劣悪な環境で飼育していた犬猫引き取り業者を摘発

2016年8月10日、栃木県警は矢板市の犬猫引き取り業者を動物愛護法違反・虐待容疑で家宅捜索し、今月(9月)にも、犬猫を劣悪な環境で飼育し虐待していた疑いがあるとして、書類送検する方針を固めました。

この業者の男性(61歳)は、「たたいていじめたわけではない」と容疑を否定しているそうです。ですが、「重篤な病気にかかっている犬や猫は餌代がかかるので、早く死んでほしい」などと口にしていたそうです。

警察の摘発が行われる前に、職員や獣医師が同業者を約1か月間視察したところ、排せつ物が堆積した過密な環境(トタンぶきの小屋)に犬と猫たちが複数置かれ、適切に餌や水を与えていなかったり、病気や怪我を放置している様子が確認されています。

実際のケージ環境

「引き取り屋」の存在

ペットショップで売れ残り成長しすぎた犬や猫たちや、ブリーダーなどで繁殖用として飼っていた犬猫たちが病気や年齢からもう産めなくなったという理由など、ペット産業で要らなくなった犬猫たちを引き取る「引き取り屋」というビジネスが存在していることをご存知ですか?

ペット産業界では、この「引き取り屋」なしでは、ビジネスが成り立たないのです。

「引き取り屋」とは?

ペットショップなどの流通過程で売れ残った子犬子猫や、繁殖場で繁殖能力が衰えた犬を、1匹あたり数千円~数万円程度の費用を受取り引き取るビジネス。
売れる犬は自分の店で転売、繁殖可能な犬は子犬を産ませ販売する。
平成25年9月に施行された改正動物愛護法により、行政は終生飼養の原則に反し、引取りを求める相当の事由がないと認められる場合は、業者等からの犬猫の引取りを拒否できることになったため、ペット業界は引取り屋に頼っているのが現状。
一方でそれでも売れ残る、又は繁殖にも使えない犬猫は、ケージの中に入れられたまま、給餌や掃除の世話などされない状態で置かれる。

出典 http://www.eva.or.jp

過剰生産が生み出すビジネス「引取り屋」より

まだまだ知られていないペットビジネスの闇の世界

最近はようやく、NHKだけでなく民放バラエティーでも売れなくなった犬や猫、 繁殖能力のなくなった犬や猫を、お金をもらって受け皿となる「引取り屋」という商売を取り上げ、このビジネスの闇について報道されるようになりました。ですから、生体展示販売の問題を理解する人もずいぶん増えたのではないかと思います。しかし、ペットショップのショーケースの前の人だかりを見ると、まだまだ広く知らせることの必要性を痛感します。

出典 http://ameblo.jp

杉本彩さんのアメーバーブログ ペットビジネスの闇を支える「引取り屋」 より

出典 http://www.amazon.co.jp

杉本彩さん著書の「引き取り屋」についての本

マスコミが取り上げることで「引き取り屋」についてツイッターでも反応が出始めた

最後に

生体販売がある限り、こういう業者はなくならないと思います。これまで海外のパピーミルなど生体販売のために犠牲になっている犬猫たちのことをたくさん書いてきました。

日本での悪質なこの業界のニュースは海外ほどは目にしてこなかったのですが、知られていないだけで、問題は、やはり海外と同じですね。

命を買ったり売ったりすること自体がそもそもの過ちなのではないでしょうか?

こういう悪質な業者を増やさないためにも、犬や猫をこれから飼いたいと考えている方たちは、できれば、ペットショップからではなく、動物愛護センターや動物愛護団体などの犬猫たちの里親になっていただければと願うばかりです。

また、ペットショップは、ペットフードやペットグッズの販売だけでも、十分に成り立つと思います。そして、ペットショップでも積極的に、里親が必要としている犬猫たちの譲渡会など開いていただけたらと心から願います。

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