておりますが、いまのグリーン車と比較してはいけないレベルですね。

いざ発車

11:08に北千住を発車します。次は上野です。この列車では指定券の券面記載のある座席に座っていれば検札は行われません。どうも無味乾燥した雰囲気ですね。乗車率は50%に満たない状況です。

11:20に上野に到着。乗客がパラパラ乗って来ます。アナウンスも単純明快に次は東京、と車掌のアナウンスが流れるだけです。

11:28に東京へ到着。ここから多くの乗客が乗車します。どうやら団体さんもいるようです。

11:30、東京を出発してほどなく鉄道唱歌のチャイムが流れます。筆者が聞いたのは後にも先にもこの1度きりです。次は品川に停車します。ちなみにこの電車には車内販売があるそうです。最近はかなり廃止された車内販売ですが、これだけは本当に嬉しかったですね。

車内販売が到着

出典筆者撮影

品川を発車して、ちょうど中間地点に来た頃に車内販売がやってきました。内容はごくごく普通のものでした。ただ、東海道本線ですので、大船のサンドウヰッチが見えますね。ちょうどお昼時間なので助かります。ちなみに筆者の乗車した2号車には1往復しか来ませんでした。

そうそう、車輛が昭和なため、一般車輛のトイレはすべて和式です。鉄道マニアには良いのかもしれませんが、今の暮らしには洋式が欲しいですね。今回は運よくグリーン車が連結されているおかげで洋式トイレが一基ありました。

グリーン車の洋式トイレ

出典筆者撮影

そして、洗面所は昭和特有のコンセントですね。もちろん昭和の車輛ですから座席にコンセントなんかありませんので、携帯の充電ができるのはココだけなんですね。石鹸は備付になっております。

洗面所

出典筆者撮影

そうして出発して1時間40分ほどで筆者が下車する熱海駅に到着です。ホームでは向かい側に浜松行きの電車が3両で待機しておりました。とりあえずこの電車の接続便は良いようです。

おわりに

筆者の用事に重ねて乗車しました特急踊り子号ですが、私的には少々??となりました。昼前に我孫子を発車して、昼過ぎに伊豆急下田に到着しますが、まず列車の存在をしらない方々が多いということと、いま常磐線を走っている特急ひたち号と比較すれば、かなり見劣りするのが現状です。なにせ全車指定席の特急なのですから、もう少しサービスは欲しいと感じるところです。

マニア的には良いのかも知れませんが、もう少しグレードアップしてくれれば嬉しいのに…と思うのが乗車した感想でした。

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在野の歴史研究家です。主に幕末維新史を中心に活動しております。昨年は『斎藤一~新選組論考集』の執筆、編集を行い、子孫の縁を経て、斎藤一の写真を公開する等、メディア活動を行っております。

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