人生で心に残る言葉はどれだけありますか?

私達は日々色んな言葉を耳にしながら暮らしています。忙しくしていると、今日どんな会話を人としたのか気に留めることも少ないかもしれません。
ですが、そんな毎日の中でハッとするような言葉を聞くことがたまにあります。私も今までの人生で印象に残る言葉がいくつかあります。それらはいずれも考え抜いて発せられた言葉ではありませんでしたが、ある時は私の心を楽にし、ある時は私を深く考えさせ大事なことに気付かせてくれました。そうした言葉達は今では私の中で軸のようなものとなって生きています。

今回はその中で、「とてもシンプルだけど、なかなかそんな風に考えられない」と思わず感心した言葉を紹介します。

同級生が何気なく発した言葉

それは私が大学院生の頃、同級生の男の子が何気なく言った言葉です。当時はあまりにもシンプルな言葉に思わず笑ってしまったのですが、その単純さゆえか、あれから何年経ってもずっと忘れられない言葉となりました。

その頃、チームで発表用のスライドを作成していたA君は、思うように作業がはかどっていませんでした。決してサボっていたわけではなく、真面目に取り組んでいたのですが納得のいくものができない…。チームにはA君の他に真面目で優秀なM君、まとめ役のKちゃんがいます。全く焦っていない様子のA君にKちゃんはしびれを切らして「そんなんじゃM君に怒られちゃうよ!」と言いました。

そばで見ていた私は、A君どうするんだろう…と聞き耳を立てていました。なにしろ普通なら、もう少し焦ってもよさそうなのにA君は実にのんびりとしているように見えたのです。

そこで発せられた脱力の一言

怒られたら「ごめん」って謝ればいいんだよ

これには思わず笑ってしまいました。大学院生にもなって「怒られたら謝ればいい」なんて、単純すぎます。

しかし、この言葉は私に刺さりました。今から思えば大学院生の頃の私は大して実力もないのに、色んなことを小難しく考えるようなやつでした。単純に言えば「いきがっていた」んです。そんな私にはこのA君の単純明快な言葉が凄く新鮮でした。

単純だからこそ光る言葉

もしかしたら人の印象に残る言葉というのは練りに練られた言葉よりも、こういった単純な言葉なのかもしれません。
実は、私にはこの「怒られたら謝ればいい」とセットにして大事にしている言葉があります。
それは・・・

『自分のしたことが、良いのか悪いのかも判断できなくなって、飛び降りよとする男がいたら—助けるんですよ』

出典『オーデュポンの祈り』 伊坂幸太郎著

「怒られたら謝ればいい」、「飛び降りようとする人がいれば助ければいい」。これらの言葉は虚勢を張って訳が分からなくなっていた自分の軸をまっすぐに整えてくれた言葉です。

魂にも脂肪はつく

それからの私は、なるべく物事を単純に考えるように心掛けるようになりました。些細なことを必要以上に難しく考えるから訳が分からなくなってしまう…。

魂にも脂肪がつくものだ

出典BLACK LAGOON

ということです。私は色々と力を付けてきたつもりが、魂に脂肪を蓄えていただけなのかもしれません。
今はたまに立ち止まって、抱えているものの無駄を削ぎ落し、一番大切なものが何なのか考えるようにしています。これが私の大事なものを見失わないようにする方法です。

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仕事と子育てに奮闘中です。臆病者で閉じこもりがちですが、子どもには色んなことを経験させてあげたいので、勇気をもって色んなことにチャレンジしていきたいと思ってます。

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